身近なメニューがさらに美味しく!? 『研究棟の真夜中ごはん』は理系女子が“ハンバーグの奥深さ”を語るほっこりグルメ漫画
ニコニコ漫画の「ニコニコファイア」で連載中の『研究棟の真夜中ごはん』は、“リケジョ”(理系女子)が送る美味しそうでためになるお料理漫画。
大学院の研究棟にて夜な夜な始まる女子会が、身近な料理や食材の知らなかった一面に気付かせてくれます。
漫画:夏河もか(@natsukawa_moka)
原作:神岡鳥乃(@kamioka_torino)
研究棟に現れる不審者のウワサ
主人公の塔山うららは、探究心旺盛な女の子。
幼少期から「どうして?」が口癖だった彼女は、それがもとで料理中の母を困らせたりもしたものでした。
そんな探究心が彼女を突き動かしたのか、ついには大学院に進学するまでにいたり。
いまではシミュレーションに明け暮れる、悶々とした日々を送っていました。
うららが今夜も徹夜の覚悟を決めるなか、研究室の田宮教授からは何やら不審者の噂話が。
それは深夜に長い黒髪に白装束の女性が刃物を持ってうろついているという、何ともゾッとするような内容で……。
そうして彼女をひとしきり震え上がらせたうえで、「孫との夕食に遅れてしまうので」と帰っていく田宮教授。
一方、研究室にひとり残されることになったうららは「誰かとごはん……か」と、何となく寂寥感を抱くのでした。
幽霊の正体見たり……?
教授との不審者に関するやり取りの後、うららは早くもフラグを回収することとなります。
夜食のカップ麺を作るため、休憩室に向かった彼女の背後には例の幽霊のような女の姿が……!?
冷静に見るとシュールな光景ですが、噂通り刃物まで持ち合わせていたとなると身の危険を感じざるを得ません。
思わず気を失ってしまったうららが目を覚ますと、目の前にいたのは割烹着姿の女性。
彼女の名前は鳥見川氷彗(とみかわ ひすい)。どうやら同じ大学院に在籍する1年生のようでした。
先ほどの鳥見川さんが持っていたのは単なる“マイ包丁”だったということで、無事に誤解も解け。
うららは内心「面白い子だな~」と思い、探究心に駆られるがまま彼女との仲を深めていくことになります。
料理の話題となると人が変わる鳥見川さん
その後もうららが話を聞いていくと、じつは鳥見川さんは毎日夜食を手作りしていたことが判明。
割烹着&マイ包丁持参で料理に励もうとは、何たる女子力の高さ……!
すると鳥見川さんは、驚かせたお詫びとばかりにうららを夜食に誘います。
お腹を空かせていたうえ、だれかと食卓をともにすることにも飢えていたうららにとっては渡りに船と言えました。
今宵の献立はハンバーグということで、手際よく工程を進めていく鳥見川さん。
探究心を抑えきれなくなったうららの質問もなんのその。博識な彼女はさまざまな料理知識を披露してくれます。
むしろ待ってましたと言わんばかりに目を輝かせているあたり、こうして話せる相手がいるのが嬉しくてしかたないのでしょう。
また鳥見川さんもれっきとした“リケジョ”ということで、語られる内容もかなり科学的かつ本格的。
彼女の話からハンバーグにパン粉や玉ねぎを入れるべき理由が、つぎつぎと明らかにされていきます。
身近なハンバーグが、まさかこれほど考え抜かれた料理だったとは!
単なる塩にさえ、ちゃんとした意味があることを、懇切丁寧に教えてくれる鳥見川さん。
うららの胸中にはいつしか長年の謎が解けた充足感と、それ以上に自分の「どうして?」を受け入れてくれる人と出会えた喜びが広がっていくのでした。
……そんな、いつもの料理がさらに美味しくなる“知識”というスパイスを授けてくれる本作。
ふたりのほっこり感溢れる食事風景と合わせて、ぜひ今後のエピソードも残さずお召し上がりくださいませ。
(画像はニコニコ漫画『研究棟の真夜中ごはん』より)
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