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「池袋北口は歌舞伎町に次ぐ事故物件密集地帯」3回事件が起きたビルや発砲騒動が起きた喫茶店など、池袋にまつわる事故物件を大島てるが語った

 殺人、死体遺棄……様々な理由により、いわくつきとなってしまった事故物件を徹底的に語り尽くすニコニコ生放送番組「事故物件ラボ」。番組にはMCとして事故物件公示サイト「大島てる」管理人の大島てる氏と、事故物件住みます芸人の松原タニシ氏のふたりが出演。

 今回の放送では、ゲストに演出家・脚本家・俳優・声優などマルチに活躍する浅沼晋太郎氏を迎え、池袋にあるハレスタで公開収録が行われ、大島氏が「夫が妻を射殺した喫茶店」や、「不運な事故で死者が出たラブホテル」など、池袋にちなんだ事故物件を紹介しました。

左から浅沼晋太郎氏松原タニシ氏@tanishisuki)、大島てる氏@Oshimaland

※本記事はニコニコ生放送での出演者の発言を書き起こしたものであり、公開にあたり最低限の編集をしています。番組は11月8日に放送されました。

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喫茶店で夫が妻を射殺

大島てる:
 やっぱり池袋といえば発砲事件ということで……。

松原:
 池袋は発砲なんですか?

てる:
 池袋はやっぱり多いですよ。例えば6年前のこちら。

浅沼:
 喫茶店?

てる:
 喫茶店ですよね。私もここは打ち合わせで使ったことがありまして、ホテルの1階にあるカフェなんですけど、6年前にここで発砲というか、人が亡くなってしまいました。

浅沼:
 それは、ちゃんと狙ってというか……。

てる:
 もちろんです。奥さんを撃ったみたいですね。

松原:
 なんで? 一緒に喫茶店来て奥さんを撃ったということなんですか?

てる:
 一緒に来て撃ってましたね。

浅沼:
 どこぞやの抗争みたいな……。

てる:
 私もそう思い込んでいたんですけれど、ふたり一緒に来た普通の夫婦でした。びっくりしましたよ。

ラブホテルで火災が発生 3階から飛び降りて死亡

てる:
 とにかくこの辺のラブホテルはほぼほぼ事故物件なんですけど、
 3階から飛び降りて死亡ということで、なんで飛び降り自殺じゃないのかというと、実はここで火事がありまして、逃げようと思って飛んだら死んじゃったと。

浅沼:
 不運のやつだ。

てる:
 ただ火事で亡くなったわけではないということで、そういうふうに書いてあります。これが他にも薬物の捜査をされていて、警察が踏み込んだ途端にベランダやバルコニーからの向こう側になど……。

 ただこれも逃げようとするとは限らないんですよ。捕まるぐらいなら死んだほうがマシだっていう場合もあれば、あとは薬物のせいで飛べると思い込んで死んじゃうという。でも心の中で何を考えてるかわからないから、飛び降りて亡くなったとしか言いようがない。

「自殺」と決めつけるのはよくない

てる:
 薬物といえば、こんなことがありました。
 頭から袋をかぶって毒物を吸って亡くなったという話があって、自殺に決まってるじゃないかということで「自殺」と大島てるサイトに書いたら、その物件のオーナーの弁護士が苦情の手紙を送ってきて、「別に自殺があったわけではない」と。

 「急に死んだとしか聞いてない」という苦情を言われまして、確かに私も自殺と決めつけたのは早とちりだったということで、このように頭から袋をかぶって死んだとしか言えない。
 要するに心の中まで何を考えていたかまではわからないし、私は決めつけられないと言うことで、その答えとしては「頭から袋をかぶって毒を吸って急に死んだ」と。

物件オーナーの弁護士から届いた苦情の手紙

浅沼:
 「頭から袋をかぶって毒を吸って急に死んだ」に関しては苦情は来なかったんですか。

てる:
 そうです。

浅沼:
 それでいいんだ……。

てる:
 というわけで決めつけはよくないですよね。それこそ、お芝居の稽古をして失敗したのがあるのかもしれないですよね。

浅沼:
 病院で亡くなった場合はどうなるんですか?

てる:
 「ここでは死んでない」「事故物件じゃない」とかは、よくある苦情ではあるんですよ。けれども、私に限らず裁判所も「事故物件」。「ここで刺されて病院で亡くなった」「ここで刺されなければ今も生きてたはずだ」と、それを「事故物件じゃない」って言い張るのは、ちょっとあまりにも苦しいかなと思います。
 ただ本当に、あちこちからそういう苦情は来ます。

3つの事件が発生したビル

てる:
 池袋の北口は事故物件がすごく多くて、歌舞伎町に次ぐ事故物件密集地帯なんですけれども、ただ今はその反対側の東口におりまして、さらに少し駅から歩いて行くと事故物件は少し減っていくんですが、ここに3つもあります。

中央から少し右下に3つ並んだ炎のアイコンが見える。

 ひとつの物件で3人亡くなっていると言うと、単純に悪い奴が3人殺したみたいなものをイメージすると思うんですけど、そうではなくて、ひとりずつ亡くなったというのが3回起きた。時期も内容も犯人もバラバラ。なぜなのかというのは私もわからないですし、わからないからこそ余計に気持ち悪いのかなと。

浅沼:
 自殺の名所だったらわかりますよね。それこそ、ここなら遺体が見つかりづらいからそこで亡くなるだとか、スピリチュアルなことで言うと「引っ張られる」とかならわかりますけど、3つとも違う事件で、3つとも犯人が別……。

てる:
 いまコメントにも「炎はイコール死んだ人数じゃないの?」というのがありましたけれども、そうではないです。たとえばラブホテルの部屋一室で「ふたりで死のう」って男女が亡くなったら、それは一部屋ですから炎はひとつ。そしてこの3つなんですけども、この『事故物件ラボ』という番組で月1回、2年半ぐらい続けてますけど、この物件については あまり触れて来れたことはなかったんです。

 なぜかと言いますと、写真があるんですけど、こんなに大きな建物なんです。ですから3回くらい死亡事故、事件があっても不思議ではないかなと思いませんか? ただ周辺にはあまり事故物件がないんですよ。これは10年ほど前に保護責任者遺棄致死。

 保護責任者遺棄致死というのは、お世話をしなきゃいけないお年寄りとか障害者とか子供とかを放って……。そうすると死んじゃう。殺すつもりはなかったんだけれども、責任を問われるというものなんです他にもその3年後ぐらいに別の部屋で何号室かはちょっとわからないんですけど、死体遺棄など2件も事件がありました。そしてビルと言いますか、マンションの名前が毎回変わっているんですよ。

浅沼:
 ずるい感じがしますね。

てる:
 これは私が間違えたわけではなくて、実際その使われ方が変わっているということです。事件がきっかけで使い方を変える場合もありますし、単純に別の事情でもうやめておくこともあります。

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