俺が厨房の神だ。『クレイジー・キッチン』のエゴイストな腹ペコ店主が経営する洋食屋の日常が正気の沙汰じゃない
ニコニコ漫画の「少年エースplus」にて連載中の『クレイジー・キッチン』は、とある洋食屋を営む男性を主人公とした一話完結系コメディです。
本作の特色は、なんといってもそのフリースタイルっぷり。独特な世界観の中でくり出される予測不能な展開は、思わずやみつきになってしまうかも……!?
原作:荻原数馬(@SP_debris)
漫画:ヤミザワ(@yamizawa)
キャラクター原案:ジョンディー(@johnDeeeeee)
孤高のエロオヤジ料理人、日野洋二
洋食屋“ひだるまキッチン”の店主は、この日なぜか苦悶の表情を浮かべながら厨房に立っておりました。
原因は至極単純、ほかならぬ彼自身が「モーレツに腹が減っている」から。
そしてその空腹度合は「地下鉄の風でスカートがめくれ上がったマリリンモンローがノーパンだった」くらいにモーレツらしく……。
ゆえに彼は自分が作った料理を「“お客様”と名乗る連中に横取りされている」と称し、その光景を「理不尽」とすら感じていたようでした。
仮にも店を構える料理人でありながら、なんたる暴論!
ただ、それほどまでに食を愛しているというのがこの男、日野洋二(ひの ようじ)の生き様なのです。
終いには、客への感謝もそこそこに「そして死ね! 俺に飯を食わせろ」とキレだしてしまう日野。
しかし、鍋の中でエビフライが揚がる油の音が変わった瞬間は敏感に察知し、目の色を変えます。
揚げたてのエビフライを見つめた日野は、思わず「なんてイヤらしいエビだよ」と独白。
彼はその姿に風呂上がりの美女にも勝る色気を見出したようなのですが、なるほど。これは確かに官能的と言わざるを得ません。
なんにせよこの男、単なるエロオヤジというだけではないようです……!
キュート(でタフ)なウエイトレスのカナさん
R指定が掛かりそうなほどに、見事なエビフライを作り上げて見せた日野店長。
しかしここが洋食屋である以上、当然ながらその“作品”が彼自身の胃袋に収まることはありません。
皿に横たえたエビフライを無情にもかっさらっていったのは、ウエイトレスを務める“カナさん”こと金本香苗(かなもと かなえ)。
キュートな笑顔とスリットの入ったタイトスカートが素敵な彼女は、このクレイジーな洋食屋における唯一の良心とも言うべき存在です。
……が、あろうことか日野はカナさんのことを“俺の腹減りより客を優先する困り者”とすら思っている節がある模様。どんな了見だ。
とはいえ、あの店長の下で働いているだけあって実はカナさんもなかなかのツワモノ。
ふだんは愛想のいい彼女ですが、聞き分けのない客などを相手にした際には、その本性があらわになり……。
「テメェ 明日のからあげ定になりてぇのか!?」と、客の胸ぐらをつかむ暴挙に出るのでした!
つい先ほど、カナさんを“唯一の良心”と称しましたが、謹んでお詫びし訂正しましょう。もはやこの店に良心はありません。
「俺が厨房の神だ」
ろくでもない言い争いをおっ始めてしまった、客のギャル男とカナさん。
そんな光景を、あの男が黙って見ているハズもなく……。
「おい」と割って入るや否や、有無を言わせずギャル男にアイアンクローをかます日野!
彼の願いは、“静かに料理をしたい”というただ一点のみ。それを妨げる輩は、たとえ客であろうと許しません。
床に叩きつけられたギャル男は、涙声で「お客様は神様ばい」と抗議します。
しかし日野は、意にも介さず言葉を返すのでした。「俺が厨房の神だ」と……!
その表情はまるで死神。これにはチャラ男も、この世で最も恐ろしいのは腹を空かしたヤツだと痛感したことでしょう。
今後もこんな調子(?)で、クレイジーな腹ペコ店長が営む洋食屋の日常は続いていきます。
ある日には、ドエラいモノをお持ちのJKに丹精込めた肉まんを振る舞ったり……。
またある日は、常連客のサラリーマンに気まぐれで焼き鳥を出してみたかと思いきや。
なぜかビールを求めて夜の街を闊歩する珍道中が始まったり……と、あまりにもバラエティ豊かな展開が待ち受けています。
果たしてグルメ漫画に分類していいものか迷うほどにカオスな本作。続きが気になった方は、ニコニコ漫画にてチェックしてみてください!
(画像はニコニコ漫画『クレイジー・キッチン』より)
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