100均グッズで文庫本をハードカバーにしてみた! お気に入りの一冊をより長く大切に読めるように
今回紹介するのは、cilloさんが投稿した『【手芸祭】文庫本を上製本にしてみた【夏休み】』という動画です。
投稿者メッセージ(動画説明文より)
文庫本を上製本にしてみました。
夏休みに読んだ思い出の本を、自分だけの一冊に。
夏休みの工作にもオススメです。(学生の頃に知っていたら、私がしたかっただけ)
文庫本を、100均グッズで上製本にする方法が紹介されています。上製本とはハードカバーのこと。大好きな本にほどこせば、ますます愛着を持てるようになります。
材料は、布、接着芯、A5サイズ以上の厚紙、薄い紙、しおりにする糸、表紙の内側用の紙(和紙や色つきの紙がオススメ)、薄めの和紙(七夕の短冊を使用)です。道具は、カッター、カッターマット、ボンド木工用、ハケなど。どれも100円ショップで入手可能なものばかりです。
最初に“花切れ”を作ります。花切れとは、本と本の背表紙の間にある部品のことです。
ハギレと薄い紙でつくります。3センチ幅でカットしたハギレにボンドを塗り、薄い紙でつくったこよりを挟み込みます。
表紙・裏表紙・背表紙のサイズより少し大きめに厚紙を切ります。100円ショップのボール紙では薄いので、2枚を貼り合わせて使います。
しおりは、本の対角線の長さにします。
本についている元々の表紙ははがしてしまいます。背表紙との際にボンドを塗り、内側用の紙を貼り付けます。はみ出た分はカットしましょう。
背表紙を固めます。和紙、クラフト紙、しおり、花切れの順で貼り付けます。
表紙をつくります。ハギレに接着芯を貼って補強します。厚紙の大きさにのりしろを加えたサイズで布を裁ちます。
水で薄めたボンドで厚紙を布に貼り付けます。
だぶつきを防ぐために角を切り落とします。天地、左右とボンドをつけて折り込みます。
いよいよ、本との合体です。表紙用の布の厚紙を貼らなかった場所にボンドを塗り貼り付けます。しっかりとくっつけるために、竹串をあてて輪ゴムで留めるのも有効です。
最後に表紙と内側の紙を接着します。接着直後は、表紙がたわんでいますが、辞書などを重石にして乾かせばまっすぐになります。
この方法は、創元社「わたしのつくる本」を参考にしつつ、100均グッズなど手頃な材料でできるように考えたのだそう。動画ではもっと詳しく解説されています。製本に興味がある方は、参考にしてみてはいかがでしょうか。
文/高橋ホイコ