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東京オリンピックの真の目的は医療費の抑制? 石原元都知事が招致活動で宮内庁を怒らせた!? 猪瀬直樹が東京オリンピックの裏側を語る

 東京オリンピックが半年後に迫った2020年1月、東京オリンピックの招致決定時に都知事を務めていた、作家の猪瀬直樹氏とジャーナリストの堀潤氏が対談する、ニコニコ生放送番組「【猪瀬直樹×堀潤】運動不足ニッポン ~全共闘・東京オリンピック・香港~」が放送されました。

 番組では、香港で行われているデモや、かつての全共闘運動について言及。香港など各国を取材して回っている堀潤氏と共に、猪瀬直樹氏が現代日本に対する想いや、東京オリンピック招致の狙いなどについて、たっぷりと2時間語り尽くしました。

 この記事では、その番組の一部をご紹介します。

左から、堀潤氏猪瀬直樹氏

※本記事はニコニコ生放送での出演者の発言を書き起こしたものであり、公開にあたり最低限の編集をしています。


国民がスポーツに親しんでほしい

猪瀬直樹:
 日本人はさ、運動不足なんだよ。香港のデモも、かつての全共闘も広い意味で運動なんだよ。

堀潤:
 家にいてゴロゴロしてちゃダメだってことですよね。

猪瀬直樹:
 身体動かさなきゃダメなんだよね。
 僕、東京オリンピックは国民の医療費抑制のために招致したんだから。

堀潤:
 猪瀬さんが招致のためにスピーチしたシーンは忘れられません。

猪瀬直樹:
 国民がよりスポーツに親しむということが、東京オリンピック招致の理由のひとつ。
 国民がスポーツに親しむって言うのは、見る方じゃなくて、やる方に回れってことなの。その辺の公園とか学校とか使って、みんな運動して欲しい。

 ライザップとかは、どんどんやればいい。運動すれば糖尿病も減るわけだしね。人工透析だけで、年間1兆数千億円もかかってるから。スポーツして健康になってもらって医療費を抑えるっていうのが、東京オリンピックの狙いなんだよ。

オリンピックを夏にやるのは当たり前

堀潤: 
 いよいよオリンピック実施年ですが、盛んに言われていた「レガシー」って言葉はどこか吹き飛んでしまったような気もしていて。
 何をレガシーにするのかキチンと定まっているのか、しかも、それは積み上げられてきたのか。

猪瀬直樹: 
 いろんな問題があるけど、バカみたいな話もあって「何で夏にやるんだ」って。テレビが、メディアが、コメンテーターが言ってるだろ。夏にやるに決まってるじゃないIOCが夏やるって言ってるところに立候補したんだから、夏にやるって当たり前のことで。

猪瀬直樹: 
 石原慎太郎さんが、2016年オリンピックにも立候補してたんだよ。その時、中央防波堤のところに、100ヘクタールのゴミ捨て場があって、そこに木を植えて森にしたんだよ。

堀潤: 
 僕は現場に行きました。向こうが見渡せないくらい、広い森になっていますよね。

猪瀬直樹: 
 なぜ森を作ったかと言うと、ヒートアイランド現象って、都心が高層ビルとクーラーで熱がこもるから、その森を通して風が入ってくることでヒートアイランド現象を和らげると。そういうところまで考えて立候補してるの。
 そういうの知らないで、なんか色々文句言ってるやつがいるんだけど、夏やるのは当たり前なんだよ。

 夏はアメリカの4大メジャースポーツが外れるから、放映権をNBCが買ったわけでしょ。その金でオリンピックやるんだから。

堀潤: 
 そういった戦略的な仕掛けやキチンとした意思を持って、現都政はやっているんでしょうか。

猪瀬直樹:  
 今の都政のことを言ってもしょうがないけど……、とにかくなんでメディアが批判したのかって話だよね。まったく間違ってるよ。

堀潤: 
 メディアは問題だらけですよ。

猪瀬直樹: 
 でも、堀さんがいたNHKはマシな方だよ。民放は酷すぎだよ。

オリンピック招致で皇室を口説いた猪瀬氏

猪瀬直樹:
 オリンピック招致で僕がやったことのひとつは、皇室に話をつけに行ったの。招致のスピーチで
皇室から高円宮妃殿下(久子さま)に出てもらったでしょ? あの時、久子さまは出たいんだけど、宮内庁に納得してもらわないといけなかったから。

 2016年の招致の時、宮内庁は出さなかったの。で、石原さんが宮内庁に交渉してたんだけど、しびれを切らして記者会見で、“宮内庁の木っ端役員”って言ったのよ(笑)。それで全部パーになっちゃった(笑)。

堀潤:  
 あったあった! ありましたね! (笑)

猪瀬直樹: 
 慌てて修復に行ったんだけどダメだった。もう100%受け入れられないって雰囲気だった。

堀潤: 
 それで2020年招致の際、ご自身が宮内庁に交渉したわけですね。

猪瀬直樹: 
 僕は『天皇の影法師』、『ミカドの肖像』って皇族に関する本を書いているからね。宮内庁は僕のことわかってるし、こっちも宮内庁のことはわかってるわけだから、僕の役目だったんだよ。

堀潤:
 
宮内庁は、皇族が政治ごとに絡むのが嫌なんですかね?

猪瀬直樹: 
 「負けたらどうするんだ? 」って宮内庁に言われるんだよ。日本が戦争に負けて皇室が大変なことになったわけだから、傷つかないようにするのが宮内庁の役目でもあるんだけどさ。

 でも、勝つためにやるんだから、負けた場合を話したってしょうがないから。

堀潤: 
 宮内庁に「負けない招致」って説明をして口説いたわけですね。

猪瀬直樹: 
 勝つしかないじゃない。7月の頭にローザンヌでプレゼンがあって、ライバルのマドリッドは、フェリペ皇太子がスピーチに出てきたんだよ。もうね、IOCの目が完全にフェリペ皇太子のところに行っちゃうわけ。「これは負ける」と思ったね。

 だから宮内庁に言って、なんとか高円宮妃殿下が決まったのが8月下旬。それで9月8日、決戦のブエノスアイレスでのスピーチに繋がったというわけ。


■猪瀬直樹氏著作『「医療・介護産業」のタブーに斬りこむ! 日本国・不安の研究好評発売中!

■堀潤氏、監督映画『わたしは分断を許さない』2020年3月7日より公開。

 

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