元カノに「おにいちゃん」と呼ばれる破壊力。『継母の連れ子が元カノだった』好きどうし元カップルの家族生活にニヤニヤが止まらない
親の再婚相手の連れ子が、同級生の女子なだけでも「それなんてギャルゲ?」なシチュエーションに違いありませんが、『継母の連れ子が元カノだった』では、なんと元カノと家族になってしまい、ひとつ屋根の下でいっしょに暮らすことに。
状況が状況だけに気まずさ満載の男女がくり広げる、ままならないラブコメ模様をどうぞお楽しみください!
煽りまくったあげく自爆する元カノがアホカワ
本作の主人公は、高校1年生の伊理戸水斗(いりどみずと)。
彼は晴れやかに中学校を卒業した矢先、父親から再婚を切り出されたそうなのですが……。
継母となる女性の連れ子を見て、水斗は驚愕。
なんとその女の子は、中学時代に水斗が付き合っていた元カノだったのです!
しかもこの元カノ、水斗と“きょうだい”になったのをいいことに彼を煽る煽る。
かくして水斗は、いまや同じ「伊理戸」姓となった元カノ・結女(ゆめ)にバスタオル1枚で家の中をうろつかれるというドギマギ生活を送っていたのでした。
しかしながら、さすがに結女もこれはやりすぎだったと感じていたようで、「わたし、なにやってるんだろう」と恥ずかしさのあまり自己嫌悪モードに突入。
さらには彼に目の前で上着を脱がれ、逆にドギマギさせられるというアホの子っぷりを披露してくれます。
もちろん水斗も彼女の誘惑に辛抱たまらなくなったわけではなく、上着を脱ぎ始めたのも結女に貸してあげるため。
彼氏彼女の関係でなくなったいまも、水斗はなにかと勢い任せな結女のよき理解者であることには変わりないのです。
読者目線としては、そんなお似合いのカップルがなぜ別れることになったのかという謎も気になるところではありますが……。
ともあれお互いを憎みきれず、かといって素直にもなれないふたりの悶々とした同居生活は続いていきます。
この場合、どっちが姉(兄)!? 謎の心理戦が勃発
元カップルながら現在は“きょうだい”ということで、表面上は良好な家族関係を演じる水斗と結女。
そんな特殊すぎる状況に置かれ、ついに結女は我慢の限界を迎えてしまいます。
彼女がどうしても耐えられなかったのは、水斗から「結女さん」と気安く下の名前で呼ばれていること。
じつはこのふたり、付き合っていたころも名字呼びだったそうなのですが、同じ名字になったいまになってどうしろというのか……。
しょうもない発言にドン引きする水斗をよそに、彼女はある提案を言い渡します。
結女が提案したのは「お姉ちゃん」呼び。恐らく彼女には、“きょうだい”としての上下関係をハッキリさせたかったという思惑もあったのでしょう。
しかしそれならそうと、水斗だって黙ってはいられません。
生まれた時刻が30分だけ先なことを理由に、自分が姉であると主張する結女。
対して水斗も、双子にまつわる日本古来からのしきたりを理由に反論します。
なんにせよ、このままではらちが明かないと判断したふたりは、“きょうだい”としてどちらが上かを、あるゲームで決めることに。
結女からのもっともらしい言い分もあり、ルールは先に“きょうだい”らしからぬ行動や言動を見せてボロを出したほうが負けというものに決まりました。
すると、さっそく水斗の部屋の本棚を物色し始めることで揺さぶりをかけてきた結女。
“きょうだい”としてどうこう以前に、ゲームを免罪符に黒歴史の数々を暴かれてはたまったものではありません。
もしや彼女は始めから嫌がらせが目的だったのではと思いつつも、水斗は絞り出すように「……勘弁してくれ」と言うしかなく……。
さらに結女に対し「君といがみ合うようなことは、もう……したくないんだ」と真っ直ぐな言葉を投げかけた水斗。
負け覚悟でこれまでの関係性にあえて触れたようにも思えるセリフに、さすがの結女も「……伊理戸くん」としおらしさを見せます。
しかし、じつはこれも“きょうだい”ではあり得ない名字呼びを引き出すための水斗の策略!
それにしてもこのふたり、つくづく容赦ないな……。
素直になれないふたりの関係やいかに!?
さて、まんまと一本取られてしまった結女は不本意ながらも彼の言い分に従うことに。
しかしここで、水斗にとっても予期せぬ事態が起こります。
元カノの「おにいちゃん」呼び、反則すぎる……!
その破壊力によりとっさに照れを隠し切れなかった水斗は、逆に結女から糾弾される羽目になってしまいます。
俄然納得のいかない様子の結女を「タイムアーップ」と突き放す水斗でしたが、これもまた悪手。
ついには彼女に涙を見せられ、折れざるを得ない状況に。
「おねえ……姉さん」と結女をなだめる水斗。一瞬、ふたりの脳裏に付き合っていたころの思い出が呼び起こされたかに見えましたが……。
しかし、そんな水斗の優しさが結女をさらに追い詰めたのでしょうか。
結局、「クソおにいちゃんっ!」という捨てゼリフとともに部屋を飛び出していってしまった結女。
けれど水斗としても、どこか子どもじみていて忘れたころに新たな一面を覗かせる彼女のことが……。
「嫌いだったんだよ」と言葉を続けてみたものの、これが本心かどうかは疑わしいところでしょう。
果たして今後、水斗と結女は“きょうだい”の関係に甘んじるのか。それとも、お互いの気持ちに素直になれる日が来るのか……続きが気になった方は、2019年12月9日発売のコミックス1巻をお買い求めください!
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(画像はニコニコ漫画『継母の連れ子が元カノだった』より)
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