同じマンションで自殺と他殺が同時発生するも警察は“関連性なし”――読むとゾクゾクする不可解な事故物件4選【語り:大島てる】
大通りの真ん中に事故物件のマークが?
大島てる:
次は東京の板橋なんですけれども、炎のアイコンが大通りの真ん中にあるじゃないですか。
松原タニシ:
炎のアイコンが、道路の真ん中にある。
高田胤臣:
本当だ。
松原タニシ:
この炎のアイコンは物件にしかつかないんじゃないんですか?
大島てる:
はい。当然、交通事故で亡くなったみたいのは事故物件とは関係がないです。こういう大通りに炎のアイコンがあるのは、「もともとここにあった建物で火事があって、お亡くなりになった方がいる」ということです。
その火事は焼身自殺でもないし放火殺人でもなくてただの失火。寝たばことか、料理しながらなど色々な理由が考えられます。しばらく経って、私が写真を撮りに行ったら、こんな状況になっていました。
つまり、リフォームやリノベーションをして火事のあった部屋を綺麗にしないで、そのまま解体したんです。木造のアパートで火事があったら、建て替えざるを得ないのですが、ここはビルですから1部屋が火事になっても修理すれば引き続き使えますよね。
なぜ解体するんだろうと思っているとここが道路になりました。実は道路の幅を広げる計画が元々あって、今も立ち退きに応じていない家もあります。
松原タニシ:
本当だ。
大島てる:
本当は、道幅を広くしたいわけですよ。そして進行方向左側のほうは、この火事があったビルを壊したことによって解体して道路になりました。そういう現場で火事が起きて、それをきっかけに計画が進展したという例です。
有名な未解決の世田谷一家殺害事件も、もともと工事をして公園にするという計画があったんです。そして徐々に人が引っ越していったので、叫んでも周辺には人が住んでないという状況だったわけですね。
皮肉なことにこの事件は未解決ですから、未だにお巡りさんが現場にいます。もし解決しても公園が作られる予定なので、家を買ったりすることは出来ません。すぐに立ち退いていたら、展開は変わっていたかもしれません。
松原タニシ:
あそこ、もう公園になってるけど、あの世田谷一家殺害事件があったところだけ残っててすごい不気味ですよね。
大島てる:
ただ数年前行ったときは、まだ他にも残ってるお宅はありましたね。個々によって事情が異なるということなんです。ここの場合は、どの程度の抵抗があったのか分かりませんが、壊されて道路になりました。
松原タニシ:
ミステリー。
大島てる:
はい。ただ、何も答えはわかりませんね。
松原タニシ:
でも、いろいろ想像は膨らむという物件でしたね。
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同じマンションで自殺と他殺が同時に起こった真相
大島てる:
東京の話ばっかりしたので、次は大阪の話をしたいなと思います。やっぱりミステリアスといったら、これは避けては通れないなと思いまして。4、5年前、このマンションの一室で殺人事件がありました。3階のある部屋で殴殺される事件がありました。ここも、もう一つ炎のアイコンがあるわけです。
松原タニシ:
本当ですね。
大島てる:
マンションですから、いろんな事件や事故があってもおかしくないんですが、これらの事件の起きた日付が同じなんですよ。さっきは3階で殴殺、こちらは7階で自殺なんです。
3階で起きた事件の犯人が「これは逃げ切れない」と考えて、自分の部屋に戻って自殺したと思われたのですが、警察が捜査したところ、この自殺した男性と殴られて死んじゃった男性との関係性はない。そして別の男が犯人として捕まったんですよ。2人で殺して、1人自殺しちゃったみたいなケースも考えられますけど、その発表されてる情報を総合すると、それもない。
殴って殺した犯人は1人で、殴られた男性は死んで、それとは全く関係なく同じ日に別の部屋で自殺した男性がいるという……。
松原タニシ:
関係ないんですね。
大島てる:
でも同じ日ですよ。しかも登場人物の3人は全員男性で、全員ゲイなんです。それでも関係ないと言えるでしょうか?
松原タニシ:
ほんまに関係なかったんですか。知り合いでもないっていうことなんですか。
大島てる:
どうなんですかね。私がただ覚えてないだけなので調べれば分かるはずです。
松原タニシ:
堂山町っていうところがゲイの方多いから、たまたまゲイが集まってたマンションだった可能性は?
大島てる:
そうですよね。
松原タニシ:
でも同じ日に同じマンションで2人死んでるっていうのは、確かに奇跡に近いかな。
大島てる:
ちなみに先ほどお話した、袋を被って亡くなって顔をワンちゃんに食べられた東京の方、犯人だと疑われた交際相手もゲイのカップルなんです。話がごちゃごちゃになるんで、切り離して話しました。ミステリアスっていうことなんで。
松原タニシ:
本当は関係あったのかもしれないですよね。
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