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三十路を迎え悲観する大人に疑問。“20代までが人生”と思わされ過ぎだし「何も知らなかった20代」が素晴らしいという事はないんじゃない?

今の10年で次の10年がよくなるかもしれない。希望はある。

山田:
 まあ、俺が30過ぎのときっていうのは、「何もかもが俺の思い通りだ」みたいな気分で生きてきたの。で、40過ぎのときにちょうど、「ままならないね~」みたいな気分になって(笑)。それで、50過ぎになって気が付きました。「俺、バカだなあ~」っていうね(笑)。

一同:
 おおーっ。

山田:
 いよいよ「俺ってバカだなあ~」っていう感じに、いい感じになってきたね。

乙君:
 いい感じになってきたんだ。

山田:
 結局、前の10年が次の10年を作るしかないだけなんだよな。これはもう、絶対そうなの。だから、前の10年のせいで今の10年があるんだと。

 逆に言えば、今の10年で次の10年がよくなるかもしれないってことで。っていうことで「希望はあるよ」ってことで。あんまり「30歳だから云々」ではないなっていうのと。
 あと、失うだけではないっていうのが、あとになって分かります。

乙君:
 あっ、なるほどね。

山田:
 30歳になると「何もかも失った」っていう錯覚に陥るんだけど、全然そんなことないね。得るものも多い。だけどね、一番大きいのは、30歳になって何が起こるかっていうと、「思い出おじさん」が始まるんです。

乙君:
 ああ~、「俺が若いときはさあ」というやつね。

山田:
 もう、いつまでもエヴァの話をしてるの!いつまでもガンダムの話をしてるの! で、いつまでもカラオケ行ったら「ざ~ん~こ~く~」。って、もうええわーっ!

一同:
 (笑)

山田:
 それが始まるのが30歳からです。

乙君:
 なるほど。じゃあ皆さん、このね、今の10年が次の10年を作るということでね。まあいろいろありますけれども。いいことも悪いこともありまーす、ということで。

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