姉の命を奪われた青年の“無我夢中”な復讐劇! 『夜になると僕は』がエグさ一級品の異能系サスペンスだった
もしも愛する家族が、心ない者たちの手によって殺されてしまったら……そして偶然にも“復讐”できる機会ができたら……あなたはどうしますか?
ニコニコ漫画で連載中の『夜になると僕は』では、被害者遺族の青年が“復讐者”となり、加害者を追うサスペンスストーリーを堪能できます。
ある特殊能力に目覚めた主人公は、果たして“夢”の完全犯罪を成し遂げることができるのでしょうか。
姉の命を奪われた弟の執念
姉を殺されて8年。主人公の望月和(もちづき わたる)は、3人の被害者たちに「事件のことを忘れないでほしい」と、弁護士づてにお守りを託します。
和がそんな贈り物をしたのは、奇しくも加害者3人全員の出所が果たされる間近の時期。
姉の墓前にて、刑事の三角は和に「もし街で加害者の1人とすれ違ったらどうする?」と問いかけると、和は瞳孔の開いた目で「刑事さんに言えるわけないじゃないですか」と言い放ちます。
三角と別れた和は、何か意を決した表情でマップアプリを確認。地図上には、意味深なピンが立っていました……。
かけがえのない姉・小夜との思い出とともに、電車に乗り込んだ和。
じつは、冒頭で登場したお守りにはGPSが。その内のひとつ、加害者の馬場に宛てたものが今日ついに動きを見せたのです。
彼の胸中にあったのは、姉を殺した人間のことを知りたいという強い思い。
加害者たちが犯した罪をどう認識しているのか、「その答えによっては……」と上着の下にナイフを仕込ませ、和は目的の駅へと降り立ちます。
加害者・馬場との一騎打ちに臨む和!
姉を殺した馬場、坂本、秋山の3人の手口は、残忍かつ計画的なものでした。
わざと交通事故を起こし、小夜を病院まで送ると言い出した男3人組。
当時は3人とも18歳以下であり、少年法を盾にした悪辣な犯行だったことが伺えます。
いつのまにか小夜の携帯も奪っていたらしい男3人。
彼らの用意した盗難車は、不審がる小夜を乗せて白々しくも病院の前を通り過ぎていきました……。
そんな事件の犯行内容をリフレインさせつつ、和はGPSが指し示していたパチンコ店を巡回。
すると、ついに例のお守りをぶら下げる馬場らしき人物を発見します。
和は大胆にもその人物に接触しますが、結果は空振り。
ただ、そのお守りを譲ってくれたという人物の手掛かりを得ることはできました。
事件当時、ネットに流出・拡散された加害者の顔写真を穴が空くほど見つめていたという和は、スロットフロアにいた男を目元の雰囲気から馬場と確信。
店員を介して手紙を渡し、馬場を廃工場に呼びつけます。
和がまず男に問いただそうとしたことは、なぜ遺族からもらったお守りを他人に譲ったのかということ。
対する馬場の答えは「ご利益ねーし」という心ないもので、和は絶句。
もはや慈悲はなしとナイフを取り出し、男を組み伏せます。
往生際悪く命ごいを始めた馬場は、「人違いだ!! 俺は馬場騎士じゃねぇッッッ!!!」と含みのある口ぶり。
直後、和の背後から新たなバイクが1台現れました。
この男こそ、正真正銘の馬場騎士。彼は最初からお守りを受け取る気などなく、あろうことかそれを弟に持たせていたのです。
犯行当時から何ら変わらない残忍さで、遺族の神経を逆なでするような暴言を吐きながらバイクを急加速させる馬場。
和はなす術もなく、フルスピードのバイクに跳ね飛ばされてしまったのでした……。
生死の境で和に発現した能力とは……!?
何とか即死は免れたものの、集中治療室で生死をさまよう和。
姉を殺した犯人を追い詰めるどころか、とんだ胸クソ展開になってしまいました。
やはり、復讐は新たな悲しみを生むだけなのか。
昏睡状態の和の意識は、徐々に肉体から剥離していき……。
とうとう、完全に幽体離脱状態となった和。
されどその意識は天に召されるでもなく、なぜか現世に留まり続けます。
これこそが、彼の授かった能力“黄金の眠り(ゴールデン・スランバー)”。
夜な夜な夢から抜け出せるようになった和は、他人の夢へと入り込んで現実を掌握していきます。
完全犯罪を実現させるための武器を得た彼が、この先どんな選択をとっていくのか。続きが気になる方は、ぜひ第3巻まで発売中の単行本を読んでみてください。
(画像はニコニコ漫画『夜になると僕は』より)
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