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勝利のコツは「早指し・ガン待ち・ハメ手」 ターン制を廃止したリアルタイム将棋ゲーム『有閑妖精の盤上遊戯』の必勝法を研究してみた

 以前、こちらの記事にて紹介した、リアルタイム将棋『有閑妖精の盤上遊戯』(「RPGアツマール」投稿作)。

 ターン制がなくなったことで、じっくり考えて一手一手指し進める将棋とは異なるスピーディーな戦いが楽しめる本作なのだが、実際にプレイしてみると、その膨大な情報量と操作量で頭がパンクしてしまい、あわあわしているうちに“敗北”の二文字が訪れる、なかなかのハードゲームだった。

 試しに挑んでみるものの、王と歩だけの相手にボッコボコ……。その後もなかなか勝てず、めちゃくちゃ悔しかったので、幼少期にアマ初段を取り、今でも将棋を嗜んでいる超強力カードゲーマーのちょもす氏を召喚。

 『LIAR GAME』の秋山さんが如く、このゲームの必勝法はどこにあるのか、教えてもらった。

ライター
ちょもす
ゲームを遊んで過ごしていたら、行き場を失ったオタク。ゲーム攻略記事やその他諸々、各媒体で執筆。
カードゲームが好きなフリをしているが、一番プレイ時間が長いのは『League of Legends』。
編集
竹中プレジデント
フリーのゲーム攻略ライターを経て、今はニコニコニュースオリジナルでアニメとかVTuber記事を担当している。
将棋のルールは『月下の棋士』で覚えた。将棋作品内の推しキャラは『りゅうおうのおしごと!』の天ちゃん。

将棋からターン制を取り除いた結果、そこは地獄だった

 『将棋』

 今のご時世、対戦ゲームの話をすれば二言目には「esports」という文字が飛び出してきますが、“electronic”(電子)でない、“e”でない対戦ゲームにも素晴らしいゲームはたくさんあります。

 中でも将棋は、その歴史も、戦略も、深みも、飛び抜けているゲームの一つであることは、皆さま異論のないところではないでしょうか。

 時代と逆行する大量の制限時間と、落ち着いて考えられることのできるターン制であることも、最近のゲームと比すれば異質の存在です。しかしだからこそ、老若男女問わず広く遊ばれるゲームでもあります。

 そんな将棋からターン制であることを取り除いてみたらどうなるのか、皆さま考えたことはあるでしょうか。答えは、地獄です。

 画像は親の顔ほど見た光景です。将棋を遊んだことをない方でも、この盤面から将棋が始まることはご存知なのではないでしょうか。

 ここから角道を空ける「▲7六歩」と指される展開も親の顔ほど見た光景です。しかし本譜では、

先手:▲9六歩▲7六歩▲5六歩▲4六歩▲3六歩▲2六歩▲1六歩▲4八銀
後手:△3二銀△5二玉

と進みます。

 開始数秒にして後手の6手損です。“1手損角換わり”【※】なんて戦法がこの世にはありますが、1手損などと言っている場合ではなく後手は何もしていないのに6手損です。

※通常の角換わりより早い段階で行う角交換。(詳細はこちら

 いえ、何もしてなかったので6手損です。止まった奴は死にます。普通の将棋感覚で言えば先手勝勢です。

 この狂人が考えたとしか思えないルール設定の将棋が、『有閑妖精の盤上遊戯』というわけです。

未来の可視化により脳の処理に限界が訪れる

 少しマニアックな話をすれば、『ぬこしょうぎ』のようにターン制を取り払った将棋アプリは過去にもありました。

 しかし、この『有閑妖精の盤上遊戯』の特異な点は、駒を動かすたびに駒が「駒移動待機状態」を経由する点です。

 他のリアルタイム将棋は、駒を動かした後に一定時間その駒が動かせなくなるウェイトタイム方式のシステムがほとんどなのですが、こちらは予約状態を経由するので、数秒後の未来が確定しています。

 それによって、手に入ることが確定しているが盤面上でまだ獲得していない駒も、盤面に打つ予約ができたりなんかします。

 まだ手にしていないはずの飛車を、相手陣に打つ予約ができるんです。リアルでやろうとすると「僕は三秒後に入手してるはずの飛車を5秒後にここに打ちます」みたいなかなり危険な奴の立ち回りになります。

 言っている意味がよくわからないかもしれませんが、僕にもよくわかりません。ちなみにもっと言えば、“持っていない駒も盤面に打つ予約”ができます。そして処理が完了した時に持ち駒になかった場合は“不発”します。文字で理解としようとせず、感じてください。僕からはそうとしか言えません。

 これらの点がとくにこのゲームを難しくしているところであり、面白くしている部分でもあります。盤面上の駒だけならまだなんとかなるのですが、持ち駒が増えた途端に脳の処理に限界が訪れます。途端に意味不明になって最高の体験です。

『有閑妖精の盤上遊戯』攻略における3カ条

 そんな『有閑妖精の盤上遊戯』ですが、見た目以上に実際の棋力が勝敗に関わってくる部分は多いです。

 ただ、本作ならではのコツみたいなのはあるので、ここでは、自分なりに意識している勝つために重要なポイントを紹介していきます。

その1.考える前にさっさと指せ

 『有閑妖精の盤上遊戯』は、さきほどお話しした通りのターン制ではない、リアルタイム制の将棋です。

 ですので、下手に考えてるくらいなら多少の駒損は許容して指しまくったほうが得です。普通の将棋感覚だと「一歩得した」だなんだと言われますが、一歩より一手です。無心で指しましょう

その2.ガン待ち

 一部CPU以外は大して強くないので、歩を5段まで上げてじっと睨みを利かせたり、ガッチリと穴熊を組んでガン待ちしてると無理攻めを仕掛けてきます。

 激寒戦法ですが、操作量という点でCPUに勝てる余地はないので人類の叡智で対抗しましょう。

その3.ハメ手を使え

 平手限定ですが、「▲6六歩(しばらく待機)△3四歩△6六角(見てから)▲7六歩▲6六角」のハメ手順にCPUはかなり高い確率でハマります。

 これは要するに「今まで駒の利きが無かったところに駒移動の予約で駒が利くようになり、その結果駒のタダ取りが発生するパターン」。これ系のハメ手順はいくつか狙えるので、有効活用しましょう。

世界一雑な『有閑妖精の盤上遊戯』ストーリー攻略

 せっかく遊ぶならストーリーモードくらいはクリアしたいところですが、将棋の棋力がある程度必要になってくるのも厳しい現実。ぶっちゃけヒントなしでストーリーがクリアできた人はそう多くないと思います。

 相手の応手の選択がある程度ランダムなので完全攻略は難しいですが、なんとなくこうするとCPUはハメやすいという雰囲気は掴めたので、ヒントなしでストーリーをクリアしたい人は参考にしてみてください。

 参考画像は最終ステージ7の平手ですが、6以前の駒落ちでも基本的な考えかたは一緒です。また、いちいち盤面が違って混乱するかもしれませんが、戦いかたはそこまで変わらないのでとくに気にしないでください。

ステップ1.歩の前出し

8筋、6筋以外の歩を5段目まで突き出します。5筋だけ5段目まで突かず、角道は通しておきます。

ステップ2.雰囲気で囲う

雰囲気で自玉を固めておきます。雰囲気なので角道さえ開通してれば正直なんでもいいです。

ステップ3.ハメ手、3四歩

CPUは何故かこの3二銀2二角形の愚形に組むことが多いのでそれを破壊します。「3四歩」です。これは取るとCPUの角をこちらの角でタダ取りできる、小学生でもわかる手順です。この形に組まない時もありますが、その時はしばらく眺めていると相手が悪手を指すのでそれを待ちましょう。そんなのはめんどくさいという人は潔くリセットしましょう。

Step4.死、2二角成

「3四歩」を指してしばらく見ているとそれなりの確率でその歩を取り返してくるので、すかさず「2二角成」を先行入力しましょう。

ステップ5.後は流れで

後は流れで。1~3筋を適当にごちゃごちゃやってると相手が勝手に崩壊します。雑に攻めましょう。あるいはガチガチに自陣を固めて、相手のミス待ちのような展開のほうがやりやすい人もいるかもしれません。基本的にはこの戦法で全話クリア可能です。

DC-SYH-Iは無理

 フリーモードに鎮座する謎の最強ロボ。DC-SYH-I。

 攻略しようと思って2時間ほど頑張りましたが無理でした。「▲6六歩△3四歩△6六角▲7六歩▲6六角」のハメ手順で序盤に角のタダ取りはできますが、その後の操作量のゴリ押しに耐え切れず死にます。

 同じような手順で玉のタダ取りが狙えないか考えて色々試行錯誤はしてみるものの、合い駒できる状態だとCPUは即合い駒してきて中々うまくいかず。

 しかしクリアしている人も何人かいらしてますし、何かしらのハメ手順があるとは推測できるのですが……うーむ。もう少しやりこむ必要がありそうですね。

 『有閑妖精の盤上遊戯』、惜しむべくは対人戦が仕様上実装できないであろう部分ですが、それにしたって笑いどころの多いこのゲーム、この機会に一度遊んでみてほしいと思います。やりこむ奴は病気ですけどね。人生に疲れたあなたに今おすすめするゲームです。

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