ハライチ岩井が選ぶ2019冬アニメ予想ランキング1位は、どろろ!「1話で心を持っていかれた」――上野さんは不器用、賭ケグルイ××にも注目
2位 『上野さんは不器用』
岩井:
科学部の女の子が後輩のちょっと鈍い感じの男の子を好きで、アプローチするんだけれど気づいてもらえないみたいな。先輩の女の子は結構ツンデレ的な感じ。簡単に説明すると関係性的には『この美術部には問題がある!』みたいな関係性ですよ。これは1話は最初からあの話なんですかね?
──どうなんだろう。
岩井:
たとえば作者がいろいろな話を思い浮かんではじめようという中で、先輩女子のおしっこをろ過して、好きな後輩男子に飲ませようとした回が1話の一番最初だったっていうところ。
──たぶん原作のままなんじゃないのかな。
岩井:
原作のままだとしたら、このチョイスはあっぱれだね。あっぱれっていうか……ギャンブルに出たね。
──どっちに転ぶか。
岩井:
本当にわからないからね。賭けに勝ったね。この心意気は買いました。(コメントを見て)「私は無理だったな」っていう人もいるでしょうね。普通に飲んでましたしね。結局飲まなかったとかじゃなくて、普通に飲むんだから(笑)。でもあのスピード感と先輩のテンションがいいですね。
あの絵じゃなかったら嫌だなっていうのはすごいわかる。あのキャラデザインだからいいよね。『パワーパフガールズ』みたいなキャラクターデザインだっていうのもわかる。あの大胆さはすごいいいですね。
──逆に言うと、その大胆さは素晴らしく良いんだけれども、一発目に大胆なことをしてしまうと、やっぱりどんどんハードルが高くなってインフレを起こして、より強いものになる傾向が多いね。
岩井:
1話のBパートは何だったっけな。(コメントを見て)「スカートの中が見えない」やつね。結構大胆な1話のA、Bパートでしたよね。
──なかなか先々が見えない。
岩井:
この限界を超えないでほしい。濾過したおしっこを飲ませるとか、ノーパンのスカートの中を全く見えない状態でめくるとか……これがギリギリです。これを超えないでほしい。
──これを超えると岩井さんが離れて……。
岩井:
このチキンレースをいい塩梅でずっと続けて欲しいですね。これが絶妙なふたつだったんで。あまり生々しくなると、ちょっと……。
──あまり生々しくないあたりで止めておかないと危ないですね。
1位 『どろろ』
【第2弾キービジュアル公開!】
— TVアニメ「どろろ」公式 (@dororo_anime) December 6, 2018
2019年1月7日より放送予定の 、TVアニメ「どろろ」第2弾キービジュアル公開!
<放送情報>
2019年1月7日よりTOKYO MX、BS11ほかにて放送開始
Amazon Prime Videoにて日本・海外独占配信
第1話:日本では1月6日(日)24:00頃より先行配信#どろろ pic.twitter.com/BApTf8d50M
岩井:
『どろろ』は面白いんですよ。でも今回のアニメ化はキャラクターデザインも良かったですし、結構おどろおどろしいシーンもあって、作画も良かったし。みんな「いい!」って言ってますしね。気合が入っていましたね。百鬼丸のデザインが良かったですね。人形感もすごいあって、エグいところもちゃんと描いていましたし。(コメントを見て)百鬼丸はしゃべらないですよ。MAPPA【※】は有能ですね。
※MAPPA
2011年6月にマッドハウスを退職した丸山正雄が70歳にして設立されたアニメ制作会社。MAPPAが初めてテレビシリーズを挟まずに制作した長編アニメーション映画『この世界の片隅に』は第40回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞に選出された。
──すごいです。
岩井:
あまり外さないもん。あのおどろおどろしい暗い世界観なのに1話で心を持っていかれて……というのが結構すごいです。『どろろ』は僕は全部内容を把握していないですけれど、結局化け物を倒して奪われた体を取り戻すっていうあらすじですよね。天下を取るために犠牲にした親父も生きているから、今後そういうところも楽しみです。
──僕、原作が好きで実写版も全部見ているんです。往年の作品なので物語を知っている人が多い分、そのハードルを越えないことには受け入れられないと思うんですよね。それにしても手塚作品ですから。キャラクターデザインはいいですね。
岩井:
よかったね。
──めちゃくちゃいいですね。これが先々このままのクオリティでいってくれたら万々歳。
岩井:
原作より人形感あるもんね。
──そうなんですよ。『フルーツバスケット』っていうアニメがあるじゃないですか。原作の高屋奈月先生が「2019年にアニメをやるんだったら、私の絵は古いから絵を変えてほしい」と。出演者も声優もスタッフも全部変えて「私の作品はもう古い」と。「今の時代に合わない」とおっしゃられているんですね。
手塚治虫さんの絵って、時代に左右されないものだと思うんですよ。それこそモンキーパンチ先生もそうですけれども。でもこういう作画の変え方は僕は好きですね。非常にいい。ファンからしたら嬉しい。
岩井:
綺麗だよね。
──現代の手塚作品。
岩井:
現代っぽい作画でもないしね。ちょっと渋い作画。
──ちゃんと昔の感もありつつ、でもやっぱり現代ですよ。ちゃんと現代要素が入っている。
▼次回の「ハライチ岩井のアニ番」は
2月1日(金)20:00から始まります▼
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