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“微笑みの国”タイの裏側に密着。ガイドブックには載らないディープすぎる一面を丸山ゴンザレス&村田らむが解説

一目置かれる日本人の“売春オジサン”

丸山:
 でもそんなタイ人も“こいつらヤバいな”と思う人たちがいるんですよ。それが日本人。

村田:
 日本人が?

丸山:
 日本人のオッサンたちには、すごく風俗好きな人たちが一定層いるんですよ。あの人たちの大冒険はすごい。だって「レディーボーイに行かなければタイに行った意味がない」って言いますから。僕は横から見ていて、すごいなと思いました。

村田:
 レディーボーイを買いに行っているんですね(笑)。

丸山:
 そうですね。そういうレディーボーイの専門店があるんですが、そこに来る客のほとんどが日本人です。ここでいうレディーボーイというのは、いわゆるニューハーフの方です。

村田:
 アレはついているんですか?

丸山:
 以前は性転換手術をされた人のことも含めてレディーボーイと言っていたようなんですが、今は“レディーでボーイ”じゃないとダメなんです。下がついていないと。

村田:
 ついているほうがいいわけですね。

丸山:
 そうです。ある風俗好きのオジサンが、「工事済みのヤツとやったら、女とやっているのと変わらないじゃないか!」って怒っていたんですよね。意味がわからなかったですよ(苦笑)。

村田:
 (笑)。

丸山:
 そんなわけねえだろ! と思うんですけれど、そういう方もいらっしゃったりしてね。タイに行った時にそういう人を案内したりもするんですが、本当に客は日本人ばかりです。

村田:
 それって、オジサンたちはたちは掘るんですか? それとも掘られる?

丸山:
 ある人に「どういうプレイをするんですか?」って聞いてみたら、若かりし日の失敗談として教えてくれました。
 普通にお互いにシゴきあったりとか、チャンバラしたりとか、兜を合わせたりとか、そういう基本的なプレイはするらしいんですよ。

 そのあとアナルのほうでするらしいんですが、フィニッシュしてお金を払って「帰っていいよ」って言おうとしたら、じゃあ「次は私の番ね」って入れられそうになったみたいで。「ちょっとごめん無理!」と慌てて言ったら、向こうが一気に冷めて帰っちゃったっていう。

 なんか“掘って掘られて”というのが基本的なルールらしいですよ。だから一粒で二度美味しいみたいな。

村田:
 その人は……掘って? ……わからん(笑)。

丸山:
 掘って掘られてのリバーシブル。そういうことです。

村田:
 右の頬を打たれたら……みたいな感じ? 違うか。

丸山:
 あ、でも右の頬を打って左の頬を打つ遊びとかもするらしいですよ。

村田:
 はあ……(笑)。

タイのレディーボーイ、ギンギンの秘密

村田:
 でも、なんかものすごいギンギンっていう噂は聞きますね。

丸山:
 あ、それも謎で追いかけたことがあります。みなさんソイ・トワイライトって行ったことありますか? “男性向け”の歓楽街なんですが、あそこに行った時におかしいなこれと思ったんですが……チ◯コがみんなビール瓶くらいあるんですよ。しかもギンギン。いくらなんでもあんなに巨根は揃わないだろうと。

 どこのお店も巨根だらけだからおかしいなと思って、外科的な手術でデカくしているんじゃないのかと最初は思ったんですね。でもそういう病院を探してみたら「ない」って言うんです。最終的にたどり着いた答えは、ペ◯スに直接注射、でした。

村田:
 何を打ち込むんですか?

丸山:
 正確にはわからないんですけど、ヒアルロン酸的な、その手のやつと、それに勃起薬を混ぜたようなものらしいです。そして店には、なぜか注射を打つのが上手いヤツがいるらしいんですよ。打ってそれでお店に出ると。そうするとショーの間、ずっとギンギンらしいです。ちょっと怖いというか、ある意味笑えない。

村田:
 すごいですね。

美人レディーボーイとの出会い

丸山:
 そんな話をしたあとに出すのも何なんですけれども……この人、きれいな人じゃないですか。

ポンチャノック・マーブグランさん

村田:
 きれいですね。

丸山:
 この人はポンチャノック・マーブグランという方で、フェイムさんという役で『暁に祈れ』に出演した人です。パンフレットのプロフィールには「本作で映画デビューした彼女の経歴は未だに謎に包まれている」となっていたので、取材したかったんですよ。まずレディーボーイなのかどうなのかなっていう、そこからはじまっていきました(笑)。

村田:
 ひょっとしたら女の人かも。

丸山:
 かもと思ったんです。でも実際に聞いてみたらレディーボーイでした。僕らの思うレディーボーイって、どうしてもナイトライフのイメージがあるじゃないですか。でも彼女は夜のお店の人でもなんでもない。むしろエリートなんです。

 流暢な英語を話すだけじゃなく、「高等教育を受けたタイ語」を話しているとタイ語ができる友人が通訳をしながら言っていて、「普段お仕事は何をされているんですか」って聞いたら、通訳をしたりツアコンというか、フリーランスのガイドとしてヨーロッパとかアメリカをアテンドしたりとか、そういうすごい偏差値の高い仕事をしている方なんですね。

 つまり、全然夜の仕事とは関係ない。全く接点もない。上流階級にもレディーボーイの人はいて、普通に社会に溶け込んでちゃんとした仕事をしているというのが、タイの不思議なところでもあるんですね。
 趣味じゃないんです。そういう生き方。心の問題というか、いわゆるLGBTの問題と同じことなんですが、タイ社会は比較的それを受け入れてくれるところがある。

『暁に祈れ』に見るタイのドラッグ事情

村田:
 格闘技シーンとか多いので、『刃牙』みたいな感じで見ればいいんじゃないですかね。

丸山:
 確かに『刃牙』っぽいところはあります。でも俺はどっちかと言うと『あしたのジョー』のタイ監獄編みたいな感じがしたんですけれど。

村田:
 なかなか主人公がドラッグから醒めない感じとかありますよね。

丸山:
 らむさんに「映画どうでしたか」って聞いたら、「幻想的な映画ですね」って返事が来たから、この人は何を言っているんだろうと(笑)。シャブ抜きするのに50分かかっていますね、みたいな。

村田:
 ずっと酔っているみたいな(笑)。

丸山:
 あれはシャブが抜けるまで時間がかかったということなので、しょうがないんですよ。そういう映画なので、ある意味では幻想的ではある。

村田:
 タイも覚せい剤なんですね。

丸山:
 ヤーバーという薬が多いですね。結構キツイというか、混ぜものが多いドラッグですね。錠剤タイプなので使いやすいせいか、若い人への浸透度合いもすごいですね。

村田:
 エクスタシーみたいな感じで?

丸山:
 でもおすすめはしないですね。ヤーバーに手を出すと人生が終わっちゃう率が高いので。

 ヤーバー対策に躍起になっているというのが今のタイの現状なので、正直マリファナとかは所持くらいなら国外退去、再入国不可くらいの処理がほとんどです。ヤーバーとかになると捕まって刑務所に入っちゃうというパターンが多いので、手を出すのはやめたほうがいいと思います。

村田:
 日本人でも刑務所に入ってしまう可能性がある?

丸山:
 今までは、入っている方は結構いました。でも最近は日本人の経営する法律事務所とかもできたので、今はめちゃくちゃな罪状で冤罪っぽい感じとかは減ってはいるみたいです。通訳がいなくて大変なことになっちゃった、みたいなことにはならなくなってきてはいます。 そのぶん処理が早くなって、再入国不可、二度と来るなと処理をされるということですね。

村田:
 なるほどなあ。

▼記事化箇所は38:00から視聴できます▼

村田らむ×丸山ゴンザレスの『やべえ話』

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