『刑務所でオフ会を開く方法』を服役中のVTuber 懲役太郎が語る。「犯罪傾向や前科で振り分けられる」内情に詳しすぎて視聴者困惑
群雄割拠のバーチャルYouTuber業界の中でも異彩を放っているのが、upd8(アップデート)所属の懲役太郎(読み:ちょうえき たろう)という刑務所系VTuber。
『【VTuber】10分でそれでも為になる刑務所知識集【検閲生放送編】』という動画では、刑務所内での禁止事項について視聴者からの質問に懲役太郎さんが丁寧に答える様子を見ることができます。
本記事では、動画内で懲役太郎さんが解説した、刑務所で懲罰になる禁止事項の数々や「刑務所でオフ会を開く方法」についてご紹介します。
懲役太郎が語る刑務所ライフ「夏でも裸になっちゃダメ」
懲役太郎:
(刑務所では)夏がいくら暑くても裸になってはいけないんですよ。必ずTシャツかランニングシャツ、下にはパンツを穿いてなきゃいけない。裸になっちゃいけないんですよ。
懲役太郎:
夏のある一定の時期になると、拭身(しきしん)といって、濡れたタオルと洗面器何杯って決まってる水で体を拭くことは、夏の一定時期はOKなんです。ただ季節変わらず駄目なのは、同衾(どうきん)は駄目。これは監獄法で決まってるんです。
懲役太郎:
同じ一つの布団で二人で入っては駄目という……。分かりやすく言うと、四人五人で寝てるところで、四つの布団があったら四つの布団から頭が出てないと駄目。一つの布団で二人が入っているというのは駄目なんですよ。要するにシングルの布団で二人入って、抱き合って寝てるのは駄目ということ。これは同衾といって、懲罰の対象です。
懲役太郎:
(コメント)「眉毛もきまってるね」眉毛も切ったり剃ったりできないですよ。刑務所の中で、それをやると、懲罰の対象になっちゃうんで。本当そうなんですよ。髪の毛の切り方も全部あるんですよ。これまた言おうと思いますけど、坊主でもいろいろあるんですよ。難しい言い方があるんです。出所前なんて畜髪(ちくはつ)。髪を蓄えるっていって、蓄髪願箋って髪の毛を伸ばすのにお願いしないと原型刈りっていう丸刈りにされちゃうんですよね。
刑務所では、裸になること、同じ布団で寝ること、自分で散髪したりすることが禁止だそうです。視聴者からは「刑務所きついなぁ」「冗談かと思ってググったら刑務所内規則に近いのがあるらしいな…」といったコメントが寄せられました。
刑務所でのオフ会は難しい!?
懲役太郎さんが、視聴者からの「刑務所でオフ会をしてみたい」というお願いに、刑務所の内情を解説しながら回答をしています。
懲役太郎:
(視聴者の手紙)「最近シャバでは、オフ会が流行ってまして、中でも「刑務所オフ会」が話題になっています! 先日、懲役太郎さんのいる刑務所でオフ会しようと友達と企画したのですが、検閲が厳しくてできませんでした。懲役太郎さんからも刑務官に一言言っていただけませんか? ぜひ刑務所でオフ会してみたいです!」もう悪いことをして捕まってくるしないんですね。例えば、同じ刑務所にみんなが行くっていうことは、なかなか難しいんですよね。
懲役太郎:
そもそも懲役太郎の今の身分では、どこに属してるかって言ったら警察じゃないんです。検察に身分は属していて、検察庁から矯正局。法務省の中の同じ省の中だけども矯正局に預けられて、検察に身分があるわけですよ。例えば、余罪が発覚したということになって、警察からの……例えば何々県警の何々署が来て簡単には取り調べはできないんですけど、検事からの要請だったら、もう出廷もさせられるし面会もしてくるんですよね。これ避けられないんですよ。結局検察庁から見たら矯正局の上級庁になるか……まぁ縦横が分からないですけど、やっぱりそれって拒否できないんですよね。
懲役太郎:
いわゆる私達は出所するまでは検察庁に身分があるわけ。そういうふうな絡みなもんですから、結局捕まった警察がどこの刑務所に送るっていうわけじゃなくて、例えば東京でいくと、東京拘置所みたいな大きな施設ですと、分類って言って、犯罪傾向や前科前歴によってどこに行くっていうことが振り分けられるんですけど、地方の小さな裁判所、拘置所、刑務所だと分類がないですから、とりあえず近くの大きい県の刑務所に送られるという形なんで、地方だと決まった刑務所に決まった人が行くかっこうになるわけです。共犯関係もそこに行ってしまいます。
懲役太郎:
逆にそこに行きたくなかったら控訴して大きなところ、例えば、愛知県だったら小さな地裁から名古屋拘置所まで行けば、そこに分類があるんで、名古屋拘置所ぐらいだったら、北海道に行くこともありますし、九州まで行くこともある。例えば、東京拘置所だったら同じですね。犯罪傾向によっては遠くに。移送能力もあるし、みんな分類なんですよ。分類して、この人はどういう犯罪傾向でどこの刑務所に行ったらいいかっていうところ。結局、普通だったら面会のことも考えたら、住んでるところより遠くは行きたくないし、二回目三回目だったら同じ刑務所の方が楽なんで。ただ、あまりにも悪いことしてると、遠くに飛ばされると。
視聴者からは「ただ入ってただけで覚えられるもんじゃないのに」「元刑務官の方とかじゃないだろうかもしや」「法学の講義聞いてるみたいで面白い」といった刑務所の内情に詳しすぎる懲役太郎さんに、好意的な反応が多く投稿されました。
懲役太郎さんの刑務所の内情についての解説をノーカットで楽しみたい方はぜひ動画を視聴してみてください。
『【VTuber】10分でそれでも為になる刑務所知識集【検閲生放送編】』
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