服役中のVTuber 懲役太郎が語る刑務所あるある「猫と同じ大きさのネズミ」「大学入試問題は刑務所で印刷?」etc
5000人を突破したとも言われるバーチャルYouTuberの中でも異彩を放っているのが、懲役太郎(読み:ちょうえき たろう)という刑務所系Vtuber。
9月28日には、キズナアイさんも参加するupd8(アップデート)に参加したことを発表し、ひときわ注目を集めています。
そんな彼は動画中で、刑務所内での出来事や、刑務所の内情について解説しています。
今回紹介するのは、懲役太郎さんが投稿した『【VTuber】5分で刑務所知識がつく総集編』という動画。
【VTuber】5分で刑務所知識がつく総集編
刑務所で読める本は三種類「私物の本、官本、特別官本」
動画冒頭では、刑務所で読める本の解説をしています。日常生活では馴染みのない単語がスラスラと出てきます。
懲役太郎:
今回、出所が近くなったということで、篤志面接委員【※】の先生から紹介させてもらって、特別面会をさせてもらえるようになりました。※篤志面接委員
日本の刑務所などで、悩み事相談にのったり、また、矯正のために面談や講話を行ったりするボランティアのこと。刑務所での読書について解説します。刑務所で読める本には、三種類あります。自分の私物の本、官本、特別官本。官本とは、刑務所の図書から借りる本の事です。特に拘置所の特別官本には、かなりの専門書がありまして、例えば、『司馬遼太郎全集』『金子みすゞ全集』。
まぁ、普通ではお目にかかれないような専門書がかなりありまして、まるで国会図書館ですね。
ゲージに入ってる自分「あーいいなぁ猫」
刑務所では当然ペットを飼うことができませんが、猫が遊びに来ることもあるようです。刑務所の中にはネズミが多いから、刑務官は猫を捕まえることはしないそうです。
懲役太郎:
刑務所の中に流石に犬はいないんですけど、猫は塀を登ってやって来るんですね。それがあの、夜中にですね、トイレなんかに起きて窓をチラッと見ると猫と目が合うんです。じーと見て、自分……普通と逆ですよね。ゲージに入ってる自分……なんですね。あーいいなぁ猫。堂々と歩いて天敵がいないですから、刑務官の人たちも、猫を捕まえるわけでもなく、「猫がいるんですよ?」なんつって言うと、「あーいいんだ、いいんだアレは」って。なんでかって言うと、刑務所の中にはネズミが多いんですよね。
懲役太郎:
普通で見ることはないんだけれども、小さいうちのネズミは、猫も獲ったりするんですけど、ある一定の大きさになると、自分本当にびっくりしたんですけどコレ、うわって声を上げそうになったんです。物凄いでかいんです、ネズミが。猫と一緒くらいなんですよね。猫とネズミが並んでこっち見てるんですよ。
懲役の部屋について「刑務所でも、自分の部屋を荒らされるのは嫌」
ゲーム実況中、登場キャラクターの「その中で探し物か!?」というセリフに反応して刑務所トークを繰り広げる場面。
刑務所では総検と言われる部屋の抜き打ち検査があり、部屋の隅々まで調べあげられるといいます。
懲役太郎:
「その中で探し物か!?」って、刑務所の中でも総検って言ってね。抜き打ちで部屋の検査があるんですよ。もう舎房に帰った時に分かるんですよね。さっきも言ったように、整理整頓してる所が総検って全部もう、見てくんで。ただやっぱり、嫌な気持ちがしますよ。帰った時、刑務所といえども、自分の部屋を勝手にね? 荒らされてってのは、あんまり……良い気分ではないです。
犯罪者が知っていること
同じくゲーム実況中の何気ない場面に、流れるように刑務所トークを挟む懲役太郎さん。指印に関する犯罪者あるあるを解説しました。
懲役太郎:
犯罪者あるあるなんですけど、警察までは指印は右なんですよ。要するに警察の管轄は右なんだけど、法務省の管轄……検察とか刑務所は左指印なんですよね。なんでか聞きましたけど、右手の方が右利きの人が多いんで、法務省管轄になると、左の、要するに指紋が擦り切れてない方が左なんでっていう事で、あくまでも警察は押印っていう事で指印という形で認印の感覚なんですよね。でも法務省、検察庁、それから刑務所っていうのは左で押すようになるんですよね。だから警察の調書の時、例えば……切符の反則金で左手を置こうと思うとお巡りさんに「あ、お前、前科あるな?」って分かっちゃうんですよね。
まぁ、大きい刑務所だと、印刷工場があるんですけど、大学入試はそこで作ってるんですよね。みんな知らないでしょ(自慢げ)。
懲役太郎さんが解説する刑務所の内情を聞いて、「重みがすごい」「この人トーク面白いな」「見たことなかったけどガチなのと人生経験豊富そうなのが唯一無二の存在になってるな…」といったコメントが寄せられました。
懲役太郎さんの刑務所の内情についての解説をノーカットで楽しみたい方はぜひ動画を視聴してみてください。
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