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【画像有り】築100年超えの木造施設「旧陸軍桶川飛行学校」取材レポート。保存が行き届かず戦跡の“廃墟化”が進む現状に潜入ライターが警鐘

貴重な当時の展示資料も

ニポポ:
 施設に戻りまして、展示資料は有志の方が提供してくれたものばかりで貴重ですし量もかなり多いです。それだけでも見応えあります。

撮影:ニポポ。
撮影:ニポポ。

 桶川飛行学校は熊谷の管轄だったので、今の自衛隊熊谷駐屯地と連携をとってもいますが、事実上自主管理といった感じです。

撮影:ニポポ。

 こちらが語り部の方です。さすがに色々な事を語って来られただけあって、ちょっと質問しても凄く正確な答えが返ってきたりします。

中田:
 この人にとっては、これが供養ですからね。

ニポポ:
 そうなんですよ! あと何年やれるか、ですね。

撮影:ニポポ。

 こちらに靖国なんて出てきてますけど、こうなると右だ左だってなっちゃうんですよ。供養はしたらいいじゃんって思っちゃうんですけどね。

中田:
 「靖国で会おう」が合言葉でしたからね。

撮影:ニポポ。

ニポポ:
 次のお写真。これ、語り部の方がバンバン叩きながら紹介してくれるんですけど「これね、地雷!」って(笑)。もちろん信管は抜いてあるんだろうけど、ヤメて!ってなりましたね(笑)。

撮影:ニポポ。

中田:
 次の写真はこれ天井が抜けてる状態ですか?

ニポポ:
 そうですね。やっぱり端っこからどんどん痛んでいくんで。こちらは納屋だった部分です。

撮影:ニポポ。

中田:
 これ、水入ってないですか? 水が入ってると一気にダメになっちゃいますからね。畳とか腐ってないですか?

ニポポ:
 まだ床は落ちてなかったんで、ギリギリ大丈夫かとは思います。

中田:
 じゃあ、まだ救おうと思えば救えますね!

ニポポ:
 そうなんですよ! 今ならまだ保管・保存に走るメリットはある。

中田:
 やっぱり軍艦島もそうだったんだけど、行政がゴミとしか扱ってないでしょうね。

ニポポ:
 それで動きが遅れちゃいましたからね。この物件も動き出し既に遅いという時期に差し掛かってはいますが、それでも今から保存できる部分はあるんで。

中田:
 埼玉県が戦跡・史跡として保存に動き出さないといけないですよね。

ニポポ:
 桶川市自体が裕福な市ではないので、国に一回かけあったんですが、それでもなんともなっていないという。

中田:
 戦争系の遺跡は世界遺産にもならない。ここも知覧みたいに学びの旅を打ち出して見学コースを設けたり、ちゃんと整備してあげればもう少し人も呼べるんだろうけど。

ニポポ:
 ちょっとこれダークツーリズムで紹介させてください(笑)。

中田:
 是非(笑)。

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