『BANANA FISH』アニメ大好き芸人・ハライチ岩井、アッシュを抹殺しようとするオーサーに「マジでアイツはムカつくわ」
お笑いコンビ ハライチの岩井勇気氏がお届けする、本音でアニメを語る番組「ハライチ岩井勇気のアニ番」。
第96回の放送では9月上旬時点の夏アニメランキングを発表しました。1位には『BANANA FISH』、2位に『Free!-Dive to the Future-』、3位に『ハイスコアガール』がランクインしました。
※本記事には『BANANA FISH』、『Free!-Dive to the Future-』、『ハイスコアガール』のネタバレを一部含みます。ご了承の上で御覧ください。
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3位 『ハイスコアガール』
岩井:
面白いね。すごいよ、本当に。日高がいいね。日高がけなげに、親にねだって『ファイナルファイト』を自分の自宅用のゲームに買ってもらっている。「これで春雄が家に来るんじゃないか?」っていうところがかわいいですよね。
前に知り合った女の子が、小学校の頃にゲームが欲しくて、「マラソン大会で1位になったら買ってあげる」って言われたらしくて。毎朝マラソンをずっと頑張って練習して、1位になって買ってもらって。
それで翌年も買ってもらって、その次の年は1位になったんだけれど欲しいゲームがなかったらしくて、迷っていた時に何かのゲームが流行っていたんだけれど、そのキャラクターの外伝みたいなレーシングゲームが出ていたの。それを買ってもらったんですよ。
そうしたらそれがクソつまんないゲームだった(笑)。でも買ってもらった手前、小学生の頃って、やらないといけないじゃない? 半年くらい全然面白くないのに1時間くらいやって(笑)。
──そういうのは当時ありましたよね。『星のカービィ』本編もありつつ、『カービィボウル』とか、そんなのがいっぱいありました。
岩井:
なんか見切り発車で「買ってくれ」って言ってた(笑)。ソフトは当時は高いし。
──当時、1万5000円くらいするのもありました。
岩井:
そう。やってみて、あまり面白くないなとなっても、親に買ってもらっている手前、やらなきゃいけないっていう気持ちがあったよね(笑)。
──『ハイスコアガール』を見ていて、本当に懐かしいですけれど、ゲームの1本がどれだけの価値があるか、今の価値と全然違う。だから友達が買ったら「貸してくれ」なんですよ。『ファイナルファイト』を買ったら「貸してくれよ」っていうのは当然の話で。
岩井:
大野が帰ってきた時、春雄は日高に『ストリートファイター』のプレイを任せたじゃないですか? その時に大野がキャラクター選択画面で豪鬼を出していて、すごいアガりましたけれどね(笑)。「懐かしい~、うわ、豪鬼出たわ!」と思って。瞬獄殺ですよ(笑)。
──今、eスポーツで『ストリートファイター』とかの世界大会があるじゃないですか。あの年代も20代半ばとかだから、たぶん俺らより若いんですよ。こういう話をしても、わからないんでしょうね。
岩井:
梅原【※】のやつとか見ていないですかね。『ストリートファイターII』のプロで、めちゃめちゃ上手い人が昔いたんだけれど……。
※梅原
プロゲーマーの梅原大吾氏のこと。
──今も現役じゃない?
岩井:
伝説の戦いをした人。
──いたいた。
岩井:
本当にギリギリな戦いで。『ストリートファイターIII 3rd STRIKE』か。
──梅原の操るケンが米国のジャスティン・ウォンが操る春麗との対戦時、体力がほぼゼロに近い状態から逆転勝利した。
岩井:
『ストリートファイター』って、本当に最後ゲージが全くなくなっても一撃を食らわせないと倒せない。ガードされていると倒せないんです。ほとんど相手のゲージが残っている状態でゼロになっちゃって。一撃も食らえないという状態で全部ガードして倒したっていう(笑)。
──あった(笑)。
岩井:
みんなスタンディングオーベションでうわ~! ってなっている動画があったけれど、めちゃめちゃすごいから、ちょっと見てみてください。
──岩井くんは格ゲーはするんですか?
岩井:
してたね。兄弟でやっていたよ。おもちゃ屋に2台だけあったんだけれど、みんなそこに行ってやってた。『ストリートファイターII』『餓狼伝説』、あとは『THE KING OF FIGHTERS』。結構やったのは『THE KING OF FIGHTERS』かな。
──僕、『ヴァンパイアハンター』をやっていたんですよ。
岩井:
『サムライスピリッツ』。
──あったね!
岩井:
『サムライスピリッツ』は近くのスーパーにあった。『ハイスコアガール』は、日高が何でもいいね。結婚したらどうたらこうたらとか春雄と想像するとかね(笑)。
2位 『Free!-Dive to the Future-』
岩井:
もう解決しましたね。郁弥問題がやっと解決した。ちょっと郁弥問題は泣きそうになりました。
何がよかったって、ハルちゃんが頑張って最後にコンメ【※】に出たじゃないですか。「こうするしかお前と泳ぐ方法がなかった」って言われて。
※コンメ
個人メドレーの略称。
郁弥もずっとコンメをやってきたから、水の中で一緒に泳いでいるとお互いのことがわかってくる。最後、ハルちゃんが負けちゃう。その時に、水の中で一緒に泳いだら心が通じ合ったみたいになって、和解するわけ。ハルちゃんが郁弥が昔言っていた約束があったんだけれど、「一緒に泳ごう」「勝負しよう」みたいなのを覚えていたんだよね。
それを郁弥は忘れているもんだと思っていたけれど、ハルちゃんは覚えていて。「覚えていたんだ」みたいに郁弥が言った時の、ハルちゃんの覚えているに決まっているだろみたいなセリフがあるんだけれど、あっけらかんと、当たり前でしょうみたいな。
当然みたいな感じで、覚えているに決まっているだろ、俺たちの中ではわかりきった約束じゃんみたいな感じのテンションで言うところが、顔の表情も、うわ~! ってなったんだよな。あのハルちゃんの表情、めっちゃよかった。
あと、結局リレーに出る。コンメしかやっていなかったけれども、郁弥が「リレー出てみろ」って言われるの。ハルちゃんの大学と対戦するわけですよ。でも郁弥は「俺がリレーに出るんだったら、日和も出してください」って、日和も出ることになるんだけれども、1年生でそれで出れるのかって思っちゃった(笑)。先輩でも出たいヤツがいたかもしれないのに。
でもその時に日和はフリーで出るわけ。ハルちゃんと泳いで、七瀬と泳ぐとこういうことなんだってわかって、自分の張り詰めた気持ちとか郁弥への独占欲とか浄化されて。結局負けちゃうんだけれど、最後穏やかな感じになっていましたね。本当によかったですね。
本当に遙はずるいわ。アイツと泳ぐとわかるみたいな感じを出されたら、こっちは何も言えないもんね。もうちょっと真琴に奮い立ってもらいたいけれどね。真琴が水泳の競技的には諦めているみたいな感じを出しているんだけれども、ちょっと熱くなってほしいよね。