上級者すぎる匂いフェチ女子中学生爆誕! 『もんこ~ろ』がほのぼの系の皮を被った紳士向けマンガだった
原作・太田ぐいや先生、漫画・木村光博先生のタッグで送る『もんこ~ろ』は、匂いにまつわる女子中学生のお話。
本作には、香木の香りを楽しむ芸事、“香道”の深イイ話がふんだんに詰め込まれているのですが、それ以上に気になってしまうのが、主人公・淡路彗湖(あわじ すいこ)のハイレベルな匂いフェチっぷり。
上級者向けすぎるそのフェチズムとはいったい? ここではそんな彼女の暴走模様を紹介していきます。
アグレッシブすぎる変態現る!?
吐息も白む真冬の朝。巻いていたマフラーで何気なく顔を覆ったのは、中学1年の淡路彗湖。
しかし、この仕草には寒さをしのぐこととは別の目的がありました。
マフラーの下に忍ばせていたのは、なんと鼻毛切りハサミ!?
いまだかつて、第1話の冒頭から美少女がムダ毛処理を始めるようなマンガがあったでしょうか……!?
満員電車の中に押し込められた彗湖は、女性の香水の匂いにげんなりしたり、赤ちゃんのミルクの匂いにほっこりしたりとフェチライフを満喫。
おじいさんの防虫剤の匂いに、“わりとアリ”といった表情を浮かべているのはどうなの……?
防虫剤はさておき、ここで彗湖は運命の人と巡り会います。
整った顔立ちの女生徒に……というより、間違いなく彼女の匂いにときめいたであろう彗湖。
しかし、彗湖に狙われるよりも前から、すでに女生徒の受難は始まっていたのでした。
卑劣な痴漢行為を目撃した彗湖は、獲物を横取りされた肉食獣のような勢いで、男の手首をがっちりホールド!
“行動力のある変態”以上に恐ろしいものなど、この世には存在しないということがよくわかるシーンです。
めくるめく“聞香炉”の魅力とは!?
痴漢騒動の際は名前も聞けずに別れたふたりでしたが、その日のうちに校内で再会。
彗湖いわく「髪が長くておしとやかで、にお……」な彼女の名は、富士川流未音(ふじかわりゅう みおん)といいました。
未音から漂うお嬢様オーラに気後れしたのか、(はたまた別の理由か)彗湖のアグレッシブさも影を潜めます。
そこで、モジモジする彗湖をリラックスさせようと未音が取り出したのが、タイトルにもなっている“聞香炉”。
“香りを聞く”だなんて、何とも奥ゆかしい響きです。
ちなみに、さらりと紹介のあった“伽羅”のグラム単価は目玉が飛び出るほど高いので、ぜひ調べてみましょう。
ついに彗湖が変態力を全開放……!
「香りを楽しむ部活、“香道部”を作りたい」という未音の言葉に心動かされた……ような素振りを見せる彗湖。
しかし残念ながら、お上品な香道女子マンガを期待する読者の思いは、彼女によって打ち砕かれるのでした。
完全に思考停止した未音に対し、なおも彗湖は己の欲望を満たさんと突き進みます。
土下座、さらには痴漢から助けたことを引き合いに脅迫。この変態、必死すぎる……!
気圧された未音はしぶしぶオーケーしつつも、最後の抵抗とばかりに制汗シートを取り出しますが……。
それを最速で叩き落としてこの顔である。もはや、未音からは言葉も出ません。
いまだかつて、第1話から女子中学生に「ナマで!」などと言わせたマンガがあったでしょうか……!?(2回目)
すべての読者を置き去りにした衝撃の展開、その結末はご自身の目で確かめてみてください。
匂いフェチの深淵に迫る!
ほのぼの香道女子マンガかと思いきや、一瞬で読者を“匂いフェチのダークサイド”へと叩き落とした本作。
その単行本第1巻が、9月14日に発売となりました。
今後も、つぎつぎと変態性を発揮する彗湖や、クセのありすぎる新部員たちの出現によって未音の心労は増すばかり。
各々が好む匂いのジャンルも違っており、世の中にはさまざまな匂いが存在することに改めて気付かされます。
本作を読めば、もしかしたら彗湖のように、体臭フェチに目覚めてしまうかも……?
(画像はニコニコ漫画『もんこ~ろ』より)
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