日本で現金決済が多いのは平和の証? 国内でクレジットカードが普及しない理由は「日本の治安が良好だから」
キャッシュレス後進の原因は日本の治安が良いこと?
小飼:
日本人はなぜ現金が好きか、という理由の一つに、「治安の良さ」というのもあると思います。お金が入った財布を落としても、警察からお金が入ったままの財布を受け取ることがありますよね。拾われても中身が盗られていない。
山路:
この前見たツイートで、外国の方が「日本は本当に安全な国なのか?」ということを確かめるために、実験で外に200円を置いておいたら、300円になっていたというものがあって(笑)。
小飼:
(笑)。でもそれは、あまり普通のことではないんですよね。海外だと、お金を持ち主に届けるシステムがないので、当然のように盗られてしまいますが、もし日本でもそうだったらキャッシュレス化はどんどん進んでいきますよね。
そして、キャッシュの一番の利点にして、一番の欠点というのは、匿名だということですよね。だから、落としたら拾われて、使われたらもうどうしようもない。その一方で現金では、身元を明かさずに決済できるわけですよね。
山路:
ヤバイものでも買える。
小飼:
そう。ヤバイことというのは、政府は信用していない人でも、お金は信用してたりするわけですよね。
山路:
確か、経済学者でしたっけ? 経済学者の門倉貴史さんが書かれた本で、日本のアングラ経済について調べた本がありましたよね。
小飼:
かなり小さいんですよ。1割を切ってるんですよ。
山路:
だから、日本で匿名性が必要なお金の規模というのは、そんなに大きいんでしょうか、という。
小飼:
なんですけれども、そもそもその統計というのか、門倉さんの調べた結果というのが本当に正しいのかというのが、別の人によって検証されてるわけではないんですよね。
結構大事なことなのに、あまり調べてくれる人がいないという。
山路:
しかも調べるのが、相当に大変そうな分野ではありますもんね。
小飼:
だから、本当にキャッシュレス化を本気で進めたいのであれば、まずはパーティー券をキャッシュレスに変えるようにしろと思いません?
山路:
パーティー券か(笑)。それ、なんかキャッシュレスの支払いを嫌がる人が多そうなイメージがありますね(笑)。
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