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ヤンデレ生贄少女の暴走が止まらないの>< 5000年も生きた邪竜様がひとりの少女に振り回されて不憫すぎる

 現代人はどうしても、立場や肩書きというものに振り回されがちです。

 ときには、いわれなき“キャラ付け”をされ、自分の性格や意思を押し殺さねばならない場面もあるでしょう。

 今回ご紹介する、『齢5000年の草食ドラゴン、いわれなき邪竜認定 ~やだこの生贄、人の話を聞いてくれない~』にも、そんな悩みを抱えたドラゴンが登場します。

(画像はニコニコ漫画、『齢5000年の草食ドラゴン、いわれなき邪竜認定 ~やだこの生贄、人の話を聞いてくれない~』より)

 こちらは、“小説家になろう”から生まれた小説を原作にした、ニコニコガンガンJOKERでコミカライズ版が絶賛連載中の異世界コメディ。

 主人公の邪竜様は、心やさしく人畜無害な草食ドラゴンでありながら、なぜか邪竜認定を受けてしまった不憫なお方。

 そんな邪竜様、ある日突然現れた少女から、「私の命を対価に『魔王』討伐にご助力いただきたい」と迫られてしまいます。

 この記事では、そんな“いま一番かわいそうなドラゴン”こと邪竜様の、流されっぷり&振り回されっぷりをお届けしていきたいと思います。

生贄少女が話を聞いてくれない!

 物語は、少女が自らの命を邪竜様に捧げようとするシーンから始まります。

 しかし草食である邪竜様は「肉系は基本ダメなのよ」と、少女の申し出を拒否。なおも生贄になることをいとわない少女の姿勢に、邪竜様は困惑を隠せません。

 少女に課された使命はただひとつ。命を対価に、邪竜様に“魔王”を討伐してもらうことでした。

 一方、特に優れた力を持つわけでもなく、ただ草を食べて5000年間を生き抜いてきた邪竜様。

 “魔王”討伐と言われても勝算はなく、返り討ちに遭うことは明白なため、少女をやんわりと諭しますが……。

 どうやら少女はぶっ飛んだ思考回路をお持ちだったようで、惨劇ギリギリの事態を招いてしまいました。

 未来ある少女の自殺を食い止めるため、そして邪竜様自身の精神衛生を保つためにも、邪竜様はここで一計を案じることに。

 何やら、また別の厄介ごとに発展してしまった雰囲気。邪竜様にとっては、ここからが苦労の連続でした……。

生贄少女の思い込みが激しすぎる!

 眷属うんぬんの話はさて置き、邪竜様は少女を村へと送り返すことにしました。

 森の生き物たちが怯える様子を見て、ため息を漏らす邪竜様。ナイーブな一面に、何とも言えない人間臭さを感じます。

 傷心のまま村に到着した邪竜様でしたが、村人たちの反応とて穏やかではありません。

 あくまで自衛策として、邪竜らしくすごむ邪竜様。やればできるんじゃ……?

 しかし、最後には「マジお願い」と低姿勢っぷりを発揮してしまうところが、悲しくも愛らしい。

 ついでに、“魔王”討伐の話もうやむやにしようとする邪竜様でしたが、ここでまさかの横やりが。

  少年の名はライオット。生贄少女のレーコと親しい間柄だったようで、仇討ちとばかりに立ちふさがりました。

 角材にすらビビる邪竜様でしたが、村人が止めに入ってくれたことで危機を脱出。すかさず邪竜様は誤解を解こうと、レーコを村人たちの前に差し出します。

 そしてこのドヤ顔である。

 厄介なことに、レーコは“人の話を聞いてくれない”ばかりか、“思い込みが非常に激しい”というヤンデレ気質を持っていたようです。

 「適当に話を合わせるんじゃなかった――!!」と後悔する邪竜様をよそに、迫真のヒューマンドラマをくり広げる村人たち。

 話がこじれてきたのを見て、邪竜様はそそくさ退散しようという構えでしたが……。

 ある来訪者によって、事態は思わぬ展開を迎えます。

“自称”眷属が手に負えない!

 レーコたちの村を突如襲ったのは、“暗明狼(クラガリオオカミ)”の群れでした。

 邪竜様いわく“暗明狼”とは、自らの影を自在に操り、人々を地の闇に引きずりこむという厄介な魔族とのこと。

 即座に逃げ出そうとする邪竜様でしたが、ライオットに「糞狼なんかに怯えてて何が邪竜だ!」と痛いところを突かれ、泣く泣く説得を試みるハメに。

 しかし、威厳やハッタリも効果なし。残念ながら、邪竜様の周囲には“話を聞いてくれない”者たちが集まってしまう運命のようです。

 死を覚悟した邪竜様でしたが……その窮地から救ってくれたのは意外な人物でした。

 頭上に降り立ったのは、邪竜の眷属と呼ぶにふさわしい“圧倒的存在”と化したレーコ。

 邪竜様もレーコに眠る魔道士の素質を薄々感じていたとはいえ、その潜在能力は想像を絶するほどのものだったようです。

 レーコの魔力は、邪竜様ですら数度しか会ったことのない大魔導師をも凌駕。

 そして、力を分け与えたわけでもなく困惑するばかりの邪竜様を置いてけぼりに、「邪竜様の力の片鱗を見よ」と、レーコは大技を放ちます。

 そしてこの笑顔である。

 こうして邪竜様は、思い込みだけで膨大な魔力を解放した“自称”眷属を手にしたと同時に、“魔王”との戦いに身を投じることとなってしまったのでした。

レーコの悲願達成なるか!?

 ここまで、『齢5000年の草食ドラゴン、いわれなき邪竜認定 ~やだこの生贄、人の話を聞いてくれない~』第1話の前後編をまとめてご紹介してきました。

 桁違いの魔力を持つレーコと、草食系の邪竜様。ふたりの関係は、まるでハイスペック新入社員と、それを持て余す冴えない上司のようにも思えてきます。

 今後、邪竜様がいかにレーコと付き合っていくのか気になるところではありますが、そんな本作品の第1巻は2018年6月13日より発売されています。

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 コメント欄では、草食の邪竜様に合わせて真面目に考えた結果「ギリースーツを着ろ」などと、やや斜め上な発言も飛び交っていましたが……。

 果たして、レーコの悲願は達成されたのか。ぜひ、皆さんの目で確かめてあげてください。

 

(画像はニコニコ漫画『齢5000年の草食ドラゴン、いわれなき邪竜認定 ~やだこの生贄、人の話を聞いてくれない~』より)

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