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バレンタイン開幕。ゴディバの“義理チョコ殲滅戦”は市場に影響をもらたすか──「日本は、義理チョコをやめよう」

 2月1日、チョコレートブランド「ゴディバ」を輸入販売するゴディバジャパンが、日本経済新聞に掲載した「日本は、義理チョコをやめよう」という広告が話題に。

 上記のニュースを受けて、2月5日配信の『小飼弾のニコ論壇時評』では、プログラマー小飼弾氏山路達也氏が、広告の狙いや“そもそものバレンタインデーとは何なのか?” をテーマに議論を交わしました。

右から小飼弾氏、山路達也氏。

─関連動画─

「チョコ、溶けちゃうけど、また作ってくれよ」DAIGOとゴールデンボンバー喜矢武が考えたバレンタインデーのチョコに負けない甘いセリフ


というか、なぜチョコレート?

山路:
 ゴディバが義理チョコをやめようキャンペーンをやったという。ただ、それこそ高級チョコレートの大手ゴディバがこういうことをわざわざ、新聞広告まで出して、義理チョコをやめようと言ったというのは。

小飼:
 そもそも、なんでチョコレートになったんでしょうかね?

山路:
 そもそものバレンタインデー。

小飼:
 セントバレンタインデーというのは、これは、アメリカの例ですけれども、別に女の子が男の子にではないんですよね。日本の場合、一ヶ月後にお返しみたいなことをやっていますけれども、基本的に同日なんですよ。誰が誰に告白してもいい日なんですよ。基本的に。

山路:
 日本では、本当にバレンタインデーとホワイトデーを対にして、商戦を盛り上げようみたいなところの意図を感じますけどね。

小飼:
 アメリカだと、カードが多いですね。で、すごい読み上げるのも恥ずかしいような熱いメッセージが書かれたバレンタインカードをもらったんですけど、そのときの、あまりに悪筆で、全然読めなくて。

山路:
 字が下手だったんですね。

小飼:
 うん。その場で読んでもらったという、思わぬ羞恥プレイをしてしまったという。

山路:
 相手に読ませたんですか?

小飼:
 うん。

山路:
 それはきついな(笑)。大学時代ですよね。

小飼:
 でも、なんで突出してチョコレートなんだろうね。誰がはじめたんだろう。チョコレートを送るって。

山路:
 チョコレート業界にアイディアマンがいたんでしょうけどもね?

他業種ももっと営業努力を

小飼:
 そうそう。でも、他の業界も、もっと頑張ればいいと思うんですよね。せっかくそういう日なんですから。なんで、『トリンプ』とか、頑張らないんでしょうね。

山路:
 ◯◯の日みたいなので、ブラを売ればいいやんみたいな。

小飼:
 そうそう。エッチな下着とかを売るのに最適な日じゃないですか? いや、これ。結構真面目な話で、アメリカのカタログ販売で有名なやつで、『ヴィクトリアズ・シークレット』というのがあるんですが。

バレンタインキャンペーン中のヴィクトリアズ・シークレット(画像は公式HPより)

山路:
 ちょっと派手なやつ。

小飼:
 まだインターネットが無かった当時から、カタログ販売をやっていて、ひとつ特徴的だったのは、男のところにも送るのね。カタログを(笑)。

山路:
 頭いいな。

小飼:
 だから、他の業界も頑張ればいいと思うんだよね。

山路:
 だけど、このゴディバのところの文脈で言うと、むしろそういう商戦を盛り上げているところに水を差すところもあるわけじゃないですか? 義理チョコをやめようと。

義理チョコ殲滅戦をやっても影響がないゴディバ

小飼:
 いや、それは自分が本命のチョコを売っているからできる。良い営業妨害という言い方もできるかもしれないですね。それに、チョコレートってそんなに腐らないじゃないですか? だから、恵方巻きみたいな酷いことにはならない。

山路:
 不法投機にはならない。

小飼:
 そう、不法投棄は、なかなか成立しない。

山路:
 じゃあ、義理チョコをただ、女の人の側から、義理チョコを暗黙的に強制されているみたいな、不満の声も聞こえたりするじゃないですか?

小飼:
 職場で勝手に食い物を配るのは禁止というのは、別にいいんではないでしょうか? これは、別にバレンタインデーがうんぬんとか、セクハラがうんぬんではなくって、それで食中毒になったらどうしますか? みたいな、そういう持って行き方だって、できるわけですよ。はい。

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