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不動産鑑定士が解説する『クソ物件オブザイヤー2017』にノミネートされた物件が全体的にヤバい

行き過ぎた営業活動が話題に! 『ツーブロックゴリラ』

栗林:
 続いて視聴者の方からも人気がありましたエントリーNo.12『ツーブロックゴリラ』です。

画像は『#クソ物件オブザイヤー2017』公式ブログより。

栗林:
 不動産業界でこのような行き過ぎた営業活動が問題になっています。

浅井:
 こういうのはたくさんあります。サラリーマンの方が新築のワンルームマンションを税金対策になるとかでたくさん買わされて、結局赤字になってどうしようかという相談がよくあります。

栗林:
 この営業があった結果、購入者の男性は3倍近い価格で投資用のマンションを購入したのではないかという報道がありました。不動産の価値というのは、一般的にどのような基準で求められるのでしょうか。

浅井:
 収益用不動産は収益価格ですね。 

栗林:
 家賃から逆算して考える。

浅井:
 マンションの場合は比準価格です。同じマンションがどのような価格で売り出されているかなど、それによって決まってきます。中古の区分のマンションだと利回りで決まりますね。

 でも今、中古の区分マンションはすごく利回りが低いです。都内で築20年以内だと5%前後ですね。これが新築だと3%代ですからね。

栗林:
 金利だったり空室などを考慮すると……。

浅井:
 赤字ですよね。あとは、よくデート商法が問題になっていますよね。

栗林:
 それはどのようなものですか。

浅井:
 女性だと、男性が結婚詐欺ではないですがお付き合いを持ち出したり、男性だとその逆で女性の営業マンがデートに誘う感じで、デートをしながら区分マンションを売るとか。これが結構問題になっています。

栗林:
 恋愛関係をほのめかしながらワンルームマンションの契約を……という商法があるんですね。

浅井:
 でもゴリラの顔の男性だと……いわれても断っちゃうかも(笑)。

一部上場企業のプロが騙された『地面師』

栗林:
 続いてエントリーNo.21『地面師(海喜館)』。

画像は『#クソ物件オブザイヤー2017』公式ブログより。

浅井:
 プロが騙されてしまったというところが面白いですよね(笑)。私、半年前にたまたまその物件を見に行っていたんです。こんないい場所にこれだけの大きさの土地があって、何もやっていないのはすごいなと思ったんです。

栗林:
 希少な立地の土地だったんですね。

浅井:
 今はあれだけまとまった土地は都内では出てこないんです。あとで業界の人に話を聞くと「あの物件は危ないよ」という噂があったみたいです。あれが物件化するはずがないと。

画像は『#クソ物件オブザイヤー2017』公式ブログより。

栗林:
 売りに出ること自体が不自然だと。一部上場企業が詐欺にあってしまったというのも、今年を象徴する事件でしたね。

浅井:
 他にもアパホテルさんが地面師【※】の被害にあったりとかしましたね。前からこういうことはあったのですが、最近はプロが騙されたんですよね。

※地面師
他人の所有地を利用して詐欺を働く者のこと。

栗林:
 プロ中のプロが騙されるとは、巧妙な手口だったんですね。

浅井:
 どうやって見抜くかが、これからの課題になりますね。印鑑だって3Dプリンターで作れてしまいますからね。都内の空き家も地面師に狙われやすいですね。

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