イケメンすぎる悪役ハリウッドスター、マッツ・ミケルセンが次に演じたい役は意外にも“あのヒーロー”だったことが判明
マッツ・ミケルセンのハンニバルに至る道
杉山:
僕にとってマッツさんって、007と戦って【※1】、ドクター・ストレンジと戦って【※2】、デス・スターを作った人【※3】なんですね。けれども、ここにいらっしゃる方はマッツさんといえば『ハンニバル』、という方がすごく多いと思うんですけども。
『ハンニバル』のファンの方に、もともと『ハンニバル』というのは、どういう経緯でオファーを受けてやることになったかちょっと教えていただければと思いまして。
※1007と戦って
『007 カジノ・ロワイヤル』で、ジェームズ・ボンドの敵役「ル・シッフル」を演じた。
※2ドクター・ストレンジと戦って
『ドクター・ストレンジ』で、敵役「カエシリウス」を演じた。
※3デス・スターを作った人
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』で、デス・スターの開発者「ゲイレン・アーソ」を演じた。
マッツ:
オーディションを受けたんですけど、その後、電話のコールを受けまして……。それから大勢の人間が面接されたわけですけれども私は、ヒュー・ダンシーさん【※】とは、非常に近い間柄であったわけです。そして10年前にも一緒に仕事があったので、非常に上手く彼と合っていたわけです。
そしてライターの方にも監督の方にも気に入っていただいたので、この役につくことになったのです。それから唯一、実生活でも、人々を食べてしまうことをやっている唯一の役者が自分だったからかもしれません(笑)。
※ヒュー・ダンシー
『ハンニバル』でFBIアカデミーの講師「ウィル・グレアム」を演じた。
杉山:
ファンの中には、マッツさんだったら、食べられてもいいっていう方がたくさんいらっしゃると思うんですけども。マッツさんって、僕の中ではもうひとつ、カンヌも取ったデンマークの名優さん、すごい人間ドラマに出てらっしゃる方なんですけど……。
Sci-Fi【※】とか『ハンニバル』はホラーという、こういったわりとアメリカのジャンル映画に良く出られていて……もともとこういうジャンルってお好きなんですか?
※Sci-Fi
サイファイ。SFのもとの意味である「サイエンス・フィクション(Science Fiction)」から、オーディオ用語の「Hi-Fi(ハイ・ファイ)」になぞらえて作られた略称。当初のポップカルチャーとしてのSFを区別するために、SF評論家、編集者で「ビッグネームファン」としても有名だったフォレスト・J・アッカーマンが提唱したものといわれている。
マッツ:
はい、デンマークでは多くのいろいろなドラマに出ておりますけれども、しかし私は普通に育ったわけですから、当然ながら子供の頃はゾンビ映画とか、カンフー映画とかあるいはそれほどマーベルというのは大きな映画の存在ではなかったんですけれども、コミックなどを読んでおりましたので。
他の子供たちとは別に変わらず同じようなことをやっておりました。そして子供の頃から、ホラー映画というものに非常に魅惑されていた訳です。そのためにこのマーベルユニバース及びハンニバルレクターの世界に入ることができて、本当に幸運だと思っております。
やってみたいヒーロー役ってありますか?
杉山:
マッツさんが悪役というかヴィランをやると、本当に映画がビシッとしまるなと思っていて……こういう映画ってヴィランがしっかりしないと上手く行かないんで、素晴らしいんです。僕はたまにマッツさんにヒーローの方をやって貰いたいなと思ってて、マッツさん、ヒーロー役だったらどんなヒーローをやってみたいとかありますでしょうか。
マッツ:
私自身はデンマークでは、何本もヒーローを演じているので、デンマークの映画をご覧になって頂ければ、それは見られるんですけども、しかしそのヒーローとヴィラン、悪役というのは、そう異なったものではないと思うんです。
マッツ:
これは表裏一体というふうに言えるわけでありまして、そしてヒーローにおいても欠点とかあるいは過ちといったものがあるわけでありますし、またヴィランを見た場合でも特定のところを見てみるとそう間違ってもいないのではないかというキャラクターであったりするわけです。
もし、ひとりだけヒーローを自分が選べるとすれば、ちょっと年のいったスパイダーマンという話があればやってみたいと思います。
杉山:
マスコミの方、これ、世界に向けて配信して下さい。本当によろしくお願いします。本当に実現するかもしれないので。
マッツ・ミケルセンはマーベルの世界に返ってくるのか?
杉山:
マニアックなんですけど、『ドクター・ストレンジ』をご覧になった方はわかると思うんですけど、マッツさんのやった役は死んではいないんですよね。ダークディメンションに取り込まれたので、僕はいつかマーベルの世界にマッツさんがまた帰ってくると信じているんですけど、帰ってきてくれないでしょうかね?
マッツ:
マーベルの世界であればどんなことでも、可能だと思うんですけども、死なない限りは蘇ってくるという可能性はあると思います。しかしひどい状態でいる訳でありますので、相当マジックのようなことを効かさなければ、なかなか蘇ってこないと思います。
しかしあのキャラクターもあの映画も非常に自分としては楽しんだので、もしそういう話があった場合には、自分としてはすぐにイエスと言います。
杉山:
素晴らしい。いやあ本当に素晴らしい。いろんなコミコンを見ているんですけど、マッツさんとファンの間の距離がこれだけ近いコミコンって、世界でもないですよね。そうですね。じゃあ日本のコミコンのファンの方に、マッツさんからもう1回メッセージを何か頂けないでしょうか。
マッツ:
昨日も申し上げた点ですけれども、日本及び東京というのはコミックコンベンションにふさわしい所だと思います。本当にもう日本の方々の性格に合っていると思いますし、世界に通じるポップカルチャーにおける日本のファンのカルチャーというものが素晴らしいものだと思います。
これが2回目だと聞いて非常に意外に思いました。しかしすでに大きな規模であるので、そのうち数年の間にこれが世界で最大のコミコンになるだろうと信じております。
丸山:
ありがとうございます。
マッツ:
そしたらオーディエンスの皆様の方から質問をとるっていうのはどうですか?
杉山:
ではオーディエンスの方から。
観客からの質問に応えるマッツ氏
(観客から帽子のことを聞かれて)
マッツ:
今、緑の帽子について、聞かれたわけですけども、まずこちらに到着した時にはもっと寒いのではないかと、感じて被ってきたんですけども、しかし着いてみるとそんなに寒くないので脱帽しました。北国から来ているので、他の所だったらもうみんな夏のように感じます。
丸山:
はい、ありがとうございました。では、もう一人くらいいきましょう。
観客:
京都から来ました。マッツさん、京都にも来られたということなんですけども、京都の印象はどんな感じでしたか。
マッツ:
わずか3、4時間しかいなかったんですけども、お寺を見ることができましたし、市場に行くことも出来ました。それから台所用品として、そこで日本のナイフも買いました。非常に京都というのは美しい所で、歴史を感じられたわけです。
もっと大きな都市である東京に比べて、全く雰囲気が違うなと思いましたけども、わずか5時間未満であったわけですから、最低1週間はいなければ本当に京都を語ることはできないと思いました。
観客:
ありがとうございます。
丸山:
ということでラストクエスチョンでございました。本当にありがとうございました。改めて大きな拍手をお願いします。
マッツ:
Thank you very much.
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