映画『Mad Max』ファンが創作した“核戦争後の改造車&美女のコスチューム”がヒャッハーすぎたので、色々と話を聞いてみた
改造車の中には、実際に会場の設営を手伝った作業用車も
町山:
これもスゴイなぁ。
所有者:
これは(ドイツの)ダイムラーがメルセデス・ベンツブランドで製造しているウニモグを改造したものなんだ。
町山:
メルセデスのマークがありますね!
所有者:
俺はここの設営クルーの一人で、実際にこの車を使って会場の一部を設営したんだよ。例えば、オープニングゲートとかね。
町山:
実際に!? たしかにウニモグは多目的作業用自動車ですから、納得ですね!
町山:
爪がカッコいいですね!
女性:
私は半分人間で半分ロボットなの(笑)。初めて参加したけどバーニングマン【※】みたいなイベントね。
※バーニングマン
アメリカネバタ州の砂漠で行われる世界最大規模の奇祭。参加者は何もない平原に街を作り、1週間、新たに出会った隣人たちと共同生活を営み、自分を表現しながら生き抜かなければならない
町山:
どうやって『Wasteland Weekend』のことを知ったの?
女性:
写真家をしている彼氏から教えてもらって、それで興味を持ったの。彼の写真のためにモデルとして参加している部分もあるかもね(笑)。
町山:
これは人をここに括り付けて走る車なのかな!?
男:
YES! ここにロード・ウォリアーよろしく人質を括り付けるのさ!(笑) 十字架だからといって宗教的な意味はないんだ。スクラップのものを拾ってきて作ったから、低コストで作り上げたんだよ。どうだい、ここに乗ってみなよ?
町山:
いいんですか!? それではお言葉に甘えて!
町山:
イェェッェェェエェェッ!
町山:
これもスゴイね~。日本は車検制度があるからこういったことができないからなぁ。もうちょっと面白くしてほしいよね(苦笑)。モンタナとかオレゴンは、こんな改造をしても学校とか会社に行けるんだからイイよな~。
町山:
カッコいいコスチュームですね! あなたはどこから来たんですか?
女性:
ジョージアよ。
町山:
けっこう遠いね!
女性:
日本ほどじゃないけどね(笑)。マッドマックスが好きで参加したの。隣にいるアトランタから来た彼女と一緒にね。
町山:
マッドマックスに関係のある仕事してるの?
女性:
そうじゃないけど、彼女の旦那さんが写真家でね。興味があったから連れてきてもらって、初めて参加したの。とにかくサイコーね。ホントにクレイジーなんだもの!(笑)
町山:
これって昔のスズキのジムニーじゃない!? 懐かしいなぁ。
荒ぶる美女たち! そして、イモータン・ジョーの車は公道を走れた!
町山:
この女の子たちカッコイイね! ハロー!
女性:
ハーイ!
町山:
この車にコンセプトはあるんですか?
女性:
骨のトラック……ボーナートラックよ。ふふふ。
町山:
ボーナーにはオチンチンが固くなるという意味もあるんですよ(笑)。
女性:
うふふふふふ、その意味ももちろんあるわよ。
町山:
こちらのバズーカ女性もカッコいいですね~。まるでアマゾネスみたいですね?
女性:
ははは、ありがとう!
町山:
ワーオ! マックス! ケージの中にいますよ!(笑)
町山:
このウォーボーイズが乗っている改造車はエンジンも非常に古いものだし、本物の骨を装飾していたりと、とても手が込んでいますね。
町山:
さすがイモータン・ジョーが乗る車だけあってワイルドですね! しかもナンバーを取得している! ということは、イモータン・ジョーの車は公道を走れるんだ! ネバダ州のナンバーですから、このイモータン・ジョーはネバダからやってきたんでしょうね!
町山:
あの女性はアジア系ですね。ちょっと話を聞いてみましょうか。
女性:
テレビのリポーターをしていて、韓国から参加したの。 日本からの参加者には会った?
町山:
会ったよ!
女性:
探してるんだけど、なかなか会えなくて。
町山:
賞金首のブースで見つかるかもしれないよ。
女性:
ありがとう!
町山:
もうこれは何がどうなっているのか分からない乗り物ですね(笑)。
女性:
私たちのトライブでは食べ物を提供しているから来てね。
町山:
核戦争後の食べ物としてどんなものを提供しているの?
女性:
ポッキーよ(笑)。
町山:
核戦争後にもポッキーは生き残っているんだ!?(笑)
女性:
ザッツ、ライト!
白熱の水着ショー! これが“核戦争後のおっぱいのポロリ”だ!
町山:
ここでは水着ショーが開催されるみたいなので、ちょっと見てみましょうか。
町山:
想像以上にセクシーですね! 水が貴重品だから、ただの水浴びなのに異様なテンションになっています(笑)。
あちらに参加した女性がいるので、ちょっと話を伺ってみましょうか。ハロー! これは全部自分で作ったんですか?
女性:
そうよ。ガーターも自家製よ(笑)。ポイントは、足元の人間の歯。これはお気に入りだわ。
町山:
ど、どうやって手に入れたの?
女性:
私は普段は歯医者で働いているのよ(笑)。
町山:
本物の人間の歯なの!?
女性:
そうよ(笑)。
町山:
すげぇな。
女性:
あなたもこれくらい準備したほうがいいわよ。みんな、すごい手の込んだコスチュームでくるんだから。
町山:
カップルにも話を聞いてみましょう! 『Wasteland Weekend』は初めてですか?
男性:
僕は3回目、彼女は2回目だよ。ここは、世界で一番好きな場所だね(笑)。
町山:
ってことは、核戦争が起きてほしいんだね?(笑)
男性:
もちろんさ! ただの砂漠がこんなに楽しくなるんだからね。僕は、フィラデルフィア出身だけど、砂漠なんてなかったから新鮮なんだ。ここがホームみたいに感じるよ。
町山:
インタビュー、ありがとう!