「500本は木を切り倒した」芸能事務所の取締役が、あえて不便な北海道の原野を購入し開拓しながら住む理由が深い
2017年9月29日に最終回を迎えた『ニコラジ』。フィナーレの興奮覚めやらぬ中、ニコニコニュースでは過去放送分から選りすぐりの内容をピックアップ。
今回お届けするのは、『水曜どうでしょう』でおなじみの「ミスター」の愛称をもつ鈴井貴之さんの出演回(2015年12月14日放送分)。MCのやまだひさしさんがスタジオを飛び出し、鈴井さんの住む北海道赤平市から中継でお送りしました。
生まれ故郷である赤平市を拠点とし、札幌や東京で仕事をしている鈴井さん。赤平市に移住した当初は原野の開拓を行っていたという当時の心境や、地元赤平市への思いを語りました。
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芸能事務所の取締役が北海道の原野を開拓!?
やまだ:
本日は北海道赤平市から中継でお送りしています。ゲストには、赤平が生まれ故郷という、ミスターこと鈴井貴之さんをお迎えしております。
鈴井:
こんばんは。赤平に来ていただいてありがとうございます。きょうは二人でということで(笑)。
やまだ:
そうなんですよ(笑)。
鈴井:
いやー、うれしいです。地元からですから(笑)。
やまだ:
生まれ故郷ですもんね。いつまでいましたか?
鈴井:
実際は、2歳ぐらいまでしかいなかったんですけど、祖父母がいましたから。いまは(2015年当時)4年前ぐらいから赤平に住んでますので、1年の7割ぐらいはここにいますね。
やまだ:
僕も一回遊びに行ったんですけど、何もないところと言っちゃってもよろしいでしょうか?
鈴井:
そうですね。森の中ですね(笑)。
やまだ:
森の中で暮らしている(笑)。つまりそこは最初は住宅ではなくて……?
鈴井:
原野です。もう山林原野。
やまだ:
つまり人も住んでない、家もない、木と草が生い茂った原野をまず買ったということですね(笑)。どうしてまたそんなことを?
鈴井:
森の中、自然の中で暮らしたいと思ったんですよ。いろいろなことに疲れたんですよ(笑)。
やまだ:
やっぱり北海道の人って、開拓したいって思う瞬間がくるんですかね。
鈴井:
原野を買って、草刈機で草を刈って、チェーンソーで木を倒してね。たぶん500本は倒したかな。木の根も抜かないといけないからパワーショベルの講習を受けて、免許を取得して中古のユンボも買いましたよ。
それから500株ぐらい引っこ抜いて、整地しましたね。ただ最後に水平にするのはプロの方にお願いしたんですけど(笑)。
やまだ:
土地を水平にするの以外は全部自分でやってるんだ。
鈴井:
やれる限りは自分でやろうと。今や僕は土木の人ですから(笑)。
やまだ:
「ミスター土木」ですね(笑)。
購入した森林は4ヘクタール! 「森の中にプライベートバーを作る予定です」
やまだ:
開拓にそこまでハマって……今や家も建てたんですね。
鈴井:
家を作ったのは大工さんなんですけど、来年あたりはセルフビルドに挑戦したいですね。森の中にプライベートバーを作る予定です。友達を呼んで、ご飯を食べたりなんかする場所を作ろうと思ってます。
やまだ:
贅沢ですね(笑)。敷地の広さってかなりのもんなんですか。
鈴井:
敷地を全部あわせたら4ヘクタールぐらいですかね。冬は雪が積もりますから、森の中をスノーモービルで滑走したりとか大人の遊びをしていますね(笑)。
やまだ:
それはただの悪い子供だ(笑)。僕も鈴井さんと会ってなければ、赤平に来ることはなかったかもしれないですからね。
鈴井:
北海道の人でも道南や道東の方だと、赤平ってどこかわからない人もいて知られていないですね。
やまだ:
僕が鈴井さんと会ったのは2000年ぐらいだったと思うんですけど……。
鈴井:
北海道ローカルの番組『素晴らしい世界』が公式だと思います。非公式なところでは、ラジオのイベントでいらっしゃって、楽屋でご挨拶してからですかね。やっぱり東京のパーソナリティ、DJの人は感じ悪いなって思いました(笑)。
やまだ:
(笑)
鈴井:
なんか伏せ目がちに「どうも……」っていう、そんな印象ですかね。
やまだ:
いやいや! 僕は鈴井さんがサングラスしてて、ちょっと怖そうだったんです(笑)。
鈴井:
それはわかります(笑)。
やまだ:
僕は「なんでこの人と楽屋一緒なのよ」って思ったよ。
鈴井:
それが一番最初お会いしたときですかね。お互い印象は悪かった(笑)。
やまだ:
そういう感じですよね。最初は照れもあってね。
鈴井:
お互いこんな仕事してますけど、意外にシャイですもんね。