『いまだけダブチ食べ美』『Daisuke』『スフィンクスのワサビ』『もうさァッ 無理だよ ルールわかんないんだからさァッ』など話題になったネットミーム10選を解説してみた
知らなくても全然大丈夫だけど、知っているとすごく楽しい! 日々あらわれては消えていく“インターネットの流行りもの=ネットミーム”。
10月下旬から11月に集計されたニコニコ大百科のHOTワードランキングの中から話題のネットミーム10選を、サクッと読める解説記事にてお届けします。
1.いまだけダブチ食べ美(タップで解説へ)
2.Daisuke(タップで解説へ)
3.子供がまだ食ってる途中でしょうが(タップで解説へ)
4.スフィンクスのワサビ(タップで解説へ)
5.もうさァッ 無理だよ ルールわかんないんだからさァッ(タップで解説へ)
6.ドラえもんたちがシンガポールでタケコプターを付けて飛んでいる画像(タップで解説へ)
7.わかんないわかんないわかんないわかんない(タップで解説へ)
8.ヤンガンティタン(タップで解説へ)
9.ドウデュース(タップで解説へ)
10.Mouthwashing(タップで解説へ)
■10月23日~10月29日の週間HOTワード
■いまだけダブチ食べ美
いまだけダブチ食べ美とは、マクドナルドのCMキャラクターである。日本マクドナルドでは、2024年10月23日〜11月下旬の期間限定で「いまだけダブチ」という商品を発売した。
ダブルチーズバーガー(ダブチ)のバリエーションとして3種類のメニューが「いまだけ」新登場するというものである。
そして、これらを宣伝するためだけの存在として生み出されたのがいまだけダブチ食べ美である。彼女は、2024年10月22日に突如として公式Xで公開された。
はじめまして!
— マクドナルド (@McDonaldsJapan) October 22, 2024
「いまだけダブチ食べ美」と言います!
短い間ですが、よろしくお願いします! pic.twitter.com/YqlCD4fsnM
アホ毛の飛び出た茶髪を短めのツインテール(ピッグテール)にまとめ、衣装はマクドナルドのクルーユニフォームを基調としながら黄色と赤というマクドナルドらしい配色の法被と大きなリボンを身にまとい、ハンバーガー4個分はありそうな大きいスニーカーに、胸元には「今」と書かれたバッジ。右膝には絆創膏が貼ってある。
こうした、可愛らしいキャラデザと安直すぎるネーミングで発表当時から話題となり、早速「いまだけと言わずずっといてほしい」との声も続出している(詳細はニコニコ大百科へ)。
■Daisuke
beatmaniaIIDX 10th style以降に収録されているユーロビート曲。
サングラスをかけた男性ダンサー(詳細は後述)によるパラパラ主体のキレッキレなダンスが特徴的なPVと、全編英語歌詞の、しかもサビの最後に入る「♪…ダイスケ~」という歌詞の素っ頓狂さがミスマッチしているのか、高いクオリティの割にはネタ曲として扱われることが少なくない。何はともあれ、プレイヤーの記憶には深く残る曲といえる。
日清食品のカップヌードルが新商品CMとして異色のコラボをおこない、あらためてDaisukeが話題に上がった(詳細はニコニコ大百科へ)。
■10月30日~11月5日の週間HOTワード
■子供がまだ食ってる途中でしょうが
フジテレビ系ドラマ、「北の国から’84夏」で五郎(田中邦衛)がラーメン屋の女性店員に放ったセリフである。
このシーンのロケ地は、富良野駅近くに実在した三日月食堂という店である。残念ながら2009年に閉店した模様。
やけに愛想の悪い店員を演じたのは女優の伊佐山ひろ子で、もちろん三日月食堂の実際の店員ではない。
『水曜日のダウンタウン』にてこのセリフがフィーチャーされ、あらためて「子供がまだ食ってる途中でしょうが」が話題に上がった(詳細はニコニコ大百科へ)。
■スフィンクスのワサビ
2012年5月1日から7月30日にかけてケロッグ公式が行った企画。
投票方法は、ハガキによる応募かケロッグの投票サイトで「ココくんのチョコワ」か「スフィンクスのワサビ」かへの二通り。
投票は当初、ココくんのチョコワが優勢だった。しかし開始から約2週間が経過した5月18日19時頃、2ちゃんねるのニュー速VIPに突如としてスレが立てられ、VIPPERに投票の存在が知れ渡る。
連続投票が可能という致命的な穴を突いて徐々に得票差が縮まっていき、スレ立てから僅か2時間で逆転。
8月15日、結果発表。ココくんのチョコワ14677票vsスフィンクスのワサビ9367票というこれまでの激戦が嘘だったかのような微妙すぎる数字で、ココくんが勝利を収めたのであった(詳細はニコニコ大百科へ)。
■11月6日~11月12日の週間HOTワード
■もうさァッ 無理だよ ルールわかんないんだからさァッ
— ナガノ (@ngntrtr) November 2, 2024
『ちいかわ』の作者として知られるナガノ氏が、2024年11月3日に自身のアカウントで投稿したエッセイ漫画内にて、ラッタが言った台詞。ポケモンカード初心者の氏の心境を代弁した台詞となっている。
漫画は、ナガノ氏が同年10月30日にリリースされたポケモンカードゲームアプリ『Pokémon Trading Card Game Pocket』をプレイした感想を綴っているものであった(詳細はニコニコ大百科へ)。
■ドラえもんたちがシンガポールでタケコプターを付けて飛んでいる画像
このイラストの背景がシンガポールなの何故なんだろう
— みずれ (@mizure3213) August 25, 2020
いつ何のために描かれたのかもわからん pic.twitter.com/Ahx4GH5Nn7
「ドラえもんたちがシンガポールでタケコプターを付けて飛んでいる画像」には背景にはマーライオンの像が写っていることから、シンガポールがモデルであると考えられる。
マーライオンは2002年に移設されており、それ以前はエスプラネード橋とアンダーソン橋の間にある、小さな突堤のようなところに設置されていた。このことから考えると、例の画像はエスプラネード橋側からアンダーソン橋方面に、マーライオンのやや右側を中心に眺めたときの風景が元になっていると思われる。
しかし、現在のマーライオンの位置で同じような写真を撮ろうとすると、背景に高層ビル群が間近に写ってしまい、後ろにある木々があまり写らないため、例の画像の構図のようにはならない。
その他にも不明な点も多く、特に「何のために生み出された画像なのか」という誕生の経緯については物的証拠が見つかっておらず、2023年4月末でも謎のままとなっている。
長らくグッズ系での初出の探索が進められてきたが、あまりにも出てこないため「そもそも何らかの事情で表に出なかった没イラストが、グッズに流用されるようになったのでは?」とする意見も出てきています(詳細はニコニコ大百科へ)。
■11月13日~11月19日の週間HOTワード
■わかんないわかんないわかんないわかんない
アニメ版『異能バトルは日常系のなかで』における櫛川鳩子(CV:早見沙織)が「わかんない!」を繰り返すシーンを指す。
11月15日に、日清「どん兵衛」公式アカウントから投稿された下記の動画をきっかけに、ふたたび注目された(詳細はニコニコ大百科へ)。
わかんないよ・・・。裏どん兵衛をオススメするために
— どん兵衛 公式 (@donbei_jp) November 15, 2024
なんでこんなCM作ったのか・・・わかんないよ!#異能バトルは日常系のなかで #岡本信彦 #早見沙織 pic.twitter.com/KQqzDrPDqz
■ヤンガンティタン
ヤンガンティタン(ヤンガンイタン)とは、5本のろうそくを5本の指に持って手を光らせている悪魔である。
フランスのフィニステールに伝わる悪魔。フィニステールは地域名で、フランスの北西部から西側に突出しているブルターニュ半島の先にある。引用文中にあるブルトン人というのは、この地域に暮らすケルト系民族のこと。
手に持っている5本のろうそくで旅人を迷わせるとする言い伝えがあり、不吉の前兆とされているようだ。ジャック・オ・ランタンの元にもなった鬼火伝承の「ウィル・オ・ウィスプ」との関連も指摘されている。
以下のSNSの投稿をきっかけに注目を集めた(詳細はニコニコ大百科へ)。
最近流行ってるこの画像何だと思ったら悪魔や迷信を集めた19世紀の『地獄の辞典』の一頁なのか。初版は1818年だけど、1863年にルイ・ル・ブルトンによる挿絵が多数追加された第6版が出ており、その707頁にこの悪魔が載っている。他にもキモい悪魔が沢山。以下から全頁読める。https://t.co/lZTCThhO4b pic.twitter.com/Fs6VRXlkC7
— 好事家ジェネ (@DilettanteGenet) November 15, 2024
■11月20日~11月26日の週間HOTワード
■ドウデュース
ドウデュース(英:Do Deuce)とは、2019年生まれの日本の競走馬である。
競馬界の七不思議とも言われた”武豊は朝日杯を勝てない”というジンクスを打ち破った、2020年代前半の武豊の相棒として名を馳せる馬。
先日開催されたJRAのG1レース「ジャパンカップ」で優勝した事が話題になった影響で閲覧数を伸ばしました(詳細はニコニコ大百科へ)。
■Mouthwashing
Mouthwashingとは、 2024年9月27日に発売されたゲームである。
『How Fish Is Made』で知られるスウェーデンに拠点を置くWrong Organが手掛けた、宇宙船を舞台とした一人称視点のサイコホラー。
隕石と衝突し、救助の見込みがない閉鎖環境で意思決定を迫られる船員たちの運命をローポリグラフィックで描く。
ジミーとカーリーの2視点をザッピングして進行していくため、頻繁に時間軸が入れ替わる。
退廃的な雰囲気と狂気的な演出、絶望的かつ映画的なストーリーなどが話題を呼び、Steamでは「圧倒的に好評」のステータスを獲得した(詳細はニコニコ大百科へ)。