3D関数アートで『人マニア』っぽい重音テト&初音ミクを作ってみた! 様々な関数登場に「わからないけど見てて楽しい」「モデリングに片足突っ込んでそう」の声
今回紹介するのは、ニコニコ動画に投稿された『3D関数アートでテト&ミク作ってみた【人マニア風】』というzboyさんの動画です。
投稿者メッセージ(動画説明文より)
これはグラフを描くための教育用ソフト「desmos」を使って作られています。 本来は数学の学習に用いるツールですが、私はグラフを使って絵や動画を作っています。
原口沙輔による重音テトオリジナル曲『人マニア』。独創的な曲調とインパクトのあるPVが印象的で、ニコニコ動画内でも500万再生されるなど人気のある曲です。
今回、そちらに登場する重音テトを数学の学習に使うグラフソフトを使って3Dで再現しました。
初めに胴体部分から作ります。関数を使って円を描き、それを縦に伸ばして円柱のような形にします。また、下に行くほど半径を大きくなるようにして、関数で調整します。
胴体が出来たらネクタイやスカート、手足なども関数で作っていきます。
ここまでの作成では「媒介変数・min関数・鏡面変数」といった変数が登場しており、動画内では「全くわからないけど見てて楽しい」「すげえ、全然わからん」「もはやモデリングに片足突っ込んでそう」といったコメントが寄せられています。
ここからは顔部分を作ります。zboyさん曰く「球を楕円回転体にして、座標を0.7乗してなんかいい感じの形にします」とのこと。こうすることで、円と四角の中間のような丸みを帯びた形になるそうです。
顔の位置を調整して目を作ります。目はシンプルに楕円回転体で作ったそうです。
ここからは髪の毛を作るのですが、この部分が最難関だそうで新たな関数が登場します。
まずは顔の式をコピーして少しだけ大きくします。
続いて、xyの平面を用意。ここに髪の輪郭になるグラフを描きます。
まず3次関数や1次関数、三角関数などの複数の関数を描いて、それらをmedian関数を使って一つにまとめます。
それを使うことで、先ほど直線だった部分が良い感じに髪の毛っぽい見た目に変化しました。
参考にした重音テトは頭のてっぺんが少し盛り上がっているので、指数関数を回転させてグラフを用意してそれを先ほどの座標に足します。
すると、見事にてっぺんが盛り上がった重音テトが出来上がりました。
最後に重音テトのチャームポイントであるツインドリルを作ります。
ベースとなる球を作って、それを横方向に横方向には縮めて、縦方向には伸ばします。
さらに中央部分が円柱型になるようにして、丸い部分を高さ方向に縮めます。
そこから半径が高さに依存するようにして逆三角形に。さらに先っぽ部分を少しだけ曲げます。
それをコピーして左右反転させれば完成です。
完成したのがコチラ。本来はこれで完成なのですが、zboyさん曰く「1人ではさみしい」とのことで、人マニアな初音ミクも作ることになりました。
基本的な部分は重音テトと同じでカラーリングだけ変更して作ります。
髪の毛部分は違うので、重音テトとは別の関数を使ってグラフを作ります。
実装したのがコチラ。この段階でも初音ミクっぽさが出ています。
ここからは初音ミクのチャームポイントであるツインテールを作ります。
楕円回転体をベースに下側を少し細長くします。それを少し曲げて形を整えます。
それをコピーすれば髪の毛部分は終わりです。
最後に赤いリボンを作れば初音ミクの完成です。
完成したのがコチラ。関数で出来上がったとは思えないくらい可愛らしい出来栄えに。左側の数式が無ければ、3Dモデル専用のソフトで作ったと錯覚してしまいそうです。
そんな関数で描かれた重音テトたちの制作過程を見てみたいと思う方は、ぜひ動画をご視聴ください。
視聴者のコメント
全くわからないけど見てて楽しい
すげえ、全然わからん
MMDのキャラも数式に見えてそうww
凄かった。
もはやモデリングに片足突っ込んでそう
▼動画はこちらから視聴できます▼
『3D関数アートでテト&ミク作ってみた【人マニア風】』
https://www.nicovideo.jp/watch/sm44309319
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