マッチョが筋肉アピールで戦う『愛・超兄貴』を17分43秒でクリア！ この夏開催のRTAイベント“RiJ”でも披露予定のAny%RTAを世界記録保持者が徹底解説

　1995年にメサイヤよりPCエンジンSUPER CD-ROM2向けに発売されたシューティングゲーム『愛・超兄貴』。

　本作は筋肉・肉体美を中心とした独特の世界観や特徴的なBGMで知られる、レトロゲーム世代のバカゲー「超兄貴」シリーズの第2作だ。

　現在も名作と親しまれる同作の続編にあたる本作は、独特の世界観をそのままに新たな攻撃方法としてコマンド入力による「ポージング」が採用されるなど、シリーズの中でも少々変わった作風を持つ。

　今回紹介するのは、そんな独特の作風で多くのゲーマーに愛される『愛・超兄貴』で世界を取ったRTA。ストーンさんがニコニコ動画に投稿した『【RTA】愛・超兄貴 Any% 17分43秒　世界1位 WR』だ。

　この動画はこの夏開催予定の国内最大級のRTAイベント「RTA in Japan Summer 2023」でも本作RTAを披露予定のストーンさんによる解説動画。

　今回は前作と同じく質の高いバカゲーとして親しまれる『愛・超兄貴』のAny%RTA世界記録保持者によるガチプレイをご紹介する。

RiJ出場者が解説する『愛・超兄貴』Any%RTA

　今回紹介するのは前述の通り『愛・超兄貴』のAny%RTA【※】に挑戦し、世界記録を更新したプレイを解説した動画。

　『愛・超兄貴』については先にも軽く触れているが、プレイを紹介する前にもう少し詳しく紹介しておこう。

　本作は筋肉や肉体美をテーマとした世界観をはじめ独特の作風を持つ「超兄貴」シリーズの第2作で、「ポージング」という戦闘システムが特徴的な作品だ。

　「ポージング」はコマンド入力によって発動できる技で、その名の通り自機であるマッチョが自慢の筋肉をアピールすることで敵が消し飛ぶというもの。

　簡単な溜めコマンドを基本に入力したコマンドによって水平や上下方向への攻撃判定が発生するほか、波動拳コマンドでは強攻撃や必殺技が発動する。

　シューティングゲームということで射撃攻撃もあるものの、基本的に「ポージング」で敵を撃破しながら全4ステージを攻略していく。

　本作のAny%RTAでは操作開始からラスボスまでのタイムを計測しており、本動画に収録された挑戦では17分43秒を記録。

　海外記録サイトによれば2022年の3月に登録された本記録は、前世界記録となる自己ベストから16秒も短縮した当時の世界記録となっている。

　なお、本記録は当時の世界記録と表現したように、ストーンさんは本動画の投稿日に記録更新。本RTAから5秒短縮し、執筆時点まで世界記録を保持し続けている。

正確なコマンド入力とボスの動きがカギのガチプレイ

　『愛・超兄貴』のAny%RTAの前世界記録となる本RTA。動画では雑魚処理からボス攻略までさまざまな解説が確認できる。

　解説によれば本RTAでは正確なコマンド入力はもちろん、ボスの撃破タイミングや行動パターンがタイムに大きく影響するとのこと。

　ボス戦での細かなテクニックは序盤から収録されており、ステージ1の最初のボスであるアダム戦では撃破演出を短くするテクニックを披露。

　動画では連続で攻撃することで簡単に撃破できるところを、あえて最後の一撃を遅らせて低い位置でアダムを撃破し、次エリアへと移動を短縮してみせた。

　攻撃タイミングの調整でタイムを短縮してみせたストーンさんだが、ステージ3ではランダムなボスの仕様に運ゲーを迫られる場面も。

　安定したプレイで攻略を進めるなかステージ3で現れたバイカル・チチカカは乱数によってHPが異なるようで、HPの多いパターンと少ないパターンでは10秒以上の差が生まれてしまうという。

　RTA的には低HPパターンに固定したいところだが、本記録の更新時点では固定方法の発見には至らなかったようで、動画では検証も兼ねて道中の敵をほとんど倒さない攻略に挑戦。

　この選択が正しく影響したのかはわからないものの、本走では低HPパターンを見事引き当て素早く次ステージへと進めていた。

　自らが保持する『愛・超兄貴』Any%RTAの世界記録を大幅更新した本RTA。

　本動画では今回紹介した意外にもRTA的にはお祈り必須のラスボスをはじめ、RTAの解説や本作に関する細かな解説が披露されているため、ぜひチェックしてみてほしい。

文／富士脇 水面

【RTA】愛・超兄貴 Any% 17分43秒　世界1位 WR

https://www.nicovideo.jp/watch/sm41636832

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