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天空を目指してひたすら上り続けるゲーム『Only Up!』をたった18秒でクリア!? 多くの挑戦者を苦しめた難所を一気にスキップするトンデモプレイがヤバい

 この1か月ほどでゲーマーを中心に大きな注目を集めたアクションゲーム『Only Up!』

 5月25日に発売された本作はおとぎ話「ジャックと豆の木」から着想を得た作品で、遥か頭上まで続く長く険しい足場を頂上を目指して上り続けるアクションゲームだ。

 頂上を目指して上り続けるということから察した方も多いだろうが、巷ではそのゲーム性から3D版の『Getting Over It with Bennett Foddy』や『Jump King』とも称される作品。

 例に漏れず少しの油断でそれまでの十数分、数時間すらも無に帰す無慈悲な高難易度となっており、クリアには長時間の集中力とスタート地点まで戻されても正気を保ち続ける忍耐力が求められる。

 さて、今回紹介するのはニコニコ動画に投稿された『Only Up!』のRTA動画。HAMAさん投稿の『Only Up! Any% Unrestricted RTA 0:18』だ。

 この動画は数多のゲーム実況者を絶望の淵へと叩き落してきた『Only Up!』のRTAに挑戦し、驚異のスピードで頂上にたどり着く様子を記録したもの。

 今回は『Only Up!』なんでもアリRTAの日本最速記録。一時は世界最速も記録した驚きのプレイをご紹介する。

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なんでもアリなカテゴリで『Only Up!』を爆速クリア

 今回紹介するのは新たな苦行ゲーとしてゲーマー界隈や実況プレイ界隈で注目を集めている『Only Up!』でのRTAに挑戦した動画。

▲画像はHAMAさん投稿の『Only Up! Any% Unrestricted RTA 1:11』より

 本作は前述の通り、ジャンプやダッシュ、ローリングやスローモーションといった操作を駆使して遥か頭上に伸びた頂上を目指す高難易度アクションゲームだ。

▲画像はSteamインディー発掘隊 さん投稿の『《めたん ずんだ実況》3D版getting over it!?鬼畜ガラクタ登りゲーム【Only Up!!】 #1』より

 頂上への道のりは序盤こそ階段やパイプ、鉄道のレールといった序盤の比較的上りやすい足場が続くものの、中盤以降は宙に浮く板や車、花にアボカドといった小さな足場へと変化。

▲画像はSteamインディー発掘隊 さん投稿の『《めたん ずんだ実況》《めたん ずんだ実況》3D版getting over it!?絶望の連鎖・・・【Only Up!!】 #3』より

 当然頂上へ近づくほど上る難易度は高く、足を滑らせ落下した際の精神的ダメージは大きくなり、プレイヤーには小さな足場を飛び移る集中力に加え、プレッシャーと失敗を乗り越える忍耐力が要求される。

 さらに、本作にはいわゆる初見殺しのギミックも用意されており、プレイヤーは高く上るほど落下の恐怖と戦うことになるわけだ。

 初見プレイヤーにとっては大きなプレッシャーを背負わせる本作だが、実はショートカットも多く発見されており、やり込みプレイヤーからの注目度も高いのも特徴。

 壺おじこと『Getting Over It with Bennett Foddy』と同様にルートやギミックを覚えることでプレイ時間を短くできるため、タイムアタックも盛んに行われている。

 今回HAMAさんが挑戦したのはAny% Unrestrictedというカテゴリで、あらゆるグリッチの利用が許可されたいわゆる“なんでもアリ”なRTA。

 執筆時点では『Only Up!』RTAで最もメジャーとなるAny%カテゴリの最速記録が16分58秒という中で、HAMAさんは僅か18秒という異様な早さで頂上へとたどり着いている。

走者も理解できないメチャクチャ挙動で大空を舞う

 通常プレイでは考えられない異常な早さで頂上へと上り詰めたHAMAさんだが、いったいどのようにゴールへとたどり着いたのだろうか?

 動画ではプレイ開始直後に後ろを振り向くようなジャンプをすると、突然直上に向かって引っ張られるような大ジャンプがスタート。

 多くのプレイヤーが苦しみながら上っていく足場を爆速で通りすぎること9秒ほど、ゴール近くに到達すると今度は操作キャラクターをグネグネと回転させながら位置を調整。

 ゲーム14秒ほどにはゴールとなる宇宙飛行士のほぼ真上に到達し、そこから4秒ほどでゴールへと到達して見せた。

 僅か18秒で遥か彼方にあるゴールまでたどり着いたHAMAさんだが、動画によればこれはジャンプとスローモーションを組み合わせた操作中に、しゃがみ・ラグドール・ジャンプボタンを連打することによって発生する挙動を利用しているとのこと。

 恐らくはキャラクターが脱力したような挙動となるラグドールが悪さをしているのだろうが、何故この挙動となるのかは使用しているHAMAさん自身も理解できていないという。

 なお、HAMAさんによる本記録は配信時点で海外記録サイトで世界最速を記録

 残念ながら世界記録は僅か30分で更新されてしまったものの、執筆時点でも世界11位。日本記録としては1位の記録となっている。


 多くのゲーマーを苦しめた『Only Up!』を僅か18秒でクリアしてしまった本RTA。使用者すらも理解できない挙動でゲームを破壊した驚きのプレイを、ぜひ動画でチェックしてみてほしい。

文/富士脇 水面

『Only Up! Any% Unrestricted RTA 0:18』

https://www.nicovideo.jp/watch/sm42440697

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