匿名のボカロ投稿イベント”無色透名祭”に向けて。第2回の意気込みを主催者ちいたな・けすまるに聞いた
今年11月開催の、匿名動画投稿祭”無色透名祭“
昨年開催時は約3,000もの匿名動画が投稿され、イベント終了後に参加表明していたボカロPを振り返ると、ボカロ曲を初投稿した新人Pからきくお氏、さつきがてんこもり氏、いよわ氏など今をときめくボカロPが数多く参加している大盛況のイベントとなった。
今年の無色透名祭はどのようなイベントにしようと考えているのか。主催のボカロP・ちいたな氏とけすまる氏が、今年の無色透名祭開催にむけての意気込みを語った。
第1回を終えて
ちいたな:
第1回が去年の7月だから、もう約1年経ったね。いちばん最初に出る感想としては「楽しかった」かな。
けすまる:
そうだね。楽しかった!
ちいたな:
あとは、知名度がない人が活躍できる場を作れたのがすごくうれしかった。結果的にだけど、匿名だった投稿者名が公開されたときに、あまり知られていない人がランキング上位にいっぱいいて「こんなにいいボカロPがいたんだ」って言ってくれる人が多かった。
けすまる:
「こんなイベントになったら成功だ」みたいな最初の狙いは、一応達成できたかなと思うよね。
ちいたな:
終わったあと、投稿者や視聴者の感想をいろいろリサーチしたんだけど、 9割ぐらいの人は「たのしかった」「いいイベントだった」と言ってくれて。でも、達成感と同時に「ここはもうちょっとこうなってもいいかな」みたいな課題もいろいろ出てきた。
第2回に向けて
ちいたな:
というわけで、「第2回無色透名祭」についての意気込みを少し話そうか。
けすまる:
いま準備をしているわけですが、第1回のベースとなる部分は変えず、第1回で課題として上がったところをうまく改善していけたと思っています。
ちいたな:
そうですね。ガラッと変えるよりは小さな問題を解決していく。システム面とか運営のスタッフの数とか、かなり改善されているので、投稿者は前回より参加しやすくなるんじゃないかな。
けすまる:
イベントに参加するリスナー・投稿者にとって大きな変化っていうと、なんだろうね。
ちいたな:
サムネイルが自由じゃなくて今回から統一される、ぐらいが唯一の変化かな。大体のことは Q&Aに書いてあるので、ホームページ からQ&Aを見てほしいです。
けすまる:
関連するイベントみたいなものはあるんですかね?
ちいたな:
いろいろ検討中なんだけど、現時点でもお伝えできることはまだあんまりないかなあ。全員が楽しめるものを用意できるようにみんなでがんばっています。
けすまる:
意気込みはなにかありますか?
ちいたな:
前回至らなかった点については全部「第2回で良くなったね」と言ってもらえるように改善したい。その上で良いイベントになるかどうかは、曲を書いてくれるボカロPさんや、リスナーさんがどれだけ来てくれるかにかかってるかなと・・。
ホームページで、僕が一番最初に書いているキャッチコピーを読んでいただければわかるんですけど、僕たち運営のイベントではあるけども参加者全員で作り上げるイベントだと思っています。なので僕たちも盛り上げるために頑張りますが、ぜひボーカロイドが好きな人みんなで盛り上がれるようなイベントにできたらいいなと思っています。
けすまる:
新しい要素を入れるっていうよりは、悪いところとかストレスに感じるような部分を排除してもっとみんなが快適に遊べるような場を作ろうとがんばっている感じ?
ちいたな:
そうですね。僕たちも、協力してくれているドワンゴの皆さんも めちゃくちゃ頑張ってくれてますので、楽しみにしててください!
参加者へのメッセージ
ちいたな:
楽曲を投稿してくれるボカロPさんへ。
前回はたくさんの楽曲投稿いただき ありがとうございました
約3000曲も投稿していただいてめちゃくちゃ盛り上がりましたが、第2回は前回以上の注目度があると思います。だから、ここを遊び場として考えてもらってもいいですし、有名になるための 運試しの場にしてくれてもいいと思っています。
視聴者の皆さんへ。
楽曲数が多いと視聴者さんが聞くのがなかなか大変だ っていうのは百も承知なんですけども、前回、皆様の熱いボカロ愛を見て楽曲を聞いて「そんなに心配しなくて大丈夫そうだな」と思ったんです。だから、今回も熱いボカロ愛をぶつけていただいて、あなたにしか見つけられない最高の楽曲を見つけてほしいと思います。
あとは、イベント期間内に全部聞くっていうよりかは、その後も「ボカコレアプリ」とか「Kiite Cafe」とかいろんなツールを使って聴いて、長期的に楽しんでほしいと思います。
けすまる:
このイベントは、リスナーさんがいないと本当成り立たない、たくさんの人に聴いてもらえないと次はないと思ってます。もちろん、僕達は楽しみやすいようにいろいろ用意はするんですけども、一番大事なのはそのリスナー皆さんの熱意です。だから、できれば時間をいっぱいつくって、たくさん聴いてほしいなと思っています。