夏アニメ『賭ケグルイ』の制服に対する異常な拘りに気付いてしまった。「複雑な柄を意味なく正確に描いてキレイに動かしてる。狂ってる」
8月6日に放送された『岡田斗司夫ゼミ』では、7月から放送が始まったTVアニメ『賭ケグルイ』について岡田斗司夫氏が語りました。
岡田氏は本作を『アイカツ!』のような極端設定モノのアニメであるとしながら、「ギャンブルを思い切ってクレイジーなものとして描いているのは気持ちがいい」と評しました。
『カイジ』+『美少女』=『賭ケグルイ』!?
岡田:
『賭ケグルイ』という、わりとダークな話のアニメなんですけども、内容は一言で言っちゃうと、福本さんの『カイジ』なんですよ。ホントに『カイジ』みたいなもので、ギャンブルをやる話なんです。ギャンブルをやるという点では同じでも、『カイジ』と違って、基本的に女の子がいっぱい出てきて、エログロな雰囲気でやってくれる。『カイジ』の弱点は、やっぱり作者が福本さんだっていうことなんですよ(笑)。
岡田:
福本さんの絵では、カイジがデカい鼻で、「ざわ…ざわ…」という、この魅力がカイジの弱点でもあるんですね。「顔芸枠」というコメントが出たけど『賭ケグルイ』は顔芸アニメですね。顔芸アニメっていうジャンルが、去年か一昨年くらいから、出てきたような気がするんだけども、ストーリーはギャンブルの強さで学校内の地位が決まるという、極端設定のアニメです(笑)。
こういう極端設定のアニメについては、先日俺は『アイカツ!』をちょっと流してみるという、なかなかの苦行をやりました(笑)。今度はちょっとゲームセンターに行って、『アイカツ!』のカードゲームを勉強としてちょっとやってみようと思ってた(笑)。もうね、今のアニメはどんな設定でも驚かなくなってるんだ。
『賭ケグルイ』は後半に失速しないか心配
岡田:
どんな理屈や設定でも、俺はまあまあ驚かなくなってきたんだけど、この作品では思い切って「ギャンブルっていうのはクレイジーで頭がおかしいものなんだ」という風にやっちゃっているのはね、かなり気持ちがいいです。
岡田:
これはクローズアップにしてもらったらわかるんだけども、スカートが独特の柄をしてるでしょ。スカートのこの模様が、男子生徒のスラックスも全部この模様なんだけど、意味なくこの模様を正確に描いているんだよ。だからこの服飾の部分だけ、やたらきれいに動くのが……なんかこの世界の気の狂い方を表していて、なかなか好きなんだ。
ただこういう極端設定モノというのは、最初の爆発力はいいのだけど、失速が心配なんだよね。なので『麻雀飛翔伝 哭きの竜』みたいにギャンブルといえどヤクザ抗争モノという違う世界にずらせるようなものではないので、ちょっと失速が心配ですけど、今のところ楽しく見れています。俺の今期のアニメでお薦めとして、今のところ『賭ケグルイ』は割と良いです。
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