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“DEEN”メンバーが新アルバム『PARADE』を全曲解説「20代の頃に書いた歌詞ですが、そのときよりも、じっくり歌詞を飲み込みながら歌えたんです」

 2017年5月より47都道府県ツアー「DEEN 47都道府県ツアー2017 ~Triangle 絆 Lap3~(以下47都道府県ツアー)」を開催中のDEEN。8月9日にリリースされたオリジナルアルバム『PARADE』のリリース記念特番『DEEN生出演 ニューアルバム「PARADE」発売記念 激夏オンパレード』が放送され、メンバーの池森秀一さん山根公路さん田川伸治さんが出演しました。

 番組内のコーナーでは、所属レコード会社のエピックレコードジャパンの山口さんを司会進行役に、メンバーのみなさんにアルバム全曲を解説していただきました。

左から山根公路さん、池森秀一さん、田川伸治さん。

 


リード曲『PARADE』のテーマは「みなさんの元へ愛と希望を持ってパレードしに行く」

画像は『PARADE<通常盤>』DEEN OFFICIAL SITEより。

山口:
 アルバムを聞いた方もこれから聞く方も、さらに聞きたくなるような解説をみなさんにしていただきたいと思います。ではまず、1曲目の『PARADE』はどんなメッセージが込められていますか。

池森:
 このアルバムの全体像を示す上での重要な曲ですね。ツアーのテーマソングと題してシングルバージョンをリリースしたのですが、自分たちが5年ぶりにやる47都道府県ツアーは「みなさんの元へ愛と希望を持ってパレードしに行くよ」というテーマで作った曲です。DEENの楽曲で、今までこういう曲はありそうでなかったという作品でもあり、メロディーがキャッチーな感じで素敵だと思います。

山口:
 アルバムタイトルが『PARADE』で、この曲から始まるんですよね。アルバムバージョンは新しくアレンジされていますが、シングルバージョンとどう違うのでしょうか。

山根:
 ストリングスが入っていますね。ツアーの中で僕たちがステージに出て行くときに使おうと思っていて、ちょっと厳かになっています。

山口:
 2曲目の『ずっと伝えたかった I love you』は、昨年出したシングルのアルバムバージョンのアレンジですね。またガラッとアレンジが変わりましたね。

田川:
 当初の作曲イメージを今一度掘り起こしました。曲を作ったときのイメージがそのまま出ているかなと思います。

山口:
 シングルのときはもうちょっと違うサウンドでしたもんね。

田川:
 そうですね、自然体の僕らしいサウンドになったと思います。

山口:
 3曲目の『ミステリーなガール』は山根さんの作曲ですね。どういうイメージで作られたのですか。

山根:
 夏と言えば明るい感じの曲が出てくると思うんですが、マイナー系の曲をアルバムのエッセンスとして加えてみようかなと思いました。

山口:
 なかなかの曲タイトルですよね。歌詞も今までのDEENになかったような感じです。

池森:
 完全に曲のイメージ通りに言葉が生まれたんだなっていうくらい、山根さんの曲のインパクトはなかなかでした(笑)。イントロから「怪しい!」と思いました。すごくミステリーな人に惹かれていくストーリーが浮かんで、その翌日、30分で歌詞を作りました。

山口:
 30分で⁉

池森:
 でもこの曲だけですけどね(笑)。

山口:
 4曲目の『Te Amo』は、ここまでのアッパーな曲と比較して、この曲はどういうイメージで作ったのでしょうか。

池森:
 ボサノバですね。

田川:
 甘く切ない、とろけるようなボサノバ特有のまったりとした、おしゃれでムードたっぷりなものを作りたいと思いました。「アレンジをどうしようか」というのはなくて、最初からすべて、アレンジも込みで作りました。

山口:
 山根さんはこの曲はどういった印象を受けますか。

山根:
 海岸でチェアに座ってゆったりと聞けたらな~。

池森:
 完全にお客さん目線になってる(笑)。

シングル発売当時より、じっくり歌詞を飲み込んで歌えるようになった『少年』

山口:
 そして5曲目。『少年』。DEENの8枚目のシングル『LOVE FOREVER』のカップリング曲ですよね。

池森:
 95年の作品ですね。

山口:
 そのニューバージョンということですが、この曲に対しての思い入れはありますか。

池森:
 デビューしてから2年くらいは「ラブソング」がDEENの大きな作品のテーマでした。当時、『少年時代』という番組のタイアップもあり、初めてラブソングではなく学生時代ともに夢を追った友をテーマに書いた曲なんです。20代の頃に書いた歌詞なんですが、そのときよりもはるかに今の方が、じっくり歌詞を飲み込みながら歌えたんです。

山口:
 新しい形での編曲となりましたが、これはどういったイメージでやられたのでしょうか。

山根:
 3人で弾いて歌っている感じですね。最初はギターとピアノのみでいこうかなって思ったんだけど秀ちゃん(池森)が「ストリングスを入れてほしいな」ということで入れました。秀ちゃんが堂々とオーケストラの中で歌うというイメージになりました。

池森:
 素晴らしい楽曲ですよね。

山口:
 楽曲が新しく生まれ変わりましたね。さて、6曲目の『サマーソング』。ここからまた雰囲気がガラッと変わりますね。

池森:
 サビのメロディーが自然と「サマーソング~」って聞こえちゃうくらい、ぴったりのはまり具合だったんです。ただサマーソングと言っても、昨年の夏も『バタフライ』という作品を作っていたので、この曲を書き終えるまで出口が遠かったんですよね。これまでのDEENの夏歌の曲のタイトルとかをうまく使うと、新たな夏歌になったのかなと思いました。

山口:
 25年分の夏曲が詰まっているんですね。そして7曲目の『Catch her Heart』。田川さんの作曲ですね。

田川:
 先ほどの『Te Amo』と同じで、「ラテンナンバーを作るぞ」というコンセプトで作りました。DEENのお家芸になりつつあるラテンナンバーをダンス調で、少しアコースティックな感じで作ってみました。

山口:
 歌詞の世界観はどのようなものですか。

池森:
 これはデモテープのときは歌詞が「キャッチビート」だったんですけど、やっぱりラテンの情熱的な君のハートをなんとか掴みたいというところにリンクしたので、そこからストーリーを広げました。

山口:
 サビあたまの「ボロボロの~」はキャッチーですよね。

池森:
 「ボロボロ」か「ギリギリ」が合うなと思っていて。ライブで盛り上がるでしょうね。

山口:
 8曲目の『Sensual Blues』。これは田川さんのソロワークと言いますか、リードシングルにもなりました。どういったイメージで作られましたか。

田川:
 リードシングルのカップリングでしたね。官能的なブルースをジャジーな世界観でやってみました。

山口:
 君へのパレードの前に出したシングルではカップリングでそれぞれみなさんのソロをやっていらっしゃいましたね。この曲はライブでは聞けますか。

田川:
 どこか一か所だけでやろうかな(笑)。

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