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大島てる氏“事故物件を隠そうとする大家”への姿勢を語る「盗人猛々(たけだけ)しいやつは晒される覚悟を持って」

事故後の原状回復工事は大家によりけり⁉

松原:
 この写真は僕が特殊清掃のバイトをして大変だったなという話です。

大島:
 さらっと言いますね(笑)。

村田:
 この床のシミはコーヒーかな。

松原:
 果物が腐っていてシミになっているんです。体液があったのはお風呂場でしたね。

村田:
 果物が腐った臭いって本当に臭いんですよね。

大島:
 一番臭いのは果物が腐ったやつですね。

松原:
 部屋はめちゃくちゃ汚かったです。ごみ屋敷で孤独死された方の部屋で、お風呂場のサッシというサッシからうじ虫が出てくるんです。それを一匹残らず取り除かないといけない。

大島:
 部屋の状態について「病死なら平気でしょう」とよく言われるのですが、病気で亡くなっても時間がたつとグロいことになるんですよね。

松原:
 本当に臭いがすごいですね。髪の毛がお風呂場に落ちていたのですが、人間って腐ると頭皮からつるんってむけるらしいです。それと警察が遺体を運び終わって引き取らなかった遺体の一部ってごみになるんですよ。その時は遺体は持っていったけど髪の毛を忘れていったんですよ。

村田:
 持っていくのが面倒だったんじゃないの(笑)。

大島:
 (笑)。

松原:
 なのでそれを特殊清掃の業者が片付けないといけなくて。臭いとか見た目も気持ち悪いし、虫もめちゃくちゃいました。うじ虫のサナギの殻が壁にぶわーってあるんです。それも残らず特殊な液で取っていくんです。見た目は回復できますが、壁を拭いただけですよ。この後に部屋を使うとなると、そこから壁紙を張り替えたりしたらいいんですけれど、そのまま使う家主さんもいますから。

村田:
 最近は壁は張り替えますけれど、床は高いですからね。お風呂もまぁまぁ……。お風呂で死んだ方はなかなかすごいことになりますから。

松原:
 バスタブごと交換してくれたらいいですけどね。

大島:
 結局バスタブを交換したり、壁紙を張り替えたり、畳を変えたりしますと、部屋の一部だけがきれいになりますよね。それで「怪しいぞ」と勘繰られますから、それを避けたいがために逆に何もしない大家がいます。

村田:
 家賃を安くしたらバレるから安くしないとかね。

大島:
 そうですね。一部だけリフォームされているのは確かに事故物件のヒントにはなるのですが、決してそれは悪い大家なのではなく、「お金をかけて一部だけでもきれいにしてくれたのだ」と評価したいと私は思います。

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