シャーシが曲がるミニ四駆を作ってみた! フロントとリアで分割して“しなやかな走行”を実現!
今回紹介したいのは、にわからさんが投稿した『シャーシ自体がステアリングなミニ四駆』という動画です。
投稿者メッセージ(動画説明文より)
そもそもミニ四駆に受動的なステアリングは効果があるのだろうか
シャーシ自体がバネのように曲がるミニ四駆「バネ四駆」を開発した投稿者のにわからさん。
シャーシ自体が曲がることに着目したコメントを見て、コースに沿ってシャーシが曲がれば抵抗が少なくなるのではと考えました。
さっそく3Dプリンターで作ったシャーシがこちら。バネ四駆は柔らかすぎたので固い素材で作り、フロントとリアで分割して中心で曲がるよう設計しました。
片方の軸に取り付けたゴムパイプにプロペラシャフトを挿し込み、動力が伝えられるようにしたモーターを搭載します。この方法には「なるほど」のコメントが集まりました。
バッテリーを乗せて、ステアリングシャーシミニ四駆の完成!
しかしマシンは動くものの走らないので、強めのバッテリーに交換。
コースを走らせてみました。なんだか遅いです。
シャーシが曲がりっぱなしになっているのが原因でした。
差し込むだけのバネパーツを制作し、シャーシが真っ直ぐに戻るように改造。
今度は滑らかに走っています。
バネパーツ部を固い素材に替え、曲がらないシャーシにしました。走行映像を重ねて比較します。
2週目に入ると曲がりが固定を追い抜きました。かなり早くなっています。
曲がるとプロペラシャフトの抵抗が強くなるにも関わらずここまで差が出たのは、コースの曲がりが浅いので抵抗が余り出なかったためではと推測するにわからさん。
次はバネのかたさによる違いを検証。ソフトは戻るときにボヨヨンと揺れるほどの柔らかさ。
ミディアムはバチッと戻りました。
ハードは明らかに硬いです。
次はコースを3周したタイムを計測(2回目はバッテリー交換して逆順で再走しています)。ミディアムが早くて安定しているという結果になりました。
スローで走行を確認。ソフトのバネではゆるやかに曲がっているのがわかります。
ミディアムでは曲がりが浅くなり……
ハードはほとんど曲がらず、レーンチェンジ時の衝撃も吸収できていません。
コーナーの立ち上がりを見てみると、外周はソフトとミディアム共にいい感じなのですが、内周ではソフトの方が壁に当たるのが早いです。
対してハードはどちらも壁に当たっていません。
コーナーではシャーシが曲がる方が速く、ストレートでは曲がるタイプは立ち上がりで減速することがわかりました。
ステアリングシャーシはコースとセッティングによっては有効ということですね。
今回の機構をミニ四駆パーツでもやってみようと考えたにわからさんは……
電池に阻まれ、「これは曲がらん」と断念したのでした。
市販のミニ四駆での実装は難しいものの、ステアリングシャーシの可能性を見せた今回の検証。ぜひ実際の走行の様子を動画でご覧ください。ソフト、ミディアム、ハードそれぞれの持ち味が興味深いです。
視聴者のコメント
・ぐねってるぐねってる
・しなやかだな。
・ガチで吸い付くコーナーリングしてるのヤバい
・検証が丁寧で面白い
・明らかに速度が違うね
・奥が深いなおあ
・めちゃおもしろかった
▼動画はこちらから視聴できます▼
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