『機動戦士ガンダム』ア・バオア・クー戦でジオン軍が投入した最終MS「ジオング」。脚は飾り? なぜアームは有線? 驚異的な火力を誇るMSを解説
今回紹介する、シュウ部屋chさん投稿の『【機動戦士ガンダム】 ジオング 解説【ゆっくり解説】part26』という動画では、「機動戦士ガンダム」シリーズに登場したモビルスーツ「ジオング」について解説を行っていきます。
一年戦争最後の決戦で投入されたジオン軍の最終兵器
魔理沙:
今回解説するMSは、MSN-02ジオングだ。
霊夢:
これはテレビ版、劇場版などで最後のガンダムの宿敵よね。
魔理沙:
そうだ。ライバルのシャアが搭乗して、激戦を繰り広げたMSだ。
霊夢:
でもたぶん一番議論になるのは、これモビルスーツなの? ってことじゃないかな。
魔理沙:
まあ脚部なしで全高17mを超えるし、ジェネレーターも9400kwあるしな……。でも一応、型番がMSから始まるから、モビルスーツでいいと思う。
ジオングはジオン軍初の実践型ニュータイプ用MSになる。それまでも試作実験型としてMAやMSなどあったけど、ジオングは攻撃、操縦性、火力など実戦で使用できるモビルスーツとして完成した。
霊夢:
それまではMAサイズで、どちらかといえば遠距離からの一方的なロングレンジ型だったしね。
魔理沙:
基本的にサイコミュの負担がでかすぎて、前線でパイロットが戦いづらいって感じだったろうしな。ジオングはMSM-01のデータなどを生かして、MS-16Xとして開発が進められた。
霊夢:
確か試作機が3機作られたのよね。
魔理沙:
そうだ。そのうち1機が実戦投入、1機が連邦軍に押収され、もう1機は漫画にでた。プラン的にはモビルスーツとしての脚部ありのものと、脚部を廃止してスラスターにした宇宙用として完成した感じだ。
霊夢:
脚付は通称パーフェクトジオングって呼ばれているわよね。
魔理沙:
まあ脚がなくても運用的には何の問題もないんだけどな。ちなみに脚付きのジオングを連邦軍が押収してそれをもとに開発したのが、あの悪名高いMRX-009だ。
霊夢:
パイロットが悲劇すぎて涙が止まらないわ。
魔理沙:
ジオングは開発が進むにつれて、型式型番がMS-16XからMSN-02に変更された感じだ。そしてジオング最大の特徴は、圧倒的な火力だ。当時としても、モビルスーツとしては異例の大火力を実現したモビルスーツとなっている。
霊夢:
武装を解説すると、頭部メガ粒子砲1門、腰部メガ粒子砲2門、そしてメインとして指の1本1本がメガ粒子砲であり、つまり合計10連装メガ粒子砲になっているわ。
魔理沙:
本当に圧倒的な火力だよな。オールレンジ攻撃がなくても、十分に強いと思う。
霊夢:
弱点なのは、白兵戦能力がないことかな。
魔理沙:
そうだ。接近されるとメガ粒子砲でも撃てないしな。そういった意味では、攻略法がないMSではないということだな。
霊夢:
劇中でもガンダムが接近していたしね。
魔理沙:
エース同士の戦いでは白兵戦になりやすいからな。白兵戦ができない=一方的にやられるって感じになるから、1年戦争後は白兵戦ができるニュータイプ用MSが増える感じだ。
霊夢:
あとよく聞かれるのは、腕部の部分はなんで有線式なのかなってことかな。
魔理沙:
ああ、あれは調べるとすぐわかるのだが、有線だと電力がそのままういくから、小型にできて威力もそのまま。さらにパイロットへの負担も少ないんだ。無線式はまだ当時は小型化ができない上に、パイロットへの負担がでかすぎて、前線などでは使い物にならないんだ。
霊夢:
あ、もしかしてシャアでも使えた理由って……。
魔理沙:
まあ、有線だからだろうな。当時の無線攻撃端末ビットは扱いきれなかったと思うぜ。
霊夢:
つまりジオングはニュータイプ以外でもなんとか扱えるMSってことかな。
魔理沙:
そうだな。まあ完全なオールレンジでなければ扱いきれると思う。ジオングはこれらの結果、ジオン軍初の実践型ニュータイプ兵器となった。
霊夢:
1年戦争中になんとか間に合った感じなのね。
魔理沙:
ただ、やはりいきなり最後の実戦で使ったか、100%の性能で戦ったわけではないと思うけどな。
霊夢:
まあ……ソロモン攻略から1週間で最後の決戦だしね。
魔理沙:
さすがに早すぎると思う。連邦軍の物量が本当におかしいレベルだ。
霊夢:
ジオン軍が弱い✕、物量がおかしい○だもんね。
魔理沙:
そう考えるとジオングが3機実戦投入されていても、結局物量で負けたんじゃないかなって思う。
霊夢:
なんかいままでMS解説してきたけど、結局物量があればなんでもいい気がしてきたのですが……。
魔理沙:
そ、それをいったらおしめぇだぜ! まあ、だから浪漫で語らないとMS解説なんてやってられないんだぜ。まあ、ただジオングには他にもいろいろ装備があって、頭部と胸部にコクピットがある。
霊夢:
ふたつも? どうしてなの?
魔理沙:
頭部は脱出用だと思う。サイコガンダムにもあるし。あと他に計画では実は、頭部、胸部、腰部、脚部など全部ばらばらになって7つのモジュールで無線式オールレンジ攻撃ができるようになる予定だったみたいだ。まあ、それはMSN-03で予定されていたのでジオングではないけどな。
霊夢:
あれ、それどこかで見たような……。
魔理沙:
き、気のせいだ! そんな奇抜なMSが存在するわけない。
霊夢:
ですよねー(震え声)。
脚がない未完成品と言われていた「ジオング」ですが、整備士が「偉い人にはそれが分からんのですよ」と言うのも納得の高性能MSでした。解説をノーカットでご覧になりたい方はぜひ動画をご視聴ください。
『【機動戦士ガンダム】 ジオング 解説【ゆっくり解説】part26』