話題の記事

『エルデンリング』発売のいま振り返る“死に覚えゲー”の魅力。『ダークソウル3』から見えるソウルシリーズの様式美とは?

 実況プレイ動画で選ばれるゲームジャンルの中でも特に人気の高いジャンルのひとつである“死に覚えゲー”

 死にゲーとも呼ばれるこれは、ゲーム自体の難易度が比較的高く、強敵に対し倒されては挑むを繰り返すような作品をまとめた総称。有名どころではフロム・ソフトウェアの『ダークソウル』シリーズなどが挙げられるジャンルだ。

 強敵に挑んで、倒されて、何度も挑んで突破する。この突破したときの達成感は他ジャンルでは、なかなか味わえない甘美なもので、この感覚に魅了されたゲーマーも多いだろう。

 ちなみに、筆者も魅了されたひとり。実のところ死に覚えゲーは得意でないのだが、あの甘美な感覚が忘れられず、フロム・ソフトウェアの最新作『エルデンリング』も購入済みだ。

 さて、今回紹介するのは、そんな一度知ったら忘れられない死に覚えゲーの魅力に迫った動画。ゲーム夜話さん投稿の『【ダークソウル3】エルデンリング発売記念、ダクソ3の魅力に迫る【第115回前編-ゲーム夜話】』だ。

 この動画は『ダークソウル』シリーズの王道進化であるという『エルデンリング』の発売に合わせて、2016年に発売された『ダークソウル3』から改めてその魅力を振り返ろうというもの。

 最新作発売の今だからこそ気になる死に覚えゲー『ダークソウル』の魅力。今回は本作の魅力について考察したどうがから、一部を抜粋しご紹介する。

投稿者をフォローして新着動画をチェック!

―あわせて読みたい―
『スマブラ』はこれまでの格闘ゲームと何が違ったのか? “夢のオールスターゲーム”シリーズの魅力を考察してみた

『SEKIRO』RTA世界一の走りを見よ! バグ使用禁止・4時間半でトロフィーコンプした圧倒的プレイを走者が解説してみた 

達成感のある困難な壁、自らの足で切り開く探索の喜び

 『ダークソウル』シリーズと言えば、先述の通り死んで覚える高難易度のゲームというイメージが強い作品だが、いったいその先にはどんな魅力があるのか?

 ゲーム夜話さんによれば『ダークソウル』シリーズを通しての魅力には「困難の果ての達成感」、「探索しがいのあるマップ」が大きく影響しており、これらの中にはシリーズの様式美ともいえるある種のスタイルがあるという。

プレイヤー自身が学ぶ、語らないチュートリアル

 『ダークソウル』の様式美としてピックアップされていたひとつの要素が、プレイヤー自身が体験する学び。視聴者から寄せられたコメントを引用するのであれば“語らないチュートリアル”だ。

 ゲーム夜話さんによれば『ダークソウル3』のスタートエリアである灰の墓所には本作の方向性を示すヒントが用意されているという。

 ゲーム開始時、プレイヤーの目の前に配置されているふたつのメッセージには「ガード」と「背後から行う致命の一撃」の操作方法が書かれている。

 そのメッセージの先には背を向けている敵が立っていて、初めてシリーズをプレイするプレイヤーでも簡単に致命の一撃で大ダメージを与えられることを知ることができ、もし失敗したとしてもガードで対応できるというわけだ。

ボス戦「灰の審判者」で学ぶスタミナ管理

 このエリアではその後もいくつかの操作方法のチュートリアルが用意されており、本作の基本を学んだ頃に最初のボス「灰の審判者(グンダ)」が現れる。

 このボス戦はもちろん強敵であり、突破することが出来れば大きな達成感を得ることが出来るわけだが、ゲーム夜話さんによれば、このグンダこそが語らないチュートリアルであるという。

 本シリーズの戦い方のひとつに、盾で敵の攻撃を受けながら反撃の機会を伺うというものがある。これは実にシンプルであり、初心者であっても直感的に選びやすい戦法だ。

 しかし、ただガードしていればいい、というほど本作は簡単なゲームではない。多くのアクションゲームと同様にガードにはスタミナを消費し、攻撃を受け続ければいずれガードが崩れてしまう。

 このガードが崩された隙が致命的。敵の一撃一撃が重たい『ダークソウル』シリーズでは冗談抜きの大ピンチで、プレイヤーはそうならないためにスタミナを管理しながら戦う必要がある。

 さて、何故グンダが語らないチュートリアルなのか?その答えは、大振りに武器を振り回すという点にある。

 大振りな攻撃には隙があり、その間は安全にスタミナを回復できる大きな時間。ガードが崩されることを知ったプレイヤーは結果としてスタミナ管理の重要さと、その方法を知るというわけだ。

自らの足で探索を進めて気づく危険と安全

 『ダークソウル』シリーズの様式美と言えば、マップの探索で知る危険と安全も欠かせない。

 作品やマップによって多少の差異はあるものの、基本的に複雑で探索のし甲斐があるマップが続く本シリーズでは、自身の足で探索を進めながら危険な場所と安全な場所を覚えていく。

 例えばロスリックの高壁にあるこの部屋では、わかりやすくアイテムが配置されており、このアイテムに釣られて見える範囲の安全を信じて進むと……。

 木箱の裏に隠れている敵と近くでうずくまっている敵に襲われてしまう。

 知っていれば「こんな見え見えの罠」と笑えるような配置だが、初心者であれば泣かされることもあるし、警戒しながら進んでいる経験者でも罠に引っかかるときはある。

 だが、危険なエリアを理解し、安全な進み方や気を抜ける場所を見つけていく探索の密度は本シリーズの大きな魅力だ。


 『ダークソウル3』からシリーズの魅力に迫った本シリーズは執筆時点で中編まで投稿されており、後半では更なる魅力について語られるとのこと。

 『エルデンリング』発売の今だからこそ、動画と共に『ダークソウル』の魅力について振り返ってみてはいかがだろうか。

文/富士脇 水面

【ダークソウル3】エルデンリング発売記念、ダクソ3の魅力に迫る【第115回前編-ゲーム夜話】

投稿者をフォローして新着動画をチェック!

―あわせて読みたい―
『スマブラ』はこれまでの格闘ゲームと何が違ったのか? “夢のオールスターゲーム”シリーズの魅力を考察してみた

『SEKIRO』RTA世界一の走りを見よ! バグ使用禁止・4時間半でトロフィーコンプした圧倒的プレイを走者が解説してみた 

「ゲーム」の最新記事

新着ニュース一覧

アクセスランキング