ボロボロの革靴を自力で修理! 気軽にはマネできそうにない職人技を解説する動画が革知識満載で勉強になる
今回紹介するのは、シヨミフさん投稿の『【靴修理】酷使された作業靴をフルメンテナンス!』という動画です。
投稿者メッセージ(動画説明文より)
ミシュランのソールかっけぇ……
靴や革の動画を投稿しているシヨミフさんが、ボロボロになった革靴を修理。見違えるようにかっこよくなりました。
LLビーンの革靴です。かなり酷使されていて、汚れや色あせも酷い状態。ソールも一部がはがれています。
まず、“ヒール剥がし”という道具でソールを剥がします。剥がしにくい場所は、ヒートガンで温めます。
この靴にはミッドソールが使われていました。これがあると頑丈になったり、クッション性があがったりします。
屈曲しやすいように前側にはスリットが、踵側には軽くなるように穴が空けられています。あまりこういう靴はみないそうです。こだわりを持って作られた靴のようです。
クリーニングをします。シヨミフさんがオススメする洗剤はアクロン。アルカリ性の洗剤を使うと汚れは落ちますが、成分が残ったまま乾かすと革の劣化を早めてしまいます。中性洗剤であればその心配がありません。
新聞紙を入れて乾かしますが、この作業が一番重要です。革は乾くときに形が決まるので、適当に詰めると、適当に詰めた形が靴の形になってしまいます。
扇風機を当てて乾かします。乾かす際には絶対にヒーターに当てないでください。濡れた状態では70~90度で革がダメになってしまいます。
乾ききる前にグリセリンを塗っておくと、革の油分が抜けずにカピカピにならなくなります。
スエードスプレーで色と油分を入れていきます。少しですが色がつきました。
クリーニングが終わったので、ソールをつけていきます。フィニッシャーという靴専用の道具を使うなど、本格的な作業が続きます。
地面と設置するアウトソールには、ミシュランのディフェンスソールを使います。自転車に使われるタイヤをベースに作られているもので、グリップ力が期待できそうです。
かかとの糸がほつれていた箇所をほどいて縫い直します。八方ミシンという修理用のミシンを使います。
防水スプレーをかけて完成しました。修理前はざらざらとした手触りだったものが、ヌメッとした仕上がりになりました。
ソールも靴によく似合っています。
動画内で語られるたくさんの豆知識も相まって、楽しく作業を眺めることができます。ソール交換は個人で気軽にマネできるものではないですが、クリーニングくらいなら挑戦できそうです。
視聴者コメント
すごい
見違えたね
ワーク感マシマシでいいね
素晴らしい仕事だぁ
靴にあんま興味無かったけどこの動画凄い興味深いな…
文/高橋ホイコ
▼動画はこちらから視聴できます▼
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