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まさに“リアルメタルギア“…カナダが誇る「隻眼の軍人レオ・メジャー」のレジェンド級の武功を解説

 今回紹介する動画は、いつかやる社長さんが投稿した『【ゆっくり解説】世界の奇人・変人・偉人紹介【レオ・メジャー】』です。音声読み上げソフトを使用して、カナダ軍のレジェンドと呼ばれる隻眼の軍人「レオ・メジャー」について解説していきます。

投稿者メッセージ(動画説明文より)

今回はリアルにメタルギアの様な事を戦争で行った【レオメジャー】です。カナダはイギリス連邦である事を考えるとやはりイギリスの感覚が流れているんだろうなと思います。小島監督の新しいメタルギアほんとにやりたいです!

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物語の主人公のような活躍

 今回はレオ・メジャーについてのお話よ。まず彼を一言でいうなら、「リアルビッグボス」。ステルスゲームみたいなことをリアルにやったカナダ兵士よ。メジャーは1921年アメリカのマサチューセッツに生まれる。メジャーが1歳の時にカナダに引っ越しているため、戸籍上はカナダ人よ。

 そんなメジャーの幼少期の記録はほとんど残っていないのだけど、父親との関係がとてつもなく悪く、見るに見かねた叔母が引き取り、ともに暮らしていたそうよ。それでもメジャーの親への愛は変わらず、いつか父親の誇りに思われたく毎日を過ごしていたの。

 叔母との生活をしていたときに、アメリカでは世界恐慌が起き、カナダの経済も大ダメージを受けてしまう。それはメジャーの家にも重くのしかかり、彼は学校もろくに行けず働くのだけど、そんなメジャーに転機が訪れる。1939年ドイツのポーランド侵攻により、第二次世界大戦が勃発。これを知ったメジャーは生活のために、戦争真っ最中のカナダ軍に入軍したの。

 カナダは現在でもイギリス連邦の一員で、君主はカナダ首相ではなく、イギリスの王様になるの。だからイギリスがドイツと戦争になれば、カナダも参戦しないわけにいかないのよ。軍に入ったメジャーも狙撃と偵察兵として様々な戦地で戦うのだけど、異常な才能が開花したのはノルマンディー上陸後の戦線だったわ。パトロールの最中にドイツの精鋭、「SS部隊」の小隊を発見する。

 すぐに知らせようとしたのだけど、仲間は離れた場所にいたために、救援の合図を出せば見つかる可能性があった。そこでメジャーはひとりでSS部隊を倒そうと考えて、サブマシンガンを手に、単身敵に突撃していったの。

 メジャーが敵めがけて攻撃を開始すると、すぐに一斉に反撃がかえってくる。しかしメジャーは遮蔽物を巧みに使い、着実に敵を倒していくのだけど、戦闘の最中に手榴弾が近くで爆発し、その破片で片目を失ってしまうの。

 それでもメジャーは戦い続け、SS部隊4人を倒す。結果的には隊長もメジャーに倒されたことで敵は逃亡。隻眼となってもメジャーの強さは変わらず、別の日の偵察中にはドイツ装甲車を発見し、またもやひとりで襲いかかり、装甲車を制圧。この車両にはドイツの通信機器と暗号コードがあり、単独で情報と兵器を奪って帰還しているわ。

 メジャーが偵察任務に出れば、かならずドイツに何らかの被害がでる。そのために仲間からは眼帯も相まって「海賊」と言われていたわ。しかしメジャーの本当の伝説はこんなものではないわ。次に彼が送られたのはドイツに占領されていたオランダよ。ここでオランダのカスヘルデからドイツ軍を排除する作戦を進行中に攻撃のための一部隊が敵拠点周辺で迷ってしまったの。

 そこでカナダ軍は部隊の位置を調べる任務をメジャーに与えたの。メジャーは拠点潜入のために真夜中に拠点を囲む運河を泳ぎ、拠点近くまでたどり着くと、近くの小屋に潜む。そこから様子を伺い歩哨をふたり見つけると、これに襲いかかり捕らえ、指揮官の場所を聞き出し、そのまま拠点の中に潜入を開始したわ。

 警備の目を掻い潜りながら中央にあった指揮官の建物に侵入。そのまま指揮官を拘束すると、カナダ軍に包囲されていると嘘を付き、敵指揮官がこれを信じ降伏したことで、メジャーはわずかひとりで敵の拠点と100人近い敵兵を無力化させたの。

 しかしメジャーの本当の力は、拠点ひとつを無力化させただけではないわ。彼はこのあとの戦いで現代にまで残る伝説を作ったわ。その伝説の戦いが「ズボーレの戦い」だったわ。

 これはオランダの一都市、ズボーレ市で起きた戦いなのだけど、ここには1500人以上のドイツ軍に加え、SS武装親衛隊に秘密警察「ゲシュタポ」までいたわ。これに対してカナダ軍の兵数は2人だったわ。

 このときのメジャーの任務は、仲間とふたりで都市の敵陣の偵察だったのだけど、偵察の最中に敵に見つかってしまう。なんとかメジャーは逃げ切れたのだけど、仲間は逃走中に殺されてしまったの。これに激怒したメジャーは復讐のためにたったひとりで戦う決意をしたの。

 そしてメジャーは再び闇夜にまぎれ、敵陣に潜入。油断していた小さい機銃陣地に奇襲をかけ、敵数人を倒し制圧すると、機銃を四方八方に乱射しはじめ、手榴弾や爆薬等でできる限りの爆音をとどろかせたの。ここからメジャーの策略がはじまるわ。

 大爆音を轟かせると、彼は倒したドイツ兵の軍服を着込み、市内に潜入し、ドイツ軍の将校を見つけると「カナダ軍が攻めてきた」と触れ回ったの。さらにメジャーは人気のない場所で、度々爆発や銃を乱発。市内に入り込まれたと勘違いしたドイツ軍は発砲音があればそこに銃撃。いるはずのないカナダ軍相手に混乱していくの。

 こうしたパニックは瞬く間に市内中のドイツ兵に広がっていく。さらにドイツ軍のパニックを見たレジスタンスが各地で攻撃を開始。幻想のカナダ軍にレジスタンスの蜂起にドイツ軍は戦意喪失し、即退却。メジャーは独力で一都市を開放させたの。

 こうしてメジャーの第二次大戦は多くの成績を残して終わるのだけど、彼の並外れた活躍は次なる戦争でも発揮されたわ。それが朝鮮戦争だったわ。朝鮮戦争は北朝鮮と韓国の戦争なんだけど、韓国はアメリカを中心に、イギリス、カナダ等国連軍がついたの。メジャーのいた隊は、北朝鮮と韓国の国境付近にあるマリアンサンで戦闘をしていたのだけど、中国軍が陣取る「355高地」からの攻撃に悩まされていた。

 そこで国連軍はこの高地を奪うために、ある作戦を立案。まず少数の工作部隊を355高地に送り込み、破壊工作等を行い、中国軍を混乱させたあとに主力部隊で一気に攻め込み高地を奪取する作戦よ。メジャーはこの肝心な少数の工作部隊の隊長に選ばれたの。

 そしてメジャーは自分が育成した兵士20人と高地に潜入。至るところに火を放ったり、爆破を起こしたりと中国軍を混乱させることには成功したのだけど、ここで大きな問題が起きた。

 丘を奪取するはずの国連軍主力部隊が中国軍との戦闘で撃退させられてしまったの。国連軍は撤退を余儀なくされ、メジャーたち20人は14000人もいる中国軍のど真ん中に取り残されてしまったの。救援部隊がこれる位置まで戦い続けることを選び、その道中に幾度となく中国軍と戦闘になるんだけど、彼らはすべての敵を撃退させているわ。72時間もの間、中国軍を撃退し続け、ひとりの犠牲も出さずに生還を果たしたの。

 その後、朝鮮戦争は休戦協定が結ばれ、メジャーの戦いも終わりを迎えたの。その後も彼は軍人として長年生活し、2008年、87歳で人生の幕を下ろした。現在でもオランダのズボーレでは彼の力で開放されたことをたたえ、道路にメジャーの名前をつけたり、彼を称える祭りが催される等、現在でも語り継がれているわ。

 勇敢なのか、はたまた無謀なのか。天才的な戦いの素質を発揮したレオ・メジャーの生涯を振り返りました。解説をノーカットでご覧になりたい方は、ぜひ動画をご視聴ください。

▼動画はこちらから視聴できます▼

【ゆっくり解説】世界の奇人・変人・偉人紹介【レオ・メジャー】

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