「Atari 2600」の伝説的ゲーム『E.T.』を実況プレイ!! 5週間で開発された異例のソフトに「初めてプレイ映像見た」と視聴者も注目

　1977年にアメリカで発売された世界初のカートリッジ式家庭用ゲーム機、「Atari 2600」。

　バリエーションモデルを含めれば全世界で3000万台も売り上げ、現在受け入れている家庭用ゲーム機の土台を作り上げたともされる名機だ。

　古いハードのためあまり馴染みがないかもしれないが、2018年に公開された映画『レディ・プレイヤー1』にも登場していたため、名前だけは知っているという人も多いだろう。

　今回紹介するのはそんな名機Atari 2600に関する動画。ココアとささみさん投稿の『【VOICEROID実況】ずん子と茜とレトロゲーム #32【E.T.】』だ。

　この動画はゲーム史にも残る大量に抱えた在庫が埋立地に埋められていたというエピソードを持つ『E.T.』を当時のソフトを使用してプレイするというもの。

　今回は当時のゲーム業界を揺るがすアタリショックの原因になったとされる『E.T.』を今、プレイした動画をご紹介する。

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ニューメキシコに埋められた伝説のゲーム『E.T.』

　実況プレイ動画でもあまり見られないようなコアなレトロゲームの動画を多く投稿するココアとささみさんが今回遊ぶのは1982年に発売された『E.T.』。

　同年に公開されたスティーヴン・スピルバーグ氏のSF映画『E.T.』を原作とするビデオゲームだ。

　本作がリリースされたAtari 2600は当時、80年に移植された『スペースインベーダー』の大ヒットにより市場が拡大しており、その影響もあってか本作は150万本程の売り上げを記録している。

　現在の感覚でも150万本と言えば大ヒットと言える売り上げ。そんなヒット作の『E.T.』だが、本作は前述の通りニューメキシコの埋め立て地に埋められていた。

　名作映画を原作とし、150万本も売り上げた本作が埋められてしまったのだろうか？

　解説によれば本作は『E.T.』をゲーム化するにあたって多額のライセンス料を支払い、映画の勢いを追い風にするためか年内のクリスマスシーズンに発売を目指したようだ。

　話題作を年末に合わせるというのは納得できる戦略だが、本作の開発に充てられた期間はたったの5週間。

　半年前後で開発されるゲームもあった当時としても異例の短期開発だ。

　そんな開発ではクオリティの保証も出来ないことは明白だが、多額のライセンス料を回収しなくてはならないことや、追い風を期待してか500万本も製造。

　先にも紹介した通り、売り上げは150万本と好調だったものの、半分以上は売ることも出来ずに不良在庫となり、少なくともその一部はニューメキシコの埋め立て地に埋められてしまったようだ。

大量の在庫を抱えた『E.T.』の実プレイは如何に？

　アメリカのゲーム市場を一時暗黒時代に陥れた1本ともされる『E.T.』。開発期間5週間で作られたと聞けば、どんなクソゲーなんだと気になるところだが実際のプレイはどうだろうか？

　本作はE.T.を操作し、通信機の部品を3つ集めながら宇宙船で離脱することが目的。

　通信機の部品はマップに配置された落とし穴の中で見つけることができるようだが、部品を没収する敵がいたりとゲーム的要素はしっかりしている様子。

　しかし、やはり5週間の開発期間では調整が難しいのか、落とし穴は1ドットでも触れれば落ちてしまったり、敵の判定が厳しめだったりと粗さは感じてしまう。

　また、復活場面やゲームオーバーでテーマ曲が流れるのに、何故かエンディングでは流れなかったりとツッコミどころも多かった。

　とはいえ、見ている分にはゲーム的要素はしっかりしており、実際にプレイしてみたらまた違う感想を抱くのかもしれないが「史上最低のクソゲー」と呼ばれるほどの出来には見えない。

　同様の感想を抱いた視聴者も少なくないようでコメント欄では「5週間でも執念でゲームとして成立させたように見える」という感想も確認できる。

　実際にプレイしているココアとささみさんは「システムが難解なだけで、遊べないようなゲームではない」と納得の紹介をしていた。

　アメリカのゲーム市場を一時暗黒時代に陥れた1本ともされる『E.T.』をプレイした本動画。かの有名なビデオゲームの実プレイをぜひ動画でご覧いただきたい。

文／富士脇 水面

【VOICEROID実況】ずん子と茜とレトロゲーム #32【E.T.】

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