『Minecraft』7年間続いた大規模建築をイチからリメイク⁉ 建築MOD「MiniaTuria」によって生み出された作品が芸術の域へ
長くゲームをプレイしていると、時に立ち直れないほどのショックを受ける事故が発生してしまうことがある。
筆者はそれなりにゲームをプレイしているため、長時間探したレアアイテムを手に入れた直後に凡ミスでやり直しになってしまったり、オンラインゲームで他のプレイヤーに騙され数週間の稼ぎがパーになったりと、ショックを受ける事故も経験している。
そんな筆者が個人的に最もショックを受ける事故は「データ破損」関連のケースだ。自分の不注意などで起きる事故と違い、突然発生するデータ破損の事故は事前に複数のバックアップを取っておく以外に対策がなく、なかなか起きるものでもない。
頻繁に起きるものでもないため、ついつい油断してバックアップを取らずにいた数か月分のデータが吹っ飛んだ時のショックは簡単に忘れられるものではなかった。
さて、今回はそんな悲しい事故にも負けず新たな一歩を踏み出した動画。 PON☆Pさん投稿の『【Minecraft】ゆっくり街を広げていくよリメイク part1【MiniaTuria MOD】』をご紹介する。
この動画は2014年から投稿が続いているPON☆Pさんの『Minecraft』建築動画「ゆっくり街を広げていくよ」シリーズの街並みを最新の建築MOD「MiniaTuria」を用いてリメイクするというもの。
今回はパワーアップした建築センス溢れる作品を生み出す動画シリーズから、圧倒的な建築の様子をご紹介する。
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7年間作り続けた大規模建築を最新MODを使ってリメイク
今回紹介する動画は前述の通りただの『Minecraft』建築動画ではなく、自身が何年もかけて広げてきた大規模建築をリメイクするというもの。
リメイク元となるのは『ゆっくり街を広げていくよ』シリーズであり、2014年から動画投稿が続けられていたPON☆Pさんにとっても視聴者にとっても思い入れのある世界だ。
今回悲しい事故により数年分のデータが失われてしまったが、そんな大事な世界を簡単に捨てることはできるわけもなく、新たな企画をスタート。
これまでに投稿された動画を元に最新建築MODの「MiniaTuria」を用いて街の一部をリメイクしていく新シリーズでは、現在街の中心にあった噴水広場から建築が進められている。
芸術の域に達する圧倒的な建築を披露
『ゆっくり街を広げていくよリメイク』シリーズは執筆時点でPart7まで投稿されており、すでに10以上もの建築が披露されている。
どの建築物も紹介したい素晴らしい出来だが、今回は中でもひと際目を引く噴水広場と役場を新旧見比べながら、および筆者が個人的に注目したポイントと併せてご紹介する。
リメイクに合わせて思い描くイメージに調整した噴水広場
最初に紹介するのはPart1からPart2と連続で建築が行われた噴水広場。旧シリーズでは『【Minecraft】ゆっくり街を広げていくよ part27』にて建築の様子が確認できる。
旧シリーズでは石材や砂岩を中心にやや暗めの落ち着いた色合いでまとめられていた噴水広場。使用しているリソースパックも異なる新シリーズではどんなデザインに仕上がったのか見てみよう。
新シリーズで作られた噴水広場は旧シリーズに比べて明るい色合いに調整され、建築MODの装飾も合わさりゴージャスな印象。
動画によれば旧シリーズではリソースパックの都合により白いレンガ系のブロックが存在しなかったために、砂岩と石材を中心に作られていたとのことで、白を基調に作られた今回のデザインのほうが本来のイメージに近いようだ。
オリジナルのデザインを引き継ぎながらも色合いが調整された噴水広場だが、建築MODによって表現の幅が広がった装飾にも注目。
今回は最新の建築MOD「MiniaTuria」を導入しての建築というこで装飾にも力が入っており、個人的に気になったのは花壇の装飾だ。
噴水の中に設置された花壇のデザインは『Minecraft』で表現される花壇としては一般的な表現方法のひとつだが、PON☆Pさんはこれをよりスマートなデザインに調整。
花が植えられている土に沿う形で、「MiniaTuria」で追加されている縦型のハーフブロックと階段ブロックを配置することで花壇自体のボリュームを抑えている。
また、広場内に植えられた木の周りにもMODならではの細い横向きのブロックを配置することで、若干の段差を表現。絶妙な装飾だがどちらも「それっぽさ」を濃くする重要なポイントだ。
オリジナルを忠実に再現しつつ、白基調でアレンジしたゴージャスすぎる役場
続いて紹介するのはPart3からPart4にかけて制作された噴水広場の正面に建つ役場。旧シリーズでは『【Minecraft】ゆっくり街を広げていくよ part28』の前後偏にて建築の様子が確認できる。
オリジナルの役場は石材を中心に木材と黒曜石を用いて制作されており、オリジナルの噴水広場と一体感のあるデザインに仕上げられていた。
新シリーズで制作された役場はオリジナルの形状を再現しつつも、色合いを調整した噴水広場に合わせて白基調にアレンジし、屋根の色もやや明るめに調整されている。
ぱっと見では調整された色合いばかりに注目してしまうが、MODによって追加された多数の装飾ブロックを活用し、オリジナルよりもさらに細かな立体感が演出されているのもポイントだ。
この役場の建築では気になるポイントがいくつかあるが、今回は個人的に特に気になったポイントをピックアップしてご紹介しよう。
筆者が特に注目したポイントは両サイドに建てられている建物の見栄えを演出するために調整された建物の向きだ。
建物の向きとはどういうことか? PON☆Pさんによれば、このサイドの建物は正面からも美しく見えるように斜めに建てられているとのこと。
実際に建築前の骨組みを見てみると、側面の建物はそれぞれ外側に広がるように基礎が作られており、恐らくオリジナルも同様の仕様になっている。
四角いブロックを組み合わせる『Minecraft』の建築では、ゲームの都合上素人であればあるほどのっぺりとした建物になりがち。
PON☆Pさんクラスのクラフターともなれば、建物側面の装飾やせり出したバルコニーで十分に見栄えのある立体感を生み出すことができるはずだが、さらに美しさを追求した工夫を加えることでより自然に見える作品になっているのだろう。
動画ではこのほかにも建物内の明るさを調整するための自然光の取り入れなど、驚かされるテクニックが多数披露されているため、ぜひシリーズ全編をチェックしてみてほしい。
文/富士脇 水面
【Minecraft】ゆっくり街を広げていくよリメイク part1【MiniaTuria MOD】
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