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高度3600メートルで航空機が空中分解……! 乗員乗客346名全員死亡「トルコ航空DC-10パリ墜落事故」はなぜ起きたのか?

 今回紹介する、ゆっくりするところさんが投稿した『【ゆっくり解説】高度3600mで突然ドアが開き、大空に座席ごと放り出された人々…『トルコ航空DC-10空中分解』という動画では、音声読み上げソフトを使用して、1974年3月3日にフランスで発生した、トルコ航空981便のマクドネル・ダグラス DC-10-10が墜落した航空事故について解説していきます。

投稿者メッセージ(動画説明文より)

今回は多数のリクエストがありました「トルコ航空DC-10空中分解」の紹介です。
この事例は、以前から不備を指摘されていたドア、床などを改良せず、そのまま使用してしまったため、起きてしまった悲劇です。
二年前に同型機で発生していた同様の事故から教訓を得ていれば、起きなかったかもしれません・・・


上空での空中分解事故により乗員乗客全員死亡

魔理沙:
 今回紹介するのは「トルコ航空DC-10空中分解」だ。1974年3月3日、トルコ航空のDC-10型飛行機「981便」は、目的地であるイギリスのロンドンに向け、トルコ・イスタンブール空港から346人の乗員乗客を乗せ、飛び立った。

 その途中、981便はフランス・パリにある「オルリー国際空港」に立ち寄った。ここでは何事もなく給油を終え、最終目的地であるロンドンに向けて離陸した。そしてパリを出発し10分ほどが経過。高度12000フィート(3600メートル)の高度に達したころ、異常が発生した。

 なんと、突如として後部貨物室のドアが吹き込んでしまった。吹き飛ばされたドア付近の座席に座っていた日本人乗客6名が、その座席ごと外に吸い出されてしまったんだ。このとき、981便の高度は3600メートル。機内の気圧と、外の気圧にはかなりの差があり、ドアが吹き飛んだ瞬間、中の空気が圧力差によってものすごい力で吸い出されたんだ。

 しかも事態はそれだけでは終わらなかった。貨物室の急減圧で、客室との圧力差も激しくなり、そのせいで客室の床がはがれ、その下にあった制御系の油圧配管が切断されてしまった。この配管が切断されてしまったために、981便は完全に制御不能になってしまった。さらに最初に吹き飛んだドアが981便の水平尾翼に接触しており、推力はどんどん低下していった。

 こうなってしまっては、もう機首を上げることも難しく、どうすることもできなかった。制御もできず、推力も落ちていった981便は、どんどんスピードをつけながら下に向かっていった。そして最初の異常が発生してから約1分後。ついに981便は、パリ郊外にある「エルムノンヴィルの森」に木々をなぎ倒しながら墜落してしまった。

 この時の衝撃で、機体の大部分は大破しており、ほとんど原形を留めていなかった。この時の981便は、約800キロの速度で森に突っ込んでいったという。このような状態になってしまえば、当然助かる人はいなかった。乗員乗客346名すべてが亡くなるという、当時では過去に例がない大惨事となった。

 事故後、犠牲者の捜索が行われたが、高速で山に突入し、広範囲で機体を引きずるような形で墜落していたため、犠牲者たちの体の損傷が激しく、身元確認はもとより、回収自体も困難を極めた。

霊夢:
 どうしてこんなことに……。

魔理沙:
 実はこの事故の二年前、アメリカン航空の同型機でも、同様の事故が発生しており、その時点で同型機のドア設計に問題があることが指摘されていた。一応対策として、ドアロック状態を確認するための専用点検窓の設置、さらには貨物室と客室の間に圧力差があったとしても、簡単には床が抜けないよう、通気孔を増やすという措置をとるように勧告がなされていた。

 しかし、これらの対策は強制ではなく、あくまでも連邦航空局からの勧告であったため、メーカー側は拒否していた。今回の事故を起こしたトルコ航空機も、点検窓は取り付けられていたものの、勧告されていた他の対策は取られていなかった。

霊夢:
 それで制御系がダメなったのね。

魔理沙:
 2年前のアメリカでの事故では、運よく床が剥がれず、制御系に影響がなかったため、なんとか墜落を免れていた。メーカーはそのことを認識していて「大丈夫だろう」という姿勢で対策費を出し渋ったために、今回の惨事を引き起こしてしまった。

 今回の事故後、同型機の制御系に関係する配管は、床ではなく胴体サイドに移動するという設計変更があれ、通気孔の追加、床を強化するという対策がとられた。

霊夢:
 ここまで犠牲者がでないと、やっぱり大きく改善されないのね。

魔理沙:
 悲しいことだが、どの事例でもそういった傾向が見られる。


 解説をノーカットで楽しみたい方はぜひ動画を視聴してみてください。

▼動画はこちらから視聴できます▼

【ゆっくり解説】高度3600mで突然ドアが開き、大空に座席ごと放り出された人々…『トルコ航空DC-10空中分解

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