『ガルパン 最終章』第3話ラストで描かれるミカの怖さ──西住みほ役・渕上舞×ミカ役・能登麻美子インタビュー
※本記事は『ガールズ&パンツァー 最終章』第3話のネタバレを含みます。
『ガールズ&パンツァー』に登場するミカというキャラクターをご存じだろうか。
2015年に公開された『ガールズ&パンツァー 劇場版』にて初登場となったミカ。出番じたいは少ないものの、「戦車道は人生の大切なすべてのことがつまってるんだよ」をはじめとした独特なセリフと、どこか達観した雰囲気が特徴的な女の子だ。
そんなミカであるが、2021年3月26日より上映中の『ガールズ&パンツァー 最終章』第3話にて、大洗女子学園と激突。試合開始早々、その戦いぶりは劇場に足を運んだファンたちに衝撃を与えていることだろう。
今回は、そんな『最終章』第3話の見どころに迫るべく、西住みほ役の渕上舞さん、ミカ役の能登麻美子さんのおふたりにインタビューを実施。謎に包まれたミカというキャラクターについて、『最終章』第3話でぜひ注目してほしいシーンなどをお聞きした。
取材:文/竹中プレジデント
第3話ラストシーンのミカのセリフに恐怖が
──本日はよろしくお願いします。今回の取材では、3月26日より上映されている『ガールズ&パンツァー 最終章』第3話、とくに継続高校との試合のシーンを中心に、西住みほ役の渕上舞さん、ミカ役の能登麻美子さんのおふたりにお話をお聞きしていければと思います。
渕上:
よろしくお願いします!
能登:
よろしくお願いします。
──劇場上映から約2週間、おそらく多くのファンたちが第3話後半の展開に衝撃を受けていると思います。
渕上:
本当に衝撃の展開でした! 『最終章』第3話では、知波単学園との試合に決着がつき、ミカさんが率いる継続高校との試合が始まるのですが、何と言ってもミカさんが最後に残したひと言が恐怖で……。
能登:
「うちには魔女がいるんだよ」。
渕上:
はい。そのセリフにミカさんの怖さが見えた気がしました。
能登:
今回新たに登場したこの魔女さんは、2回戦で戦ったサンダース大学付属高校戦でも大きな働きをしていた継続高校の切り札的な存在なんです。
ミカ自身も、大洗女子学園との試合前にチームメンバーと雪だるまを作っているシーンがあるんですが、そこで「冬ごもりの準備」と、ちょっと不穏なことを言っていて。ミカはミカで大洗を討つための準備をしていて、その準備のひとつがこの魔女さんだったと思うんです。
渕上:
このミカさんのセリフを聞いて私は「みほたちヤバいかも!?」と思っていました。
──と言いますと?
渕上:
継続高校との試合中にみほのセリフで「この先に村があります。あそこに移動して相手の出方を見ましょう」というセリフがあるんですが、ミカさんが準備を済ませているところにノコノコ行っちゃうんじゃないかって……。
じつは雪景色の中での戦いは、TVアニメ8、9話でプラウダ高校に追い詰められた経験もあって、みほというか私個人としてトラウマなんです。そのときも、村に誘いこまれてピンチに陥ったので、もしかしたらみほと村は相性が悪いんじゃないかなとも思っているんです(笑)。
──確かに(笑)。
とにかく謎に包まれているミカ
──『最終章』第3話では継続高校との試合が始まっていますが、その継続高校の隊長であるミカは、これまで出番じたいは少ないのに印象に残るキャラクターだと思います。おふたりから見たミカさんの印象はどんな感じなのでしょうか?
渕上:
ひと言で表すとミステリアスで何を考えているかわからないキャラクターです。
能登:
そうですね。謎な部分が多くてミステリアスって言葉が似合う女の子。私自身も演じていて、まだ捉えきれていない部分はたくさんあります。
だからこそ、このキャラクターはどんな性格なのか、どんな考えなのか、みなさんも気になっているところだと思うんです。
渕上:
他の学校の場合、なぜ戦車道をしているのか、何を目指しているのかが、ある程度見えていたりしているじゃないですか。でも継続高校、そしてミカさんにはそれが見えなくて。
だから私としては、ミカさんがなぜ戦車道をやろうと思ったのか、目標は何なのかというのが、ずっと気になっているんです。
能登:
ミカは視聴者の方にゆだねる部分が大きいキャラクターだとも思っているんです。みんなそれぞれ「ミカはこんなキャラクターなんじゃないか?」と想像してくれて、それぞれのミカ像がある。
その想像のなかでミカはすごく冷徹な人かもしれないし優しい人かもしれない。ですので、あえて掘り下げないほうが想像を楽しめる部分があるのかなと、これまで演じてきて思っていたりもします。
渕上さんと能登さん、おふたりが『ガルパン』でじっくりお話するのは『最終章』第3話が初
──いまだに謎が多いミカというキャラクターですが、そんな彼女のことを演じる際に、能登さんはどのようなことを意識されているのですか?
能登:
ミカのセリフじたい、何を意図して言っているのか掴みきれないところがあるんですが、そういう飄々(ひょうひょう)とした雰囲気を大事にするようには意識しています。
『最終章』第3話での収録ではとくになかったですが、『劇場版』の収録の際には「もっとテンションを下げてください」「淡々とした雰囲気で」と、ディレクションを受けました。
───独特ですもんね、ミカのセリフは。声の収録に関しては第3話ではどのような形式で実施されたんでしょう。
渕上:
あんこうチームは5人でいっしょに録りました。といっても、スタジオは別々で音だけでやりとりするかたちで、特殊な収録の仕方でしたね。能登さんはどうでしたか?
能登:
私の場合は、『劇場版』のときと同じで別々で収録でした。
──そうなんですね。ということは『ガルパン』で渕上さんと能登さんいっしょに収録したことはまだないんでしょうか。
渕上:
『ガルパン』ではごいっしょしたことはないと思います。『ガルパン』以外の収録の際に、スタジオのロビーでちょっとお話した記憶があるくらいで。
能登:
そうですね。だからこそ『最終章』第4話のとき、世間の情勢が落ち着いていたら収録ごいっしょにしたい想いがあります。
──ちなみに、本日の取材でお話してみてお互いにどんな印象を受けましたか?
渕上:
能登さんはもう……「能登麻美子」だなと。この気持ち伝わりますかね……? お声から受ける印象とまったく変わらない雰囲気で、ごいっしょさせていただいてすごく癒されています。
──ものすごく伝わります(笑)。能登さんはいかがでしょう。
能登:
これだけ長い時間ごいっしょする機会は初めてなので、今日の取材を楽しみにしていたんです。それで取材中【※】のお話を聞いていると、渕上さんの『ガルパン』への知識の深さが本当にすごくてびっくりしました。もっといろいろ聞いてみたいなと、聞きぼれています。
※インタビュー日当日は、時間をずらして複数の媒体にて取材が実施されていた。
──おお、さすが。すばらしいですね。
能登:
本当にすごいなと。
渕上:
ありがとうございます(笑)。
第4話でのみほとミカの絡みにも期待
──では最後にファンの方々へメッセージをお願いいたします。
渕上:
第3話が上映中ということで、たくさんの方に楽しんでいただけることを望むばかりですが、いかがでしょうか。見どころが詰まりすぎているくらい詰まっている作品になっていると思いますので、こんな状況ではありますが、ぜひみなさん無理のない範囲で劇場で音を体で感じていただけるとうれしいです。
能登:
お待たせいたしました。待っていただいた分だけ、ストーリーや映像などのクオリティがすごいものになっていると思います。大洗女子学園と継続高校の戦いがどうなるのか、魔女さんがどう活躍しているのか。
いろいろなことが凝縮されていますので、渕上さんもおっしゃっていましたが、ぜひ無理のない範囲で劇場に足を運んでいただき、五感で楽しんでいただけたらと思っています。
──『劇場版』、そして今回もみほとミカがガッツリ絡んでいるシーンは描かれていないので、第4話ではふたりの絡みもぜひ見てみたいです。
渕上:
そうですね。第4話で絡まないでいつ絡むんだというくらい絶好の機会だと思うので、私自身も楽しみにしています。
──ありがとうございます!(了)
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— ニコニコニュース (@nico_nico_news) April 9, 2021
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締切:2021/4/15(木)23:59 当選はDMでお知らせします。 pic.twitter.com/37q2djuD29
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