あまり知られていないニコニコの便利機能紹介、「結月ゆかり」ボイスでお馴染みの声優・石黒千尋氏の「ニコニコ古参エピソード」など 『週刊ニコニコインフォ 第10号』レポート
今のニコニコを伝える、今後のニコニコについてみんなで考える番組『週刊ニコニコインフォ』。
10回目の放送では、司会に百花繚乱氏、運営から栗田穣崇氏、今週のピックアップゲストには声優の石黒千尋氏が登場。
直近の一週間で盛り上がった動画や公式放送について、あまり知られていなかったニコニコの便利な使い方、「ニコ生ゲーム」の新作紹介、そして『結月ゆかり』の中の人としても知られる石黒氏の「古参ニコ厨エピソード」「思い入れのある動画」「結月ゆかり関連の活動」等について番組で取り上げました。
ニコニコで今話題の公式生放送&ユーザー投稿動画
10回目となる今回の「週ニコ」は、ニコニコで今盛り上がっているコンテンツを紹介する『あつまれ!ニコニコ盛り盛り』からスタートとなります。
この1週間で話題になった公式生放送としてピックアップされたのは、8月28日に放送された『金剛いろはと映画「変態村」同時視聴』。
本放送はニコニコで連日配信している夏のホラー特集「ホラー百物語」の一貫で、VTuberの金剛いろはさんがホラー映画を見ながら実況するという番組です。
番組関係者いわく「作品は結構ハードな狂気に満ちあふれておりますが、金剛いろはさんの実況や番組をご視聴頂いた皆様のコメントによって、多少マイルドになっているはずです……」ということで、タイムシフト視聴期間は9月12日までとなっています。
また、9月7日(月)には、金剛いろはさんと同じくアイドル部所属のVTuberもこ田めめめさんが出演し、ゲーム実況などでも有名な『青鬼』の実写映画を同時視聴する番組が実施されました。
本コーナーで紹介したコンテンツは以下の通りです。
・【さようなら、としまえん】最後の1日を正門前から生中継
https://live2.nicovideo.jp/watch/lv327711875
・【心霊バスツアー】オーイシ×加藤のピザラジオSP2020/ニコニコホラー百物語
https://live2.nicovideo.jp/watch/lv327367216
栗田氏は7/16~8/16に開催した「1分弱タグ解説動画キャンペーン 結果発表」について触れ、キャンペーンの優秀作品から「てぇてぇ部門」の動画を紹介しました。
続いて、ユーザー投稿動画の中で最近盛り上がったものをピックアップ! 今回は「MMD」「歌ってみた」「VOCALOID」「演奏してみた」などを中心に紹介しました。
「【MMD花火】七転八起花火」を紹介した際、百花繚乱氏は「スマホで見ているときは実写かと思った! MMD花火だと煙が無くて花火が見やすい」、栗田氏は「最後のスターマインも凄いので是非見てください!」とコメントしました。
他に紹介したユーザー投稿動画は以下の通りです。
・【祝10周年】マトリョシカを一人でカバーしてみた【1コーラスだけ】
https://www.nicovideo.jp/watch/sm37355884
・【初音ミク】かみサマなのな【ガルナ/オワタP】
https://www.nicovideo.jp/watch/sm37429018
・【フルートで吹いてみた】ボッカデラベリタ/柊キライ feat.flower
https://www.nicovideo.jp/watch/sm37385983
・【100均】ダイソーのイラストマーカーで初音ミクを塗ってみた!(ミク誕2020)
https://www.nicovideo.jp/watch/sm37434543
Twitterで寄せられた動画の中から、「AirI DAYBREAK FRONTLINEを本気で歌ってみました。」を紹介。あわせて、制作者AirI氏からのメッセージが紹介されました。
AirI氏:
他の投稿作品より一際想いのこもった動画です。私は音楽活動を始めてから歴も短く、喉を壊したり発声を見失ったりの挫折を何度も繰り返しましたが、その中でその分の成長も繰り返し、他人から見たら相当無茶であろう荒療治な練習を積みました。この無茶をした時期に感じた様々な想い、技術を詰め込むことの出来た動画かと思います。
他に紹介した動画は以下の通りです。
・【テレワーク合奏】SEASON IN THE FIVEを演奏してみた 【315プロ演奏企画】
https://www.nicovideo.jp/watch/sm37437777
・【初音ミク】愛されなくても君がいる in Virtual Cast
https://www.nicovideo.jp/watch/sm37443685
コーナーの最後に「【バーチャル副住職こうどう】先祖って何人?数学的に計算してみた【初投稿】」を紹介されました。
「結月ゆかり」音声ライブラリ提供者として知られる声優・石黒千尋氏がゲスト出演!
今週のゲストコーナーには、ニコニコでも精力的な活動を続ける声優の石黒千尋氏がリモートゲストとして登場しました。
石黒氏と言えば、ニコニコ動画ではVOCALOID/VOICEROID+『結月ゆかり』の中の人、つまり音声ライブラリ提供者として知られています。
早速、ニコニコとの出会いについて問われた石黒氏は、「2007年頃、私はFLASHのアニメが好きで、ポエ山さんの『ゴノレゴ』や、ラレコさんの『やわらか戦車』、『ペリー来航』などを見るのが好きで、友達に教えてもらってニコニコ動画を知りました! 基本がオタクなんですよね(笑)」とコメントしました。
視聴者から「『DJラオウ』とか好きそう」とのコメントが寄せられると、石黒氏は「大好きでした、見てました!」とニコ厨エピソードも披露。他には「初音ミク」「歌ってみた」「替え歌」などの動画を見ていたそうです。
「思い入れのある自分の動画」については、2015年に初めて個人として投稿した「シオカラ節の歌ってみた」を挙げ、
「今でもよくやったなぁ~と思います。ちょうど『太鼓の達人』でお世話になっていた“はるなば”さんに楽曲アレンジをお願いし、友人にイラストをお願いし、お世話になったギタリストさんに収録をお願いし、と急ピッチで仕上げた作品でした」
と振り返りました。
百花繚乱氏より「自分の声がVOCALOID・VOICEROIDとして使われるのはどんな気分ですか?」と問われると、石黒氏は「私自身、ゆかりさんのファンなのでたくさん動画も見させていただいています。自分の声だなと思える時もあれば、そうでない時もあったり、やっぱり自分とは別物という認識をしています」と答えしました。
そして、「自分投稿以外の思い入れのある動画」に関して石黒氏は、「新・豪血寺一族‐煩悩開放‐レッツゴー!陰陽師」を挙げ、「弾幕が楽しい! みんなのコメントがあったからここまで盛り上がったんだと思います」。
また「【ゴム】 ロックマン2 おっくせんまん!(Version ゴム)」も挙げ、「この時代ってFFとかDQとかロックマンなどゲームソングの替え歌があったんです。この『おっくせんまん』は投稿当時、誰が作詞したかわからないっていうとことから発信して、誰かが歌い始めて、動画にMVが作られて、踊ってみる人が出て、ニコニコらしい流行り方をしたというか。誰も止められないこの連鎖みたいなものが気持ちいい」とコメントしました。
これに視聴者からは、「ニコニコの歴史の授業」「ニコニコ老人会w」「造詣が深すぎる」といった称賛のコメントが寄せられました。
2015年頃から「歌ってみた」、2017年頃からは「ゲーム実況」など様々なジャンルの動画投稿に挑む石黒氏は、多ジャンル動画投稿にチャレンジしようと思ったきっかけについて、「みなさんの動画を見て、私もやりたいと思うようになりました」といい、「料理動画も面白いと思っていて、ゆかりさんと一緒にお料理動画に挑戦したいと思っています」と今後の意欲を語りました。
2.5次元キャラクター「結月ゆかりMμ(みゅー)」の活動を始めたきっかけについて、「私は事務所を退所して今はフリーで活動しています。改めて何をやっていこうかなと考えたときに、一番好きなゆかりさんと一緒になにか作っていきたいなと思ったんです」と言います。
続けて、「私は今、『ちひらぼっ株式会社』という会社の社長なんですが、そこで最初にやる企画として、ゆかりさんや色んなクリエイターさんと一緒に、歌を歌ったり、ライブをしたり、生放送をしたり、色々やっていこうと思っています。そのときに、『公式のゆかりさん』をはじめ、みなさんのおうちに『それぞれゆかりさん』がいると思っていて、私は自分の家にいる『石黒家のゆかりさん』と色々やっていくことで、海外の方など今まで見てもらえていなかった方々にもアプローチできるんじゃないかなと考えてました」と詳しいきっかけを明かしました。
また、9月12日20時よりニコニコ生放送で「結月ゆかりMμ 3Dお披露目ライブ」を実施することを告知しました。
百花繚乱氏から「現在、活動する上で困っていることはありますか?」と問われると、「私一人で全部やっているので、わからないこともたくさんありますし、クリエイティブにはたくさんお金かかるんです」といい、「一生懸命働いて、Mμさんにクリエイティブなことをしてもらえるように頑張っています」と話しました。
「今のニコニコ好きですか」との質問に石黒氏は、「一時期ランキングが見づらくなってしまったのが改善されてきたので、改めて好きになってきました!」と答え、「 YouTubeと違ってニコニコはランキングで新たに素晴らしいクリエイターさんを発見できるので、ランキングは見やすくして言ってほしいです」と要望しました。
“古参”としてニコニコを眺め続けた石黒氏は、コーナーの最後に「ニコニコはみんなの遊び場なので、ある程度ユーザーに自由を与えつつ、一体感が生まれる場所であってもらえたらと思います。無理にメジャーにならなくていいと思います!」と締め、多くの視聴者から共感を得ていました。
ニコ生ゲームの新作リリース情報やニコニコの便利な使い方の紹介
続いてのコーナーは、「niconicoの未来に向かって、ユーザーのみなさんとフィーチャリングして、共に歩んでいこう!」という「niconico future feature」です。
今回はまず「ニコ生ゲーム」について、新作として「縁日たこ焼き」、「ぶっこわしカーリング」、「サイコリーディング」、「生主検定」がリリースされたことを紹介しました。
そして、現在は「縁日輪投げ(仮)」、「ニコニコスネーク(仮)」が開発中であると紹介しました。
これまでの「週ニコ」放送中に「いつか取り上げたい」と議題にあがっていた「ニコニコの便利な使い方講座」が行われました。
「動画の繰り返し再生ボタン」「アプリのバックグラウンド再生(プレミアム会員限定)」「ニコ生アプリのボイスチェンジャー」「ログインせずに視聴」など、便利な情報が寄せられると、視聴者から「まじか」「これは便利」「知らなかった」という声が寄せられました。
番組の最後には、「ニコニコ生放送の知られていない視聴者に便利な機能」と「ニコニコ生放送の知られていない放送者に便利な機能」を紹介しました。
番組の最後には、以前話題にあがった「AIによるコメントフィルターのキャラクター化」について栗田氏がキャラクターのイラストラフを公開。すずめ、くろやぎ、ロボットの3キャラクターが候補となっています。
第11号の放送時、視聴者アンケートを実施して、もっとも多く支持を集めたキャラクターが採用されると発表されました。また、キャラクターの名前についても第11号の放送で明かされます。
(了)
番組インフォ
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次回の週ニコゲストは倭寇(わこう)氏が出演予定!『週刊ニコニコインフォ 第11号』の番組の予約はコチラから
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