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『はめふら』好きに伝えたいカタリナの魅力。令嬢としてあり得ないけど…男女関係なく一瞬で恋愛フラグを立てる全方位モテモテっぷりがすごい

 ちょっと前から脳内に、ベートーベンの交響曲第5番「運命」の冒頭が鳴り響いて仕方がない。「ジャジャジャジャーン」という例のやつ。

 いったいなぜか。TVアニメの『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』を見て思い出した。オープニングの途中で鳴ってたんだ!

(画像は「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」1話上映会」より)

 この作品、気づけば本編を毎週どころか毎日のように見てしまっていた。日課にできるおもしろさを持ったアニメ。『はめふら』好きなら、同じように毎日くり返し視聴している方も少なくないのではないだろうか。

 で、この作品でなにより目を引くのが、破滅フラグの回避に乗り出すカタリナの存在だ。見ていておもしろいし目が離せないしもちろんかわいい。カタリナを語らずに『はめふら』は語れないと言っても過言ではないくらい、彼女の存在は大きい。

 そんなわけで本記事では、最終回を迎える前にあらためてカタリナの魅力に触れていきたいと思う。1話から見直したくなる、そんな気持ちにできればマリアの手作りお菓子並みに最高だ。

文/タニグチリウイチ
編集/竹中プレジデント

こんな公爵令嬢なんてあり得ない

 冒頭でオープニングが耳に残ると書いたが、そこでカタリナは、つなぎの作業着姿で手に農具の鍬を担いで歩いている。それから太い木の幹に張り付いて、ガシガシと手足を動かし登っていく

 そのコミカルな仕草が妙に気になって、毎回変わらないオープニングでも見てしまうし、時には戻って再生してしまうこともある。

(画像は「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」1話上映会」より)
(画像は「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」1話上映会より)

 どうして農作業なんかと聞かれて答えるならば、破滅エンド回避のため。

 攻略対象になっているイケメンたちの誰かがマリアと恋愛を成就させてしまうと、カタリナには悪くて死亡、良くても海外追放の運命が待っている。そうなった時、自分の手で食べていけるよう、カタリナは農業を極めようとしいるわけだ。

 「よっこらせ~の、どっこいせ~」と掛け声まで出して畑を耕すカタリナに、公爵令嬢なのに農業なんてと母親は目を三角にして怒りまくりだが、当のカタリナは動じず進学した魔法学園にまで畑を作ってしまう。

(画像は「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」6話上映会より)

 それからヘビ投げ。破滅フラグが立ってしまい、ジオルドが自分に剣を向けてきたら、彼が苦手なヘビにそっくりな玩具を投げつけ、ひるんだ隙に逃げようと考えている。本気で。そのため、投擲の練習を欠かさない。

(画像は「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」6話上映会より)

 ほかにも、ことあるごとに木登りをするのはもちろん、拾い食いだって平気だ。落ちたものでも「3秒ルール」という現代人にしか通じない、カタリナの世界では意味不明の言葉をつぶやいて拾って食べる。

 魔法学園でマリアが作ったお菓子が、彼女を嫌う令嬢たちにぶちまけられた時も、止めに入ったついでに落ちている菓子をすべて拾って食べてしまってマリアを驚かせる。

(画像は「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」4話上映会より)

 あり得ない。こんな公爵令嬢なんてあり得ないと誰もが思って当然のキャラ。

 婚約者のジオルドだって、木登り勝負でこてんぱんにされたアランだって、カタリナの無理強いによって強すぎる魔法を発動させ、彼女にけがをさせてしまった義弟のキースだって、カタリナを嫌いになって破滅エンドへと追い込んでいっても不思議はない。

 それなのに、逆にカタリナは破滅エンドへと至るフラグをことごくとへし折り、攻略対象とされるイケメンたちから好意を持たれるようなるからおもしろい。

カタリナの魅力とは?

 そんなカタリナの魅力とはどこにあるのか。彼女にオトされたキャラがそれぞれどんな感じで心惹かれていったのか見ていこう。

■ジオルドの場合

(画像は「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」4話上映会より)

 第3王子だからと誰からもチヤホヤされ、甘い言葉をかけ続けられることに幼いながらも不信感を抱くようになり、腹黒くてドSな性格に育ったジオルドにとって、前世に目覚める前の自分に言い寄ってくるカタリナはうっとうしい存在だった。

 ところが、前世の記憶が蘇り、畑仕事に木登りと暴れ回るようになったカタリナは、一転して興味の対象になった。

 ジオルドと婚約しているからこそ、排除の対象になると知っているカタリナは婚約の解消を願い出るが、ほかの貴族令嬢にはない庶民のような(実際中身は庶民だし)奔放さに惹かれ、ジオルドは執着をより強くする。

■キースの場合

(画像は「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」4話上映会より)

 キースも義弟ながらカタリナに惹かれていく。ゲームでは、出生した家でも兄弟から虐められ、引き取られたクラエス公爵家でもカタリナにいじめられ、夫が浮気してできた子ではと疑った母親からも疎んじられた挙げ句、部屋に引きこもるように。それがキースを愛に飢えさせ、魔法学園進学後にマリアの気を引くチャラ男となってカタリナを破滅へと追い込む。

 しかし、この世界戦のキースは違う。姉パワー溢れるカタリナにやさしくされるし、カタリナにけがを負わせたことを気にして引きこもっても、斧でドアをぶち破って連れ出される。そんなことされたら、心が救われて、完全無欠のシスコンイケメンになるしかない。

■アランの場合

(画像は「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」2話上映会より)

 ジオルドの残りカスだと言われ続けたアランは、木登り勝負で負け続けたカタリナから誰にでも向き不向きがあると言われ、ジオルドが蛇を苦手にしていることも教えられて彼女への興味を募らせる。

 自分が得意にしていた音楽の才能を伸ばしたことで、ゲームのような複雑な性格にはならずに済んだ。思ったことを包み隠さず言って相手をハッとさせる正直さが、カタリナを魅力ある少女に見せた。

女子にもモテモテなカタリナ

 ヒロインがイケメン男子にモテモテになるからこそ、ゲーム『FORTUNE LOVER』のカタリナのような悪役令嬢キャラが対極の存在として描かれ、プレイヤーに嫌われる役割を果たす。

 ところが『はめふら』のカタリナは、ヒロインでありながらも女子から嫌われるどころか逆に好かれまくる。

■メアリの場合

(画像は「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」2話上映会より)

 クラエス公爵家とは親戚のハント侯爵家に生まれたメアリ。アランの婚約者としてゲームに登場する彼女は、カタリナの破滅エンドに直接的な関わりはない(はず)。

 しかし、前世に目覚めて農作業をするようになったカタリナが、メアリの趣味だという造園に興味を持ち、「緑の手を持っている」と褒めたことでメアリはカタリナを慕うようになる。

■ソフィアの場合

(画像は「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」6話上映会より)

 ニコル(攻略対象のひとり)の妹のソフィアとは、ロマンス小説好きという共通の趣味から仲良くなっていく。

 赤い目で白い髪をしたソフィアは「呪われた子」として疎んじられていたが、そうしたキャラにまるで違和感を持たないオタク少女が中身のカタリナは、ソフィアを美しいと褒め称える。

 ちなみに、妹が好意を寄せる相手として、ニコルもカタリナには敵対心を抱かず逆に好感を抱く。破滅フラグが多分これで折れた。

(画像は「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」6話上映会より)

■マリアの場合

(画像は「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」5話上映会より)

 ゲームの正ヒロインであるマリアすら、カタリナはたらし込んでしまう。

 平民出身なのに強い光の魔力を持っているマリアには、貴族の子弟から強い反発があった。ゲームではカタリナがそうした攻撃者の筆頭だったが、逆に虐められているところを助け、目の前でお菓子を拾い食いして平らげてしまったカタリナを、マリアは大好きになってしまう。

無自覚ゆえに無敵のカタリナ

 破滅エンドを迎えたくない(生きたい)。ゲームをプレイしているカタリナにとって、破滅フラグを折る行動を取るのは難しくないだろう。

 ところが、彼女は綿密な計画を立てもしないし、だいたいの場合、事が起きてからゲームで得た知識を思い出す。自覚して対策しているのは農業とヘビ投げくらいだ。

 しかし、そんな彼女の正直な振る舞いが自身への恋愛フラグを立てている。身分や立場に縛られることなく、他人を思う強い気持ちをストレートに表現する。女性というよりもはやひとりの人間として、魅力にあふれた存在。それがカタリナだ。

 無邪気で無自覚だからこそ相手を本気にさせてしまう。男子も女子もたらし込んでしまう。それがカタリナの強みであり魅力なのだ。

(画像は「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」1話上映会」より)

 また、カタリナがそうした好意にまるで気づいていないところも、相手を焦らしてよけいに興味を抱かせる。

 例えば、第4話でキースがマリアと出会ったと聞いて、カタリナは「ナンパしたの?」と問い詰める。ゲームでは、チャラ男に育ったキースはマリアに迫り、それを邪魔したカタリナに破滅エンドが訪れる。だから自分は絶対に邪魔しないとキースに訴えるが、純情に育ったキースはナンパの意味を聞いて顔を真っ赤にして否定する。

 最愛のカタリナから他人との恋路を応援されて、大弱りのキースを見てメイドのアンが「限界です」と止めに入ってもカタリナは彼の思いに気づかない。

(画像は「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」4話上映会より)

 ほかにも、あらゆる場面でカタリナは自分への好意に対して鈍感だ。彼女自身、破滅フラグを折ることに必死でそれどころじゃないのかもしれないが、でもやっぱり彼女自身鈍いだけな気もする。いつか彼女をめぐって内乱でも起こるかも、などと想像してみたくなる。

カタリナ脳内会議はじめアニメならではの表現もイイ!

 そんな具合に、キャラクターとしてのカタリナの魅力が『はめふら』の人気を支えていることを記して来たが、映像と音声で表現されるアニメにはアニメならではの魅力もある。

 そのひとつが、カタリナの脳内で幾つもの人格が会議を始める場面だ。原作の小説では議長・議員・初期という3人が話し合うが、アニメではこれが2人増え、肩書きも変わる。

 議長・弱気・強気・真面目・ハッピーといった属性で議論する。カタリナ脳内会議だ。

(画像は「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」1話上映会」より)

 これがまた、ポンコツな意見の続出でおもしろい。

■意見1
自分を将来破滅に追い込む義弟のキースを、子供のうちに橋の下に捨てに行け

■意見2
将来追い出された時に備えて剣と魔法の腕を鍛えておけ

■意見3
魔力の向上には根源との対話が必要となり、それなら前世でおばあちゃんが言っていた畑仕事だ

 ほかにも数えきれないほどあるのだが、そうした議論を、同じカタリナながらも表情の変えられたちびキャラたちが繰り広げる場面は見どころ。カタリナ役の内田真礼が声音を変えながら演じてみせるのも注目ポイントだ。

 あとは、小説では挿絵にしか登場しないカタリナが絵として動いて、悪役令嬢ならではの強面の顔やつなぎの作業着姿、母親にしかられて泣きそうな様子など、“百面相”もアニメならではのビジュアル表現と言える。

 時に楕円の黒丸のような目にもなるカタリナも可愛らしい。ぬいぐるみになればキースとメアリなら抱いて寝そうな愛らしさだ。

(画像は「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」2話上映会より)
(画像は「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」2話上映会より)

 そんなカタリナたちの活躍を描くアニメももうすぐ最終回を迎える。それに伴い、「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」第1~10話振り返り上映会&特番 ~最終回直前にお茶会を開いてしまった…~が、2020年6月19日18時50分より上映される。

 放送では、第1話~第10話の振り返り上映会に加えて、内田真礼さん(カタリナ・クラエス役)、岡咲美保さん(メアリ・ハント役)をゲストに迎えての特番もお届け。『はめふら』好きならこのふたりのやりとりを見逃す手はない。

 さらに、クライマックスを迎える前にこれまでの放送を一気見するチャンスなので、機会があればぜひご覧いただきたい。鳴り響く「ジャジャジャジャーン」のメロディとともに。

▼『はめふら』一挙放送&特番の視聴はこちら▼
「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」第1~10話振り返り上映会&特番 ~最終回直前にお茶会を開いてしまった…~

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