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未完の教会『サグラダ・ファミリア』の歴史トリビア集はいかが?――「着工時の建築家はガウディではない」「IT技術で工期150年短縮」

 今回紹介するのは、咲夜ブランドーさんが投稿した『【ゆっくり解説】サグラダファミリアの歴史【アントニ・ガウディ】世界遺産』という動画です。

 音声読み上げソフトを使用して、同人ゲーム『東方Project』の博麗霊夢 (はくれい れいむ)霧雨魔理沙 (きりさめ まりさ)のふたりのキャラクターが、サグラダ・ファミリアの歴史について解説を行います。

『サグラダ・ファミリア』
(画像はWikipediaより)


サグラダ・ファミリアの建設主はガウディではない?

魔理沙:
 サグラダ・ファミリアは未完の世界遺産でスペイン随一の絶景スポットなんだぜ。完成までには300年以上を要すると言われていたが、つい最近完成予定が2026年と大幅に短縮されたんだ。

霊夢:
 随分、短縮されたものね。

魔理沙:
 そもそも工事が始まったのは1882年で着工から140年以上が経過しても、今なお建設途中というね。

 サグラダ・ファミリアといえば、アントニ・ガウディが手掛けたことで有名だが、実は一番初めの建築主は「聖ヨセフ帰依者協会」、イエスの養父ヨセフを信仰するカトリック系の民間宗教団体なんだ。

 この会長のボカベッラがイタリアに旅行した時に荘厳な教会に感動し自分も作りたいと思ったのが始まりなんだ。サグラダ・ファミリアは、日本語に訳すと「聖家族贖罪教会」と言い、イエス・キリストの家族へ捧げる教会として、このサグラダ・ファミリア建設プロジェクトはスタートしたわけなんだぜ。

霊夢:
 教会ということはあまりお金はなさそうね。

魔理沙:
 そうなんだ、この聖ヨセフ帰依者教会は60万人もの会員を抱える大きな団体だったが、その構成員はけっこう貧しい人が多く、とにかくお金がなかったんだ。

 お金がないわりには、どでかい土地を購入して、初めっからバカでかい教会を作る気だったんだ。その購入した土地の広さは14700㎡で野球のグラウンドより大きな敷地なんだぜ。

 建設資金がないのに、なぜ野球のグラウンドより大きな土地を購入したのかという疑問は尽きませんが、それほどボカベッラ氏はイタリアの教会に感動したのでしょうね。

喧嘩の末にガウディが建設へ

魔理沙:
 お金がないから「無料でつくってくれる一流の建築家」として白羽の矢が立ったのが当時バルセロナ建築学校の教授でもあった「フランシスコビリャール」なんだぜ。

 ただ初代主任建築家ビリャールは模範的で芸術面ではあまり面白くない聖堂の図面を描いていたらしいぜ。もしその通りに造られていたらサグラダ・ファミリアはとっくに完成していたと言われているな。

魔理沙:
 これが当初のデザインな。

霊夢:
 めちゃくちゃ普通ね。ドラクエにでてきそう。

魔理沙:
 あとジョアン・マルトレルという有名な建築家にも参加してもらい、聖ヨセフの記念日である1882年3月19日、サグラダ・ファミリアの建設がスタートするぜ。

 その一年後にビリャールとマルトレルが建築に使う石をどれにするかで喧嘩してマルトレルのほうが安価だった為そちらが採用され、ビリャールが怒って辞任してしまうぜ。

霊夢:
 無料で設計してくれるいい人だったのにね。

魔理沙:
 そこでマルセールは後任に自分の教え子でもあった若い建築家アントニ・ガウディに任すことにする。この時ガウディはまだ31歳で実績らしい実績などまだなにもない。

 ガウディはビリャールの設計は一度白紙にして地下の掘削工事だけは残しつつ、一から設計し直していくぜ。ちなみに、設計はこのように変化している。

霊夢:
 かなり複雑になって大きくなってるわね

 無料で建設プロジェクトを進めてきた人が喧嘩により去ってしまうのは痛手だったと思いますが、その人がいたら今のサグラダファミリアは無かったと言っても過言ではないという事が分かりました。

資金難により工事がストップ

魔理沙:
 作り始めてから6年後ようやく地下聖堂が完成するぜ。地下聖堂を終えると「アプス」と呼ばれる部分の外壁の工事を行っていくが、この時には大分お金が無くなってると思われる。

 しかし、この時イザベルと名乗る匿名の女性から、なんと現在の価値でいうと5億円ぐらいの寄付がされるぜ。

魔理沙:
 お金が入ったガウディは早速、「生誕のファザード」の建設に取り掛かるんだ。サグラダ・ファミリアと言われ1番イメージされるのは生誕のファザードだろうぜ。

霊夢:
 たしかに詳しくない私でもなにかで見たことある気がするわ。

魔理沙:
 1893年には無事にアプスが完成する。さらに13年後の1906年には建物の全貌の絵が完成するぜ。この頃には巨額の募金費用も底がつきはじめ、新聞紙上で寄付を募ったりして資金を集め始めるぜ。

 1910年スペインは経済恐慌に陥り、建設業界も大不況となる。まぁこれのおかげでガウディは暇になり、サグラダ・ファミリアの仕事に専念できるようになるんだ。

魔理沙:
 その翌年ガウディは「受難のファサード」の制作にとりかかるが、1915年には資金難が進み工事は完全にストップするぜ。

 ガウディはここでやっと、サグラダ・ファミリアの建設が長引きそうだと悟ることになるんだ。

霊夢:
 お金はジャブジャブ使うし本当どうするつもりだったのかしらね。

魔理沙:
 しかしここでガウディは渾身の一言を言うぜ。

ガウディ:
 「サグラダ・ファミリアの工事はゆっくり進むんだ。神は完成をお急ぎではないからね」。

霊夢:
 何を言ってんだ、こいつ。

 20年以上経ってようやく工事が長引きそうだと悟るガウディ氏も、どこか抜けてる印象を持ちますが恐慌などによって資金難に陥る状態では進めたくても進められない現実があったのだと予測されます。

認知度が上がり工事が着々と進むが……。

魔理沙:
 しかし1917年ごろにはガウディの建築の素晴らしさ、それらが少しずつ世間に認められていき資金難も徐々に解消され、工事も進められていくんだ。

 そして3つ目のファサードである、「栄光のファサード」のデザイン検討が行われ、最終型が固まるぜ。このファサードは、3つ目のファサードの中でも最も重要と位置付けられているらしく、イエスの教えがメインテーマとなっているぜ。

魔理沙:
 1920年には生誕のファサードにつく4本の鐘塔がかなり出来上がってきている。またこの時にガウディが残した言葉があるぜ。

ガウディ:
 「親友は皆死んでしまった、家族はいない、財産もなにもない。これでサグラダ・ファミリアの建設に集中することができる」。

魔理沙:
 そして1926年に悲劇がおきるぜ。

ガウディを襲った悲劇とは

魔理沙:
 この年に生誕のファサードの4本の鐘塔のうちの1本が、先っぽまで完成するんだが、6月7日午後5時48分、ガウディが路面電車に轢かれるんだ。みすぼらしい身なりが災いし、手当ても遅れたため、そのまま3日後に帰らぬ人となる。

 ガウディの死後、そのまま建設を続けるかどうか議論されたらしいが、現在もちゃんとガウディの強烈な個性はしっかりと受け継がれており、未完ながらも訪れる人々に感動を与えているぜ。

霊夢:
 しかし技術が発達した今もなぜサグラダ・ファミリアの工事は終わらないのかしら。

魔理沙:
 当時の問題は、やはり「お金がなかったから」だろうな。今でこそ観光客であふれているが、昔はみとめられるまで時間がかかっているし寄付も少なかったからな。これだけ長くサグラダ・ファミリアの建設工事が続いたのはうまくお金を調達できなかったからだろうな。

 ガウディ氏は、路面電車に轢かれて亡くなってしまいます。みすぼらしい身なりという事から分かるように寄付金をしっかりと工事のために、イエスのために捧げていたという事が分かります。

建設時期の短縮の理由はIT技術

魔理沙:
 2020年の現在ではサグラダファミリア完成時期がもう決まっていて2026年に完成すると言われているぜ。

霊夢:
 完成までには300年以上とか言われていたのになんで急に?

魔理沙:
 その理由には大きく二つあるぜ。

 まず一つ目は、ガウディが生前に残した設計図や模型はスペイン内乱によりほとんどが消失していた為、それにより建設方針の手探り状態が続いていたが、近年のIT技術を駆使することでクリアになったことでだいぶ解決されたぜ。

 二つ目は、サグラダファミリアを建設する予算が観光客増加によって潤沢になったからだな。この二つをクリアできたおかげで大幅に建設予定が短縮されたんだ。

 観光客の増加とIT技術によって工事の大幅短縮に成功したことにコメントでは「時間短縮は技術面の進歩が一番大きい」「耐震設計になってるのかしら?」といった反応が寄せられました。

 解説をノーカットで楽しみたい方はぜひ動画を視聴してみてください。


▼動画はこちらから視聴できます▼

【ゆっくり解説】サグラダファミリアの歴史【アントニ・ガウディ】世界遺産

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