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睡眠時間を削ってでも見たい“にじさんじ新人ライバー”特集。鈴原、ニュイ、黛、フミ、えまの魅力を1日20時間VTuber配信を見るオタクが語る

 世間は正月まっさかり。朝から晩まで年始の特番を眺めながら、コタツに入ってせんべいでもボリろうかなと思っている方も多いでしょう。

 でも今年だけは少しだけ趣向を変えて欲しい。2018年に爆発的なペースで増えたVTuber、「どうせすぐにブームは落ち着く」と見る人も多かった中、なんやかんやで2019年もその勢いは衰えるところを知りません。

 そんなVTuberの中でも、生配信を主に活動している「にじさんじ」は、2019年イチバン躍進した“箱”(グループ)ではないだろうか。そんなにじさんじは、数あるVTuber運営の中でも所属するライバーが多いことでも有名で、その総数は約90人(2019年12月時点)。2019年にデビューしたバーチャルライバー【※】だけでもなんと30を優に超える。

※バーチャルライバー……にじさんじ所属のVTuberの総称。YouTubeを始めとした動画プラットフォームや各SNSを通じてインフルエンサー活動を行っている。

©2017 Ichikara Inc.

 筆者は1日20時間はVTuberの配信を見ているクレイジーオタクですが、それでもすべてを追い切るのは不可能! ましてや健全な生活を送っている読者の方々は2019年デビューライバーに絞って見ようとしても相当キビシイハズ……。

 ってことで今回は、そんな2019年デビューのバーチャルライバーの中から、完全に個人的な趣味だけで選出した5人を紹介していきたいと思うんで、懐中汁粉でもすすりながら読んでってくれ!

文/あるかい
編集/竹中プレジデント

お前の正月はコレで終わりだ! 不屈の長時間実況モンスター・鈴原るる

 5人紹介するっつってんのにひとり目で残念ながら読者のみんなの正月は終了です。ほんとスマンと思っている。

 にじさんじを追っている人なら、

「は? 今更紹介するのが鈴原なワケ? そもそも2019年デビューじゃねぇだろにわか!」

って思うぐらいの鈴原御大であるが、実はデビュー日は2019年4月29日。まだまだ活動してから8ヶ月の新人ライバーである。

猫口が特徴的な美大生。初配信時はまだ人間らしさが残っていた。
(画像は「【初配信】初めまして!鈴原るる【にじさんじ】」より)

 鈴原るるは癒し系のウィスパーボイスとは裏腹に、ゴリッゴリの高難易度アクションゲームの実況プレイがメインでクリアするまで決してあきらめない根性系バーチャルライバー。

 鈴原るるはとにかく諦めが悪い。非常に強力なボスに相対した鈴原が何度も何度も敵に倒され、気づけば対戦開始から2時間経過。

「画面が代わり映えしなくてごめんね」
「今日はもう次でラストにするね!」

 ってな感じに言ったりするものの、コレで本当に終わることは稀。実際は「アンコール!アンコール!」と自身にセルフアンコールをし、それでも勝てないと「ファイナルラストアンコール」が待っている。そして気づくと配信時間が8時間を超えてたりするのが鈴原るるである。

鈴原るるの宿敵である『SEKIRO』の強敵・葦名弦一郎。彼との死闘を収めた配信はまるっと2時間半すべてが見所だ。
(画像は「#07【SEKIRO】弦ちゃん vs るるちゃん…ッ!鈴原るるは砕けないッ‼【鈴原るる/にじさんじ】」より)

鈴原るるのオススメ動画

 初めて実況プレイした『超魔界村』、そして次にプレイしたのが『スーパードンキーコング』だったため、魔界出身ジャングル育ちの美大生と呼ばれている鈴原るる。

 やはりまず最初に見て欲しいのは「鈴原るるっておもしれえぞ!」と、リスナーに知らしめた初実況の『超魔界村』シリーズであろう。

常人には理解できない非常にハイセンスなサムネイルは「美大センス」として褒め讃えられている。画像は超魔界村4回目配信のモノだが、かなり魔物化が進んでおり、顔も黄色く変色している。
(画像は「#04【超魔界村】限界を超える…!負けられない戦いがここにある…!!【鈴原るる/にじさんじ】」より)

 魔界村は言わずとしれたカプコンの鬼畜難易度アクションゲームシリーズで、今回鈴原がプレイしている『超魔界村』はシリーズ3作目にあたる。

 本当か嘘か、当時のゲームは「スグにクリアできるとたまにしかゲームを買ってもらえない子供がかわいそうだから」とか「ゲームセンターで100円をむしり取るためにとにかく初見殺しを設置する」とかいった理由によって、今では考えられんぐらい難しいゲームが多かった。

 『超魔界村』はその筆頭なため、軟弱な美大生がおっさん受け狙って超魔界村かい? まぁ1回ぐらいは見たろかい、とか言って見始めたらもうおしまい。鈴原のとんでもねぇ胆力に魅入られることになる。

何度もコンティニュー画面を見ることになるが鈴原は決して折れない。
(画像は「#01【超魔界村】負けられない戦いがここにある…!!【鈴原るる/にじさんじ】」より)

 決してゲームが上手いほうではない鈴原るるだが、負けず嫌いさは随一。

 最初は様子見程度に1時間実況配信したかと思えば、少し休憩を挟んで即座に配信を再開する屈強なスタイルでリスナーを圧倒した。

鈴原の見所でもある「死に顔」。これは「くぅ~やっちった~っ」て感じのカワイイ死に顔である。
(画像は「#04【超魔界村】限界を超える…!負けられない戦いがここにある…!!【鈴原るる/にじさんじ】」より)
こちらはさっきとは打って変わって「今のそれアリ? 悪いの私?」って感じの死に顔。
(画像は「#04【超魔界村】限界を超える…!負けられない戦いがここにある…!!【鈴原るる/にじさんじ】」より)

 何度も『超魔界村』の洗礼を受け、可憐な死に顔を晒した鈴原だが、初実況の5月3日から3日後には見事クリアを果たし、鬼畜難易度にもへこたれないメンタルを見せ付けたのだった。

 鈴原の超魔界村配信で見事にハマった読者は他の実況動画も見るとヨロシ。最初から全部見て1月をすべて鈴原に捧げるもヨシである。

クリアできて嬉しい原。
(画像は「#05【超魔界村】最終ステージ…!負けられない戦いがここにある…!!【鈴原るる/にじさんじ】」より)
と思ったらステージ1に戻されて驚愕原(超魔界村は2週目が真エンディング)。
(画像は「#05【超魔界村】最終ステージ…!負けられない戦いがここにある…!!【鈴原るる/にじさんじ】」より)

正月といえば酒だ! 博打だ! 男友達のような安心感がウリのポンコツ魔女ニュイ・ソシエール

 ふたり目に紹介するのはにじさんじの「清楚エロ枠」としてデビューしたものの、フタを開ければシャッキリポン。フニャっとした喋りかたがクセになる魔女ニュイ・ソシエール。

キワドイ格好が目に突き刺さるがおニュイにエロは期待するな! どっちかっていうとカワイイ系。だけど叫び声はドラえもんと揶揄されるあたりから察してほしい。
(画像は「【#02 DQ2】仲間といっしょに冒険するの楽しい【にじさんじ/ニュイ】」より)

 おニュイを語る上でまず欠かせないのが「酒を飲まなきゃできない雑談」通称:酒雑と呼ばれる飲酒しながらの雑談配信だ。おニュイは、“お酒が好きというよりは人と酒を呑むのが好き”らしい。

 そんな酒雑の第1回目のお題がなんと「フルコン空手」。空手の中でも直接打撃を与えるハードな流派であるフルコンタクト空手の話である。魔女設定はどこいった。

空手界隈を図説して語るおニュイ。これを見ればオリンピックとかも少しは楽しくなるかもしれない。
(画像は「【酒雑】酒を飲まなきゃできない雑談 #01 ~フルコン空手ってなあに?~【にじさんじ】」より)

 細かな配信内容について気になったら配信見てくれや! って感じなのだが、ここで伝えたいのはおニュイそのものの“良さ”である。

 一緒に酒を呑み、男子高校生みたいなシモネタで盛り上がることでリスナーと一体となって楽しめる雰囲気を持ち合わせつつも、実は自分もフルコン空手を嗜んでいて大会にも出ちゃったりする武闘派女子ってだけでなんかこう……よくない? いいよね。俺は好き。

ニュイ・ソシエールのオススメ動画

 そんな彼女の配信の中で、筆者がもうそれはそれは滅茶苦茶に好きなのが『Winning Post 8 2017』を競馬史の最初からプレイし、現代に追いつくまでプレイするという人気配信の通称:ニュイポ。

バクニューファームというあまりにもなネーミングで幕開けしたニュイポ。この時はまだ3ヶ月経ってもまだまだ続いている長期配信になるとは本人も思っていなかったであろう。
(画像は「【WinningPost8 2017】バクニューファームで最強の馬を育てる(仮)【にじさんじ】」より)

 おニュイさんは競馬もいける様子らしく、ゲームに出てくる実名馬もチラホラ知っているようで、特に自分の馬が走っている時の気合いの入った応援は競馬場で新聞を握り締めているおっさんそのもの。

 競馬の知識のない人は少し見るのを躊躇うかもしれないが安心してほしい。筆者も競馬はまったく見たことなかったが、すっかりニュイポの虜になってしまったのだから。

 ニュイポでは、バクニューファーム所属のサラブレッドを3系当に分ける伝統があり、それぞれ「バクニュー系」「ヒンニュー系」「ビニュー系」に振り分けられる。

 サラブレッドの子供が成長し、初レースが近づくといよいよ振り分け&命名の時間になるのだが、リスナーが大盛り上がりするのはこの時である。

右のコメントに大量に流れていく命名案たち。今回はヒンニュー系とあってそれになぞらえた大喜利が開かれている。
(画像は「【WinningPost8 2017】最後の葦毛対決。有馬で有終の美を飾れるか【にじさんじ】」より)
名前にとにかくこだわるバクニューファーム。実況でのイントネーション決めにも手は抜かない。
(画像は「【WinningPost8 2017】最後の葦毛対決。有馬で有終の美を飾れるか【にじさんじ】」より)

 ここまで見るとギャグ的な雰囲気の配信なのかと思うかもしれないが、決してそうではない。みんなで名前を考えて育成した馬たちが成長し、競馬レースの最高峰であるG1レースを走るときの一体感はなんとも言い難い感動がある。

 中でも感動を呼んだのが、バクニューファームの1頭目であるサラブレッド、バクニュイが育成も止まり引退を考え出した頃、最後の冬に競馬界のオールスターレース“有馬記念”に出すかどうかを悩んでいたおニュイ。

 サラブレッドにはどの長さの距離なら力を出しきれるかという“適正距離”があり、バクニュイの適正距離は有馬記念の2500mにわずかに届かなかった。

 しかし、有馬記念の前走である“ジャパンカップ”を走り終えたバクニュイは、これまで完全に成長が止まっていたにも関わらず適正距離が伸び、有馬記念を走れる2500mに。

「お前、有馬走りたいんかぁ」

 ゲームのデータとは言え、声が聞こえるかのようなバクニュイの成長に感動したリスナーは多い。

現役を終えたバクニュイとおニュイを描いたファンアートを使用したサムネイル。配信を見たあとだと見るだけで涙が。
(画像は「【WinningPost8 2017】再びオグリVSタワワ!!タワワ雪辱を果たせるか!!【にじさんじ】」より)

 また、ニュイポとは別に、現実の競馬レースをおニュイと一緒に見て応援して楽しむ同時視聴配信もやっているので、競馬に興味ができた人はいっしょに見るのもいいかもしれない。くれぐれも賭博はほどほどに。

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