秋篠宮さま、誕生日会見にて「即位の礼や大嘗祭」など振り返りや「眞子さまと小室さん」についても言及【コメント全文】
秋篠宮文仁親王が11月30日に54歳の誕生日を迎えるにあたって記者会見に臨まれました。
会見では、記者からの質問に答える形式で「皇嗣となられたお気持ちや即位の礼と大嘗祭に皇嗣として臨まれた感想」「天皇皇后両陛下のこの7ヶ月間の歩み」「眞子さまと小室圭さんとのご結婚」などについてお話されました。
本記事では、記者会見の全文をお届けいたします。
皇嗣となられた今のお気持ち
記者:
宮内記者会の幹事を務めております、NHKのシラカワと申します。本日はお忙しいなか、このような機会をいただきまことにありがとうございます。秋篠宮殿下におかれましては、まもなく54歳の誕生日をお迎えなりますこと宮内記者会一同お喜びに申し上げます。
本日は率直なお考えやお気持ちをお聞かせ願えればと思います。よろしくお願いします。
では質問をさせていただきます。皇嗣となられた今のお気持ちと天皇皇后両陛下のこの7ヶ月間の歩みをどのようにご覧になっているかお聞かせください。
ご一家で担われる公的な活動も増えましたが、活動のあり方や新しい時代の皇室像についてもあわせてお聞かせください。
秋篠宮さま:
皇嗣になった今の気持ちということですけども、このことは6月でしたか、ポーランド・フィンランドに行く前にも同じような質問があったと思います。
基本的には、これはそのときもお話をしたと思いますけれども、私自身は個体といいますか、ずっと連続しているわけですね。だから例えばなにか成人したときとか、なにか例えばが時代が変わったとか、それで結婚したとかそういうものでなにか変わるというものではないです。
ただ、これもこの前お話しましたように、やはり人間も少しずつ進歩していくということは大事なことだと思います。そのような気持ちで一つ一つ進めていければいいなというふうに思っております。
次は両陛下の7ヶ月間。5月以降ですね、今の天皇皇后両陛下、特に天皇陛下は今までは例えば公務については代行のときにはされていましたけど、それが日常に、国事行為のことですけども、なってきたわけですね。
それがあり、そして、そのほか例えば宮殿の中での様々な各種の拝謁であったりとか、さらにこれは両陛下になりますけれども、上皇上皇后両陛下がされていた行幸啓、そういうのときの式典への出席があったり、それからもちろん外国から来られる賓客の接遇もありますね。
そのようなこと、それにさらに今までされてたお仕事、それも続けているものもあるわけですね。それらのことからも非常に多忙な日々を過ごされています。
皇后陛下も日赤関係の行事であったり、それから天皇陛下と一緒の地方への行事出席等で以前に比べると相当忙しくなられていると思いますね。さらに即位の礼関係の行事がこの秋に続けて行われました。今の私の気持ちとしては、まだ即位関係の行事がすべて終了しているわけではないですけれども、つつがなくすべてのものが終わることを願っているところです。
新しい時代の皇室像
記者:
ご一家でみられる公的な活動も増えられましたが、その活動のあり方や新しい時代の皇室像についてもお聞かせください。
秋篠宮さま:
これは活動のあり方、なかなか一言でいうことは難しいと思います。というのは、私の活動、それから妻の活動があり、それから娘たちのものがあり、共通しているものもあれば、個人に帰属しているものもあります。
そういうことから、どういうあり方がいいのかというのは、中々それをまとめてお話することは私には難しいのですけれども、なんといいましょうか、やっぱり依頼された仕事、それから自分が例えば名誉職とかに就ついている仕事、いずれにしてもそれらに丁寧に取り組んでいくのが大切かなと思います。
新しい皇室像ですね。その基本になるのは、これはよく上皇陛下も言われていたことですけれども、国民と苦楽をともにし、国民の幸せを願いつつ、務めを果たしていく。これはやはり基本にあることだと私は考えております。
それを基本として、また時代によって要請も変わってきます。ですから、その時代に即したあり方というのは常に考えていかければいけないと思っています。
それとともに、皇室の中に古くから伝わっているものもあります。それの中でもやはり大事なものというのはいろいろありますので、そういうものは引き続き残していくことが必要ではないかなというふうに思っております。
記者:
ありがとうございます。
即位の礼と大嘗祭に皇嗣として臨まれた感想
記者:
続いてですが、即位の礼と大嘗祭に皇嗣として臨まれた感想をお聞かせください。
大嘗祭は公費を充てる平成の方針が踏襲されましたが、殿下は昨年の記者会見で天皇家の私費である内廷会計で行うべきと述べられましたが、現在もその認識にお変わりないですか。来春に立皇嗣の礼を控える中、代替わりの行事の望ましいあり方についてお考えをお聞かせください。
秋篠宮さま:
そうですね。即位の礼、これは秋のことをおっしゃっていますか。一連の即位の礼において私も出席いたしました。そして大嘗祭、これもそうですけれども、この両方の行事が無事に終わったことを安堵しています。
(即位礼)正殿の儀のときには、まことに多くの方が海外からもお越しくださり、その方々とお話しする機会も、その日の夜ですね、得ることができ、私としても大変うれしいひと時でありました。
また、これも即位の礼の一つですけれども、(祝賀)御列の儀、その時は私は何台後ろで供奉していたわけですけども、非常に多くの人たちが沿道でお祝いをしてくれている様子を見て、大変ありがたいことだというふうに思いました。
今回出席して前回と一つ違うことがあって、これは(即位礼)正殿の儀になるんですけども、前回は私の隣に今の陛下がおられて、私はそこで行われる所作、わからなければ隣を見ていればいいそういう感じがあったんですね。これは大嘗祭もそうなんです。
今回はそれができないということは、おそらく、そこのところにいた他の参列者は私にあわせるだろうとということから、やはりそのあたりは少し緊張しましたね。間違えないようにしなければいけないなというのがありました。そのあたりは前回と今回で違ったことの一つかなと思います。
記者:
(次は)大嘗祭の支出についてなんですけども。
秋篠宮さま:
それについては今も昨年お話したときと、気持ちは変わりません。それからもう一つは代替わりのでしたっけ。
記者:
来春に皇嗣の礼を迎える中で、代替わりの行事の望ましいあり方についてお聞かせください。
秋篠宮さま:
これは代替わりの行事の望ましいあり方、大嘗祭については昨年お話しをしましたけれども、その他の多くのもの、立皇嗣の礼も含めてですね、これは国事行為にあたりますので、ここで私の意見を言うのは控えたく思います。
眞子さまと小室圭さんとのご結婚
記者:
続いてですが、眞子さまと小室圭さんとのご結婚に関する行事が延期され、来年の2月で2年となります。昨年の記者会見の際、「多くの人が納得し、喜んでくれる状況にならなければ、納采の儀を行うことはできない」と話されましたが、お二人の結婚に対する殿下の現在の考えや見通しをお聞かせください。
最近、眞子さまとはどのような話し合いをなさっていますか。小室家とは何らかの連絡をとられていますか。あわせてお聞かせください。
秋篠宮さま:
結婚の見通し、これについては私が昨年お話ししたことと変わっておりません。ただ、今、質問にもありましたけど、この次の2月で2年経つわけですね。やはり昨年の2月に今の気持ちというのを発表しているわけですので、なんらかのことは発表する必要があるというふうに私は思っております。
それから、長女との話し合いでしたっけ、それについては、結婚のことについては話をする機会はありません。最近ですと、即位礼の一連の行事についての事柄については話をいたしました。また、小室家とは私は連絡をとっておりません。以上です。