30周年の阪急電鉄「8300系」には“空白の5年間”が存在した? イギリス領に売り飛ばされた過去に「阪急も関西の会社なんやな…」と同情の声
今回紹介するのは、yoyoyo1274さんが投稿した『気まぐれ鉄道小ネタPART244 実は他社』という動画です。
投稿者メッセージ(動画説明文より)
お前阪急電車ちゃうかったんかい。
鉄道の小ネタを紹介する動画より、阪急電鉄の“売り飛ばされた8300系“のお話を紹介します。8300系は30周年で盛り上がっていますが、そのうち5年間は阪急電車ではありませんでした。
平成14年3月29日付で、イギリス領ケイマン諸島のS&H Railwayという会社に、8300系全車が売却されました。
売却された車両はそれから5年間、阪急電車に貸し出されていました。
理由は“税金対策”。8300系は元々帳簿上は28億円の価値がありました。それをS&H Railwayへ102億円で売却しています。
西インド諸島へ売却された車両は阪急電車のものではありません。すると8300系は阪急の資産として扱われないので、固定資産税がかからなくなります。
さらに、8300系は西インド諸島からリースしているためリース料がかかります。リース料が固定資産税より安ければ、利益は減りますがトータルとして得になります。
S&H Railwayの所在地は、いわゆるタックスヘイブンで、車両を所有していても所得税や資産税が一切かかりません。
平成19年にはリース契約の期限となり、阪急電車が購入するという形で再度、阪急電車の所有となりました。
30周年の歴史の中に存在した“空白の5年間”。タックスヘイブンを利用した税金対策は珍しくありませんが、鉄道車両で行われるのは非常に珍しいことだそうです。
視聴者コメント
阪急も関西の会社なんやな…
売りっぱなしかと思ってたら買い戻しとったんかい
スカイライナーは日本生命からリースしているはず
相鉄10000も三井系からのリースだよね
今はケイマン諸島のタックスヘイブンも厳しくなったんじゃなかったけ?
文/高橋ホイコ