前世で英雄だった青年は現世でも最強だった! のんびり生きたい元英雄の“強くてニューゲーム”感溢れる無双っぷりが爽快&痛快
周囲からは“出来損ない”と蔑まれていながらも、じつはとんでもない実力の持ち主で……というのは思春期の男子諸君なら誰しも憧れたことがあるシチュエーションなのではないでしょうか。
そんなかっこよすぎる宿命を背負っているのが、『出来損ないと呼ばれた元英雄は、実家から追放されたので好き勝手に生きることにした@comic』の主人公・アレンです。
じつは、彼の前世は世界を救った英雄で、ありとあらゆる“強くてニューゲーム”的な力を引き継いでいたのですが……そうとは知らない親族たちは彼のことを“出来損ない”として勘当してしまいます。
そんなわけで、かつて救世主として生きた宿命や、面倒な親類関係から解き放たれたアレンが、自由かつマイペースに“俺TUEEE”をくり広げていく様子は見ていて痛快です!
実家追放から始まる大冒険!?
ある朝、アレンは兄の怒鳴り声で目を覚まします。
「出来損ない」「ゴミの分際で」と、兄から罵られながら連れてこられたのは、父親の部屋。
彼はそこで父から「貴様を我がヴェストフェルト公爵家より追放する!」と言い渡されてしまいます。
突然の宣告に驚くかと思いきや、父の言葉を「わかりました」とすんなり受け入れてしまうアレン。
実家を出た後で「“出来損ない”になっちゃったなぁ……」とつぶやく彼の表情には、一種の晴れやかさすら滲んでいました。
こんな状況でもひょうひょうとしていられるなんて、アレンは果たしてどんな人生を歩んできたというのでしょうか……?
“出来損ない”と呼ばれた男の素顔とは
ゴミ同然の扱いを受け、あげく実家を追放されても何ひとつ言い返そうとしなかったアレン。
彼がまるですべてを諦めているような振る舞いをする理由を知るためには、前世まで遡らねばなりません。
アレンはいわゆる“転生者”で、前世では世界を救う英雄として大活躍したほどの人物でした。
しかし、彼の持つ強大すぎる力は人々から恐怖され、居場所を失ったすえにみずから命を絶つという悲しい結末を迎えたらしく……。
絶望した彼は、死に際に「一から転生して平穏な暮らしをしたい」という願いを残します。
その願いのおかげなのか、転生した現世では10歳以降ステータス成長がストップ。さらに、誰でもひとつ授かることのできる“ギフト”がもらえないという大事件を起こし、周囲からはゴミ同然の扱いを受けるようになってしまったのでした。
スケールの違いこそあれ、前世と現世で“勝手に周囲から期待をかけられた後に見放される”という似たような挫折を味わったアレン。
結果、彼は周囲から期待をかけられることも、あまつさえ自身の将来に期待することも諦めてしまったのでしょう。
しかし、だからこそ余計なしがらみから解き放たれた現在の状況は、アレンにとっては幸運だったと言えるのかもしれません。
マイペースだけどやるときはやる男!
晴れて自由の身となったアレンのもとに、どこからともなく聞こえてきた化け物めいた咆哮。
彼はすぐさま前世から引き継いだ“権能”のひとつ、“全知の権能:天の瞳”を発動させます!
するとどうでしょう、肉眼では見えなかった距離の様子がこんなにはっきり……朝の挨拶がごとくサクッと能力を使っていますが、このチカラ、かなりすごいのでは?
さて、そんな彼の目に飛び込んできたのは、化け物と戦っている女騎士のベアトリスの姿。偶然にもアレンがよく知る人物だったようです。
一刻を争う事態を前に、アレンは「しょうがない、放っておくわけにはいかないしね」と何ともマイペースな口ぶりで援護に向かうのでした。
一方、ベアトリスと化け物の戦いですが、獣型の化け物は自己再生機能も備えているようで、ピンチもピンチ、大ピンチの模様。
さらには護衛対象のリーズなる女性を狙われてしまい、ベアトリスは慌てて化け物に接近します。
と、どうやらリーズを狙う仕草はベアトリスの隙をあぶりだすための化け物のブラフだったようで……。
不意を突かれたベアトリスは、盾ごと溶かされて瀕死の重症を負ってしまいます。護衛が戦闘不能になったことで、もはやリーズにできることは祈ることのみ。
必死に生き残る方法を探さねばという状況ですが、浮かんでくるものはなぜか婚約者の顔ばかり。
じつはリーズは、幼いころからの知り合いどころかアレンの婚約者だったのです!
「どうしてアレン君のことばかり思い出して――」と自責の念に駆られつつ、死を悟って目をつむった瞬間……。
アレンが到着! このフィアンセかっこよすぎる……!!
斬っても自己再生してしまう化け物を前にしても、アレンのマイペースっぷりは変わらず。
こともなげに高空へ跳躍すると「使わないようにしてたけど仕方ないか」とつぶやき、秘めたる力を解放します。この軽さ、彼っぽいと言えば彼っぽいですが、あまりに軽いチカラの解放。
アレンが放った“剣の権能:百花繚乱”は、化け物を一撃で粉砕!
“出来損ない”と言われようと、実家から追い出されようと、やるときはやる男というのはやはり見ていて気持ちいいものです。
戦いを終えた後、アレンは“権能”を使ってベアトリスが負った重症を完璧に治癒。ついでに、公爵家から勘当されたことをふたりに告げます。つまりはリーズとも、もう婚約者でも何でもないというわけで……。
いきなり化け物に襲われるわ、いつのまにか婚約者じゃなくなってるわ、散々な形の再会を果たしたアレンとリーズ。ふたりがこの先どんな選択を取るのか、気になる方はぜひ2019年6月25日発売のコミックス第1巻をお買い求めください!
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(画像はニコニコ漫画『出来損ないと呼ばれた元英雄は、実家から追放されたので好き勝手に生きることにした@comic』より)
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