フロム最高難易度と噂の最新作『SEKIRO』はなぜ難しくて楽しいのか「プレイヤー自身の腕と成長が試される」
『ソウルシリーズ』をはじめ、難易度が高くコアなゲームを制作することで知られるフロム・ソフトウェア。そして、同社の待望の新作『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』(以下、SEKIRO)がついに発売されました。
3月22日の発売からさまざまなゲーム実況者によって動画投稿・生放送が行われている『SEKIRO』。今回はさまざまなゲームの解説や考察を行っているゲーム夜話さん投稿の『【SEKIRO】新作ゲーム紹介動画【ゲーム夜話-特別編第3回】』をご紹介します。
―あわせて読みたい―
見出し
動画ではまず、『SEKIRO』のチュートリアルとともにゲームの特徴を紹介していく流れに。
本作の主人公(プレイヤーが操作するキャラ)の“狼”という名の忍び。井戸底で囚われの身となっている“狼”が囚われた主の奪還するために行動するところから場面はスタートします。
ここでプレイヤーは、ジャンプ、壁蹴りジャンプ、張り付き、しゃがみ歩き、ぶら下がりなどの基本操作を学んでいきます。
また、主人公が泳げるこや、攻略上のヒントや各登場人物に関する話を聞ける“盗み聞き”がゲームを進めるうえで重要な情報源になることもレクチャーされます。
あえて初めは武器を持たせないことで、戦いに関するチュートリアルは後回しにし、これらの基本操作に集中できる親切設計になっているわけです。
見出し
そしていよいよ戦闘チュートリアルパートへ。本作の戦闘では「忍殺」いわゆるステルスキルを駆使し、1対1の状況に持ち込んで戦っていくことが基本戦術とのこと。
たとえば、二人一組で行動している敵と出会った場合は、まずは「忍殺」をキメてひとりを倒す、これがセオリーです。
主人公が忍びということがあってなのか、これまでの『ソウルシリーズ』より操作による移動スピードがかなり速くなっているのが特徴の本作。
敵側のスピードも全体的に底上げされており、そんな敵のわずかな隙を見つけタイミングよく攻撃を仕掛けていくのは非常に困難です。
とくに主人公を完全に上回るボスとの戦いでは「慣れるまでとても苦労した」と動画内で語られていました。
また、これまでの『ソウルシリーズ』で定番であった武器の強化や防具という概念もなく、一本の刀を携えスキルを活かしつつ、忍具を使いこなして障害に挑むという、まさにプレイヤー自身の腕と成長が試されるゲームとなっているとのこと。
見出し
実際の戦闘では、刀で剣を弾き相手の体勢を崩して隙を作り致命傷を与える、いわゆる“パリィ”と呼ばれる技を駆使して、いかに自分に有利な状況を作って戦うかが醍醐味な部分になっています。
そこで重要になってくるのが“体幹ゲージ”。敵の攻撃をガードし続けてこのゲージがいっぱいになってしまうとガードが崩されてしまうため、プレイヤーはこの“体幹ゲージ”が溜まりきらないように注意しながら戦う必要があります。
ガードの姿勢を取ることで“体幹ゲージ”の回復が早まるため、ガードの姿勢を維持すれば比較的安全に戦えます。が、ガードの姿勢を取り攻撃の手を緩めると敵の体幹ゲージが徐々に回復してしまうというジレンマが……。
この難しさをゲーム夜話さんは動画内で「こうして相対的なジレンマが生じるなか、尚且つそこにスピード感という要素が加味されるところに本作の絶妙な緊張感と、独特の難しさが生じています。」と解説していました。
登るべき山はとても高いですが、どの山にもどこかしらに道が設けられています。そのかすかに見える道を頼りに、這いつくばるようにして山をよじ登り。一度下に落ちては泥だらけになりながらまたよじ登る。
そして苦労の末、絶対に登れそうにないと思っていた山の頂に立ちそこから眺める景色は、掛け値なしに絶景といえるものです。
『ソウルシリーズ』とはまた違ったフロム・ソフトウェアの新作アクション・アドベンチャー『SEKIRO』。
フロム「らしさ」と「らしくなさ」が入り混じり、プレイヤーの成長が今まで以上に感じられる本作を、ぜひプレイしてみてください。
文/富士脇 水面
【SEKIRO】新作ゲーム紹介動画【ゲーム夜話-特別編第3回】
―あわせて読みたい―