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初音ミクが演奏している”あの楽器”――誕生から10年、今も開発を続ける制作者が登場「次の楽器を作るべく取り組んでいます」

 今回紹介するのは、ましぐれさんが投稿した『10周年なので『あの楽器』開発を振り返る』という動画です。再生数は1万回を超え、「ニコニコ技術部」カテゴリランキングで最高で1位を記録しました。

投稿者メッセージ(動画説明文より)

【祝】 Innocence 3DPV 【10周年】
という訳で、今までちゃんとまとめてなかったうp主個人のあの楽器(通称「歌うあの楽器」)の開発とその後を振り返ります。


 “あの楽器”としてニコニコ技術部に一大ブームを巻き起こすきっかけを作った動画『【初音ミク】Innocence【3DPV】』が2018年12月8日で投稿から10周年を迎えました。これを記念して“あの楽器”の制作者のひとりであるましぐれさんが、自身が制作したあの楽器の開発を振り返るとともに、現在の開発状況を紹介しました。って、未だに進化していたんですね!

 “あの楽器”とは、Innocence【3DPV】のなかで初音ミクが演奏している謎の楽器のことです。『【初音ミク】 ニコニコ技術部へのお願い・これ作って! 【謎の楽器】』の投稿をきっかけにたくさんの技術部員が再現に挑戦しました。

 ましぐれさんが“あの楽器”制作に着手したのはかなり遅く、すでに複数人が再現したあとでした。そこで、あまり実現できていなかった「演奏できるあの楽器」を目指します。

 透明の鍵盤の下にLEDを仕込んだあの楽器1号機が2014年に完成。電池やスピーカーも内蔵していて単体で楽器として使えます。

 2014年モデルを日本全国のイベントで見せびらかせていたところ好評を得て、台湾で出展することになります。飛行機に持ち込みできるよう改良したのが、2015年モデルのあの楽器mini。巡音ルカのモチーフを参考に木目調にしました。材料の多くは100円ショップのもので作られています。

 あの楽器miniも各種イベントで大人気。MakerFaireベルリンでは、MAKER of MERIT賞を受賞しました。

 miniでの改良を生かして作ったのが2016年モデルとなる3号機。これも各地のイベントで見せびらかせたところ大好評。新聞にも掲載されました。

 あの楽器制作はひと段落といったところですが、鍵盤回路のプリント基板を設計したり、3Dプリンターで鍵盤を作ったり、次の楽器を作るべく取り組んでいるそうです。

 当時を知る人なら、今でも活動が続いていることに胸が熱くなるのでるのではないでしょうか。コメントでは「すげー感動しました!」「感動した」という声が寄せられました。

視聴者コメント

懐かしいなあ
おおおー!その後気になってたんだ!
まだ進化するってか
すげー感動しました!
ありがとなー

文/高橋ホイコ

▼動画はこちらから視聴できます▼

10周年なので『あの楽器』開発を振り返る

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